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終生Well-being 熟年起業の強み

Start-up After Maturer 熟年世代の起業とは何か?

Matureの強み

■Matureの強み

「起業?会社を作ることだけなら簡単。
でもうまく行くのは難しい、無理なんじゃない?」
いう声が聞こえてきそうです。

そう思うのは当然です。

記憶力も頭の回転も、体力も、恐れを知らない意欲、気力も、周囲からの期待も、
若い世代と直接競うのならば、とてもかないません。

しかし、熟年世代は、ビジネスで若者に負けない能力、長所がたくさんあります。

熟年の仕事に生かせる強みをご紹介します。

60歳といった節目を迎えている、あるいは迎えつつある、またははるか前からでも
準備しておきたい方に、なぜ熟年起業が有利かを説明したいと思います。

まず、熟年世代の、若者より優れた点を8つに分けて列挙します。

1  仕事の経験が豊富

仕事の経験が豊富ということは、ビジネスアイディアが豊富、成功体験も豊富ということです。
それ自体が最も長所でしょう。

さらに、失敗体験も豊富であることもポイントです。
ベンチャーの本場である米国においては、何と、失敗経験が多ければ多いほど 起業家は評価されます。

普通、成功というものは、多くの失敗を繰り返さないと、達成されません。
多くの失敗経験は、もう繰り返さないので成功する確率が高くなるということなのですが
その失敗を人に伝え、教えることができるのもメリットになります。

この点、若者よりも、 熟年の方がはるかに有利です。

2  知識が豊富

仕事の専門知識はもちろん、若者よりも、読書量がはるかに多い確率が高いです。
知識自体が、仕事の大きな武器にであり、創造性の源です。

熟年世代は、社会の歴史を知ってます。
物事の成長と成立過程を知っています。

たとえば、スマホしか知らない世代と、公衆電話、黒電話、携帯電話、パソコンが
進歩してきた過程を見てきた世代とでは、知識から得られる創造性が大きく違います。

3  特定の趣味の経験、知識豊富

仕事ではない、特定の趣味を長年積み重ねてきた結果
いつの間にか、仕事にできるスキルになっている事があります。

若者より、そういうスキルを保持している確率は高いです。

4  ヒューマンネットワークが豊富

熟年は若者と比べて、多くの先輩、同僚、後輩、友人がいるはずです。
また、人生の師に出会っている確率が高いのです。

メンターと呼ばれる師をもっていることは大きな財産です。
メンターからは、困った時や、その必要に応じていろいろなアドバイスを受け取ることができます。

この点、若者よりも、 熟年の方が有利です。

5  人間関係の経験豊富

多くのタイプの人間を知り、多くのいさかいを経験し
相手に応じた人間同士の円滑なコミュニケーション能力が、若者よりはるかに洗練されてます。


6  信用がある

シニアに差し掛かるころには、誰でも有形無形の信用を得ています。
一般的に、熟年が若者よりも信用があること明らかです。


7  お金がある

もし、会社員として熟年または、定年まで働いていれば、これまで貯めてきたお金や
退職金などで、手元には少なくないお金もあるでしょう。

日本の家計が有する1500兆円の金融資産の多くを高齢者が所有してます。
起業にあたっては、元手が必要となります。

若者なら調達に苦労するかもしれない事業資金は、若者より容易に用意できるでしょう。


8  ライフワークを見つけやすい

上記の夢実現に関連しますが、60歳前後という時期は、
若い世代にはない、仕事への動機づけの条件が整う時期なのです。

 寿命を考える時期にきた
  しかしまだ仕事は十分にできる

 将来に向けて勉強と経験を踏む時期は終了した
  人生キャリアの集大成の時期

夢実現
ライフワーク作り
天命と確信できる天職

60年前後の人生を生きてきて、実現できなかったことがある。
「やればできたかもしれないのに、残念だ」。

サラリーマンなら諦めざるおえない、果たせなかった夢があれば、起業に当たっては力になります。
果たせなかった思いを遂げることに残りの人生をかける。
その自己実現へのシニア起業家の思いのパワーは、若者はとてもかないません。

年を経るほど、ライフワークは見つけやすいのです。

ライフワークは全力で取り組めます。
天職と確信できたら、それはその仕事が自分自身です。

売れそうとか、ニーズがありそうなことを発見するのは大事です.

しかし、情熱がなければダメです。
ライフワークへの転職は、情熱を持って取り組めます。

若い人は、やりたいことが見つけにくいので、とりあえず売れるものを売るのですが
その分ライバルが極端に多い。

また、その人がいなくても、必ず誰かがやる領域です。
その人ならでは、その人にしかできない仕事ではないので、
成功しても充実感は、稼いだ金額だけです。

不安がない「老後」の生活安定を計りながら、オンリーワンの存在として、
社会に還元し、子孫に誇りを持って伝えられる、尊敬される人生を作る。

それが可能な、素晴らしい時期です。

いかがでしょう。これならば、若者に対抗してビジネスができると思いませんか?

Start-up After Mature

■Start-up After Mature

それでは、若い人たちの起業タイプと「Start-up After Mature」とでは、どう違うのでしょうか。

では、起業のタイプを、年代別に三つに分けて整理してみます。

A. 学生~30歳代前半までの起業

 高校、大学で学んだ学問、技術、また流行を追う業種で起業します。

  士業(弁護士、会計士、司法書士、行政書士、弁理士等)
  プログラム、IT開発系(アプリ、ポータルサイト、プロバイダー)
    学習塾、YouTuber、デザイナー、ファッション、芸能、プロスポーツ
  イベントプロデュース
  ネットビジネス全般(アフェリエイト、ネット販売、YouTube)

B. 30歳代後半~の起業

 就職していた会社の業種、業界、人脈の経験を生かして、独立、起業します。

  飲食店   小売販売 仲介販売(商社、不動産等)
  カルチャースクール サロン
      ネットビジネス全般(アフェリエイト、ネット販売、YouTube) 

C. 熟年の起業

 人生経験(専門知識、趣味)を複合させて起業

   コンテンツ情報ビジネス
     ネットビジネス全般(アフェリエイト、ネット販売、YouTube)

もちろん、A.Bの要素を加味するのは可能です。

若い世代の起業に求められるのは、圧倒的な積極的パワーと、行動力、
スピード、人脈、流行への感度の高さ、そして専門技術と知識を駆使できる頭脳です。

金融機関もそれの爆発力に期待するので、場合によっては大きな資金を調達できます。

なので、実現できる事業のスケールは大きいですが、その達成のため、
寝ないで働く体力と、失敗してもやり直せる豊かな時間が必要です。

そういった分野で、熟年世代が太刀打ちするのは、とても難しいでしょう。

でも、熟年は、長く生きてきた分、先に述べました通り、
確実に若い世代より優れた要素が豊富にあります。

女性にしかできない仕事があると同じです。
熟年世代だからこそできる仕事というものがあるのです。

起業はリスクの少ないスモールで


■起業はリスクの少ないスモールで

これから、人生は60歳からが勝負になります。

それまでの会社人生をやり直すことができるのです。

キャリアに大きな実績がある人は、それを桁違いに発展させることができるし
仮に社会的地位がない人でも、見事な敗者復活戦が実現できます。

意欲があれば、起業を60歳まで待つ必要はまったくないし
慎重な方は、それまでを準備に当てれば良いのです。
大事な準備期間とも言えます。

基本的には、どんなに小さくてもマネタイズの経験をする、複業、副業です。

意欲がない、40代の方でも、会社が許可しているのであれば、
無理してでも、副業にチャレンジして欲しいです。
必ず役に立ちます。

そこで、熟年起業をする場合、どのような規模で展開するかです。

大企業に在籍され、それ相応の最新技術と人脈があり、
多額の銀行融資が受けられる方は、本格ベンチャービジネスとして展開できるでしょう。

顧客を引き継げる幸運な方もいるでしょう。

それは、若い世代の企業と真っ向勝負できるものであり
そんなスタートアップができる方は、本当に素晴らしいです。

しかし、本講での熟年起業は、そのようなビッグビジネスは例外と捉え
リスクの少ないスモール・ビジネスを対象とします。

事業資金は、老後資金でもあり、余程の技術力、競争力がない限り、
全てを失うような大きなカケは推奨しません。

つまり、ほとんどお金を必要としないビジ ネスを選ぶということです。

「起業」イコール、冒険、リスクがあるという連想は、退職により、
一度収入が滞ることに加え、大量の事業資金がかかるというイメージにあります。
何せ、人生は長いので、生活費を多く残しておかなくてはいけません。

オフィスを借りる、店舗工事する、商品を仕入れる、人を雇う、、
銀行に交渉したり、家族、親戚、友人からかき集めたり、、
失敗したら、すべて借金。

これでは、大部分の人は引いてしまうのは当然です。
でも、これはあくまで昔のイメージです。

現在はWebネットワークの飛躍的な充実により、すべてひとりで自宅で行うことができ
自分の経験を容易にビジネスに活かせる環境が整ってきました

スモール・ビジネスは基本的に、サービス創出から
開発、マーケティング、告知、集金、納品、会計など
全てWebネットワークを使い、自分で行います。
(項目によっては外注も可能)

なので、長年、大組織で管理職をやっていたエリートの方より
中小企業でいろいろ下積みをしていた方がうまくいく可能性もあるのです。

スモール・ビジネスは、たとえば、会社員時代に蓄積してきたノウハウを生かして
個人事業を始めるのが早道です。

事務所は持たず、社員を雇わず、自宅を仕事場にすれば、
初期投資も月々のコストもとても少ない。
最低限、家族が暮らせるだけのお金さえ稼げれば、十分に続けられるでしょう。

 

どんなサービスを開発するか?

■どんなサービスを開発するか?

これは、あらゆるビジネスの至上命題です。

ます、スイスの哲学者、カール・ヒルティの言葉を紹介します。

「人は幸福になりたいと思うならば、 なによりもまず正しい仕事を探すがよい。
失敗の生涯はたいてい、その人が全然仕事を持たないか、仕事が少なすぎるか、
あるいは正しい仕事を持たないことに、その根本の原因がある」。

人間の生活の目的が、幸せになることならば「正しい仕事」を探さなければなりません。

「正しい仕事」とはいうまでもなく、「犯罪に手を染めた仕事では幸せになれない」
という意味を含んでいると思いますが、それでけではなく、
自分の「価値観」で、自分にとって「正しい」かチエックします。

例え合法であっても、自分には正しくないと思えば、幸せにはなれないのです。

その正しさは一般化できるものではなく、個人各々が
「この仕事は今の自分にとって正しい仕事なのか」常に振り返って決定するものでしょう。

例えば、多くの人に本当に喜んでもらっているのか?
社会に貢献しているのか?
誰かに迷惑をかけたり、苦しませてないか?

熟年の起業が「やむにやまれぬ」場合もあるでしょう。

所属の会社が倒産した、退職勧奨にあった、
定年になったが、経済的に、定年後も働かなければならない、
しかし大手は雇ってくれない、という状況の下、起業をせざるおえない場合もあります。

生活が困窮し、大きな借金があり、やむに止まれず追い込まれた状態の方は
「儲け優先の起業」でやむおえないことです。

しかし、あくまでそうではない限り、幸福な人生を歩むために
「正しさの振り返り」は必須なことかと思います。

また、起業のリスクを考えると「何をやりたいか」より
「何が売れるか」という発想になってしまいがちです。

これは、年齢に関わらない、起業の基本ともいえますが
これは熟年以降の起業家にとってミスになることが多いです。

もちろん、流行るビジネスや当たる事業が「やりたい」ものならいいです。

大概は、やりたいが売れそうにない
あるいは、売れそうだがだが興味がない、といった感じになり迷います。

しかし、当たろうと当たるまいと、流行ろうと流行るまいと
自分がやりたいビジネスを起こすののが正解です。

熟年になってやりたいことは、同じことを若年でやりたい人より遥かに競争力があるでしょう。

それをどう時流に合わせるか、というのが
「何をするか」に次いで二番目です。
二番目ではありますが、ニーズを得るため必須です。

なぜなら、起業とは起業家の自己の内面の衝動の具体化だからです。

何でもいいから起業するという発想は、起業家にあってはなりません。
やりたいことがハッキリするまで起業は待つべきです。

やりたいことが決まって、初めて、それをどう成功させるか
どう成長させるか、利益を生み出すようにできるか考えるというのが、正しい道筋です。

このアイディアは絶対当たると思っていても
世界中のどこかで、誰かが、すでに始めてしまっているかもしれない。

ならば当たろうと当たるまいと、やりたいことを淡々と始めるのです。
それをどう成功させるかは、激しく変わる時代の潮流を見据えながら、ゆっくり考えればよいでしょう。

それでは、個人がスモールビジネスを開発する場合、必ず問われることはなんでしょうか?

それは「強み」発見です。

USPとMSP


■USPとMSP

「強み」には 二種類があります

一つ目は、ビジネス自体の差別化ができている強みの場合。

USPの開発です。

USPとは、市場の中で、独自のポジショニングと、独自のコンセプトを組み合わせて
オンリーワンの差別化を実現することです。

二つ目は、個人のノウハウ、生き方が他の方と比べて
差別化され個性的であり、それが商品になる場合です。

これはMSPといいます。
Me Selling Proposition.

「私の売れる提案」ということになります。

USPは、ビジネスモデル自体の個性であり、ターゲットやサービスの機能がポイントになります。

しかし、MSPは、「誰が、その人のどんな経験を売るか?」になります。

市場化しやすく、速やかにマネタイズしやすいのはUSPです。

しかし熟年起業の内容を天職とし、また老年期に、エリクソンのモデル
「前の世代の遺産を受け継ぎ、自分の経験で吸収消化し、新たな価値として次世代に継承する」

という生き方を実現して、成功の人生を過ごしたいのならば、MSPを選ぶべきではないでしょうか?

MSPの発見手法は、普通のビジネス開拓で行われる、棚卸し、強み発見を通して行われます。

USPまでは、個人の「適正」「能力」を活かします。
MSPは「経験」「価値観」「生き様」を活かすことになります。

 

どこで戦うか?Pull into the blue bay

■どこで戦うか?Pull into the blue bay

よく市場は、ブルーオーシャンかレッドオーシャンかといわれます。

しかし、MSPはどちらでもありません。
スモールビジネスですので、大きな海、大洋ではありません。
湾です。しかもライバルのいない湾。

ブルーベイです。
無人の湾に顧客を引き込むのです。

Pull into the blue bay

成功したら、ブルーオーシャンに乗り出してもいいですね。

 

MSPの展開

■MSPの展開

では、スモールなMSPをどのように市場に表現していけばいいでしょうか?

それは、人にノウハウを教えるか、自分の考え、思いを伝える仕事です。
講師、講演業ということになります。

それは何故でしょうか?
利点を並べます。

1 若い人に負けない

講師業は、専門ノウハウを伝える講義であろうとも、
その人の人生、生き様を加味、表現することが大事になります。

豊かな人生を送ってきた熟年のお話に、普通の若い人はかないません。

ちなみに知識だけを教える大学の講義とはまったく違います。


2 強みだけでなく弱みも売り物になる

一見弱みに感じる、多くの挫折や失敗を乗り越えてきた経験があれば
それが強みに転嫁します。
人が恥をかいた経験は、他人からすれば注目に値いするものです。

「文章を書くことは恥を書くことなり」という格言があります。
これは「恥が描かれた文章は喜んで読まれる」ということです。

 

3 仕事しながら効果的な学習ができる

記憶力弱まる熟年年代だからこそ、教える、伝える仕事がお勧めです。

学習効果は、以下の順で高まっていきます。  

 聞く             10%
 見る             15%
 聞く&見る     20%
 話し合う        40%
 体験する        80%
 教える伝える   90%

つまり、勉強した内容、経験した内容を人に伝える行動をすることによって
90%が自分の骨と肉になるように習得されるのです。

これは、ボケ防止になり、長寿の可能性を高めることはいうまでもありません。


4  経費が少ない

リアルでやっても、宣伝費、会場費、雑費しかかかりません。
ネットでやれば会場費もかかりません。


5 ストック型に水平展開ができる

講習で話す内容は、原稿にしておけば
ブログ、書籍、youtube、Facebook、オンライン講義などに
水平展開ができます。時間以外はかかりません。

これらは、オンライン上のストック型WEBサービスといいます。

書籍は、売れればもちろん素晴らしいビジネスです。

ブログやyoutubeは、内容が良ければ検索上位に表示され、
多くの閲覧数を得ることができれば、アフェリエイト収入、広告収入が期待できます。
また、自分の講習ビジネスの信用力を飛躍的に高める集客ツールともなります。

このように、講師、講演業は熟年にとって魅力的なビジネスです。
一度出しておけば、オンライン上で稼いでくれることも期待できますし、

多くの人に直接喜ばれ、感謝され、記憶される価値となります。

それを世の中に残してみませんか?

内容が感動的であるほど、ご家族、お孫さんにとって誇りとなることであり
もしかしたら、死後も多くの人に喜んでもらえるかもしれません。

もちろん、自分のノウハウや体験を、人に伝える仕事に限ることはありません。

自分の惚れこんだ商品を発見し、どうしてもそれを代理店になって販売して世の中に広めたい、
その商品は自分で作ったものでないにしろ、
その熱い思いは、自分の個性であり生き様でもあります。

まして、自分で作ったものなら尚更でしょう。

その場合、実店舗にこだわらず、ネットショッピングのビジネスとして、
ホームページがあればいいのです。

若い世代にはとてもできない、若い世代がかなわない、
長年の「生き様」をビジネスにすることができるのです。

 

キャリアの成功を目指そう

■キャリアの成功を目指そう

先に、プロテリアンキャリアをご紹介しましたが
そのキャリアデザインのゴールはキャリアの成功です。

キヤリアの成功とは、自分らしく正しく仕事をしていると、確信できる状態であり
その仕事を通じて、自分が活躍できていると実感でき、幸福感を味わえる状態です。

世の中の一般的な「昇進、出世」「高い年収」とか「難しい資格取得」のことではありません。

そのような職業に出会えるということが、キャリアの成功です。

昇進を重ねて、高い年収を得るようになったら、
周囲から「あの人はキャリアアップした」と称賛されるでしょう。
しかし、それがその人のキャリアの成功であるとは限りません。

仕事をしている時間を幸福な時間として実感することがでるかどうか。
それこそがキャリアの成功です。自分の心の中の問題なのです。

生涯をかけてでも、最後に天職と思えるものにに出会うことができれば、
それはとても幸福なことではないでしょうか。

天職と出会ったとき、「今まで経験してきたことは、全てこのためだったのだ」
と感じることができれば、それは本物です。

自分のすべての過去を肯定してくれる職業、それが「天職」と呼んでもいいものです。

天職を通じて大きな成果をあげることができれば
人生そのものへの肯定と喜びと大いなる幸福を感じることでしょう。

普通に仕事をしていれば、いつかはそのような仕事に偶然に出会えるのかといえば
まったくそうではありません。

最終的に出会えないまま、生涯を終える人のほうが圧倒的に多いでしょう。

出会うには、それなりの内省や行動が必要なのです。
だからこそ、真剣なキャリアデザインが必要なのです。

夢と志


■夢と志

夢は本人が死んだら亡くなるが、志は人に引き継いでもらえるともいいます。

単なるボンヤリとした夢も、熱い情熱を持って実現に打ち込めば、志に変わります。

もし、あなたが、多くの障害者の悩みを解決する夢をもち、
ビジネスの志を立て、断固実現するべく行動したら、
それが完遂できなくても、感動させ、周いに影響を与えます。

「社会に出て夢を語ると敵が増える」ともいいます。
それは取越し嫉妬されるからですが、熟年の最後の夢は嫉妬されにくいのです。

お金を残すのも大事ですが、自分の存在感を残す方がもっと大事です。

子孫の方々へのお金は、使われたら忘れ去られます。
しかし、生き様は、何代にも渡って継承されていくことでしょう。

不安がない「老後」の生活安定を計りながら、オンリーワンの存在として
社会に還元し、子孫に誇りを持って伝えられる人生を作る。
熟年は、それが可能な、素晴らしい時期なのです。

そんなビジネスが成功させるのは、最高の生きがいになります。

世間的な尊敬、信用も得ることができ、
また熟年のそんなビジネス成功は嫉妬されにくいのです。

そんな生き方ができれば、90歳になっても100歳なっても、長く生きすぎたといわれません。
もしかしたら、生活水準は、人生最高になっているかもしれません。

この状態ならば、エリクソンのいう老年期の
「自我の統合」「知恵」が完成され、やすらかに人生の幕を引くことができるでしょう。

人生、残された少ない時間のなかで、どうやって
自分の「人生経験」をビジネスに結びつけていくか?考えてみませんか?


関連ブログ

「終生Well-being 熟年期にやるべき事」
https://japan-business-flow.com/well-being-blog22/

終生Well-being 熟年起業の薦め
 https://japan-business-flow.com/well-being-blog23/

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終生Well-being 熟年起業の薦め

Start-up After Maturer 熟年世代の起業とは何か?

 

このまま定年を迎えますか?

■このまま定年を迎えますか?

定年の日を迎え、職場の後輩たちに囲まれ
花束を渡され「定年おめでとうございます!」
と拍手されても、心から嬉しい人は少ないのではないでしょうか。

ほとんどの方は、本当はもっと仕事ができるのに、
年金だけでは暮らしていけないのにと

何かスッキリしない気持ちで、会社から「追放」されるのです。

日本の会社は本当は、これまでもずっと「終身雇用」ではなかったのです。

サラリーマンというのは、定年退職した瞬間にただの人に転落します。
役員だった人も部長だった人も、肩書きを失えば、ちやほやされることはなくなります。
表敬訪問を受けることもありません。

別にボケたわけではない、寝たきりになったわけでもない、
まだまだ、経験をさらに生かしてバリバリ働けるのに、、。
何かやるせない気持ちになるのは当然のことでしょう。

平均寿命が高まるに比例して、熟年層は30年前に比較してはるかに元気です。

定年後の熟年層の「もっと働きたい」という気持ちは、さらに強くなっているでしょう。
60歳どころか、70歳、80歳でも元気バリバリの方は、とても多いです。

そして、元気だからこそ、不安が募るわけです。

「定年退職してから、30年をどう生きればいいのだろう?」と。

大概のサラリーマンは、目先の仕事をこなすのに必死です。
長年働き、定年後の先輩社員たちの姿を見ているにもかかわらず
定年後の生活の準備を具体的に進め、心構えができる人は、あまりいません。

なので、いざ定年を迎えると呆然とします。
何とかしないといけないけど、どうしたらいいのかわからない。

はじめのうちは「山登りでもしようか」「ゴルフをしようか」と気力が残っているのですが、
仕事もせずに趣味ばかりの毎日など、それまで何十年と仕事三昧だった人にかぎって、耐えられません。

すぐに、暇をもてあますようになり、お手軽にパチンコ屋に通ったりして、
時間を潰しますが、刺激が少ない日々なので、どんどんボケていきます。

毎日が面白くなくて、ノイローゼのような状態になる人もいます。

これではエリクソンの言う「絶望」の30年~40年を過ごすことになってしまいます。

もし、この段階になってやっと気がついて
「起業でもしようか」と思い立ってももう遅いのです。

すでに「ただのおじさん」になってしまっており、
ただ、思うだけで、もう事業を興すような、パワーは残ってません。

つまり「起業する」と覚悟を決めるのも、起業に向けて具体的に準備をするにも
定年を過ぎてからでは遅い、ということです。

 

パワフルな熟年層

■パワフルな熟年層

長期不況の日本、不況脱出の一つのキーワードが「ベンチャー」であることは政府が認めています。
各自治体では、多くの種類の創業支援金、補助金が用意されています。

ベンチャー起業は、若者の特権ではありません。

定年前の熟年層はもちろん、定年を迎え、
従来であれば楽隠居していた熟年による起業・独立も頼りなのです。

定年後は必ずしも全員が老け込んでしまうわけではありません。

二極化します。

社交性、積極性があるタイプの方は、スポーツに打ち込んだり、ボランティアに参加したりしてます。

マラソンやトライアスロンを始める高齢者は多く、彼らは日焼けで真っ黒、筋肉隆々です。
テニスコートは熟年プレー ヤーで一杯。プールでは1000メートルとかをぐんぐん泳ぐ熟年男女はザラです。

ボランティアのグループにも、60代男女が増えてきていますが、
外見はどうみても50代、人によって40代にさえ見える高齢者が、若年と一緒に元気に活動しています。

こうした元気でパワフルな熟年、老年が、再びビジネスに打ち込むことができたらどうでしょうか?。

知的好奇心も旺盛な彼ら彼女らは、今まで自分が携わってきた仕事を超えたところで
自己実現を果たしていくのではないでしょうか?。

熟年の起業はどうか?

■熟年の起業はどうか?

起業とは、不安定な生き方のような一般的なイメージがあります。

しかし、定年後、何もしないでフラフラしている生き方と、
起業を比べたら、どちらが不安定なのでしょうか。

安定の指標は、経済だけではないのです。

定年を迎えてない熟年の方は、定年後の人生をどう考えているでしょうか?

会社の一線から退き、今後わずか数年の嘱託としての給料と、
本当に出るのかわからない年金、わずかな退職金で生活して行かなければいけません。

「雇用延長」の場合、かなり年収が下がる上、1年ごとの契約になることが多いようです。

 会社によっては「ノルマ、責任は同じ」ということもあると聞きます。
つまり、単に給与が下がり、契約社員になるだけ。

それを聞いて、60歳で退職して、他に再就職の道を探そうとする人も少なくありません。

ところが、ハローワークなどで探しても、ホワイトカラーの仕事は容易に見つからなく
見つかったとしても、給与水準が低いところばかり。

「定年を迎えてから働いている」と回答 64.6%中

「定年(再就職)後の年収

「300万円以上400万円未満」で22.2%。
「200万円以上300万円未満」で17.0%。
その次が「100万円以上200万円未満」で15.0%。

 「株式会社エアトリ」調査による

定年後の再就職の収入として、年収400万円以上は高い壁です。
定年後、60歳以上でも就職できる可能性はありますが、
定年前と同じ額をもらうのは、なかなか難しいです。

ほぼ無理でしょう。

年金を加えても、会社員時代の生活水準を維持することは厳しいことです。
現在、厚生年金受給権者の支給平均額は、15万円前後だと言われています。
これだけで悠々自適な老後を送るのは、普通無理です。

定年を迎えた瞬間、月々の生活費が2分の1、3分の1になることを想像してみてください。
それを補うための、アルバイト三昧の日々が楽しいでしょうか?

本当は、人生経験を踏めば踏むほど、生活水準はあがっていかなければならないと思いませんか?
最低、生活水準を維持しながら、残りの人生を楽しく謳歌する道はないのか?

そう考えたとき、起業するという選択肢が、見えてきます。
起業した場合、ささやかな収入から大成功まで、可能性の幅が広い。

本来、年功を重ね、さまざまな人生経験をへた人材の生活水準は、
右肩上がりに、上がって行くべきではないでしょうか?

日本の就労制度は、定年という旧来制度で、
まだまだ仕事を通じて社会に貢献できる人材の活躍の場と、生活水準の向上を妨げているのです。

そう考えると起業して、自分で稼げるノウハウを身につけ、
欲しいだけの報酬を得るという選択は、魅力的なものを超えて、必須の選択ではないかとさえ思えます。

定年前であろうと定年後であろうと、断固起業するべきだと考えます。
最低限、複業を行なって、ノウハウを身につける。

人生100年時代を迎える日本は、世界的な長寿国ですが、
どんな生き方をして行くのか、世界から注目されています。

何もしない、淡々粛々とした人生は理想のようですが、
意欲も希望もない生活は、頭も身体も老化が進み、健康寿命を短くしてしまいます。

人生100年時代といっても、健康上の問題がなく、日常生活を普通に送れる状態を指す「健康寿命」は、
男性は約71歳、 女性が約74歳と、かなり実際の寿命と開いています。

その開きの期間は、介護など、人の手を借りなければ生活できない可能性が高いのです。
これは「絶望」状態になり、寝たきりのような生活が、30年程度続くことを意味します。

働くことで規則正しい生活を維持すれば、 この健康寿命を延ばすことも可能です。
長寿社会を元気生き抜く解決策は、できるだけ長く働き続けることです。

定年後に長く働き続けるためのパターンは二つです、

雇用され、転職を重ねながら働き続けていくこと。
起業し、個人で稼いでいくことです。

二つ目の、人に雇用されない起業主は
仕事の裁量権が高く、人に使われるより、幸福度が高いことがわかっています。


退職をした人1352名の内
起業をした8%を対象としたアンケート調査によると、
7割が満足していると回答しています。
満足していると答えた75%の人が「自分の裁量で仕事ができるから」と答えています。

シニア向宿泊予約サイト「ゆこゆこネット」調査

起業とは、あらゆる面に対して責任を負いますが、
自由に好きな仕事ができるということに対して幸福感じる人が多いということなのです。

次に多いのが「年齢を気にせず仕事ができる」という意見。
なにもしない老後よりも、誰かと関わっている方が幸福に感じる
常に働いていたいと思う人にとって、起業はベストな道なのでしょう。

これから、働くことが史上、最も長くなる長勤時代が到来します。

現在、サラリーマンの方はいまの仕事を失ったらどうしますか?
それは、はるか先のことではなく、いつでも誰にでも起こり得る事態です。

企業の早期退職勧奨はもちろん、経営不振による大量解雇や成果主義の導入によって
解雇に至るケースは近年増えています。

終身雇用と年功序列の崩壊は、すでに財界が公式に宣言しています。

希望退職社の大規模な募集、副業奨励など、
就労者の雇用環境が、地滑り的に変化しているのです。

失業した場合、明日からどう生きていきますか?
転職先を探す際、あなたの強みは何ですか?

起業するノウハウはありますか?

これからは、転職する人、起業する人は当たり前のようになるでしょう。

 

キャリアを自分でデザインしよう

■キャリアを自分でデザインしよう

まだ定年ははるか先だという方でも
「果たしてこのままでいいのかな」と思うことはあるでしょう。

しかし、日々の業務に忙殺され、手を打つわけでもなく
漠然とした日々を過ごす方が多いでしょう。それは俗にいわれる「ミドルの憂鯵」です。

また、組織内で停滞し、働くモチベーションが低くなる状態を「キャリア・プラトー」と 呼びます。

「プラトー」とは「高原」の意味なのですが
組織で働く人が直面する「停滞状態」のことを指します。

これまで登ってきた山で、それ以上のキャリアアップが見込めず頭打ちになる状態です。
そもちろん山の頂上ではなく、 山腹で停滞しているというイメージです。

また、山ではなく、海や川の流れに例えられることにあります。

仕事に慣れている、それほど全力を出しきらなくても日々やっていけるようになる。
いったい今、自分はキャリアのどこにいるのかさえわからなくなる。

この状態をキャリアドリフト(キャリアの漂流)ともいいます。

ミドルの憂鯵やキャリア・プラトー、キャリアドリフトの三重苦に陥らないためには、
それまでの企業に委ねていたキャリア形成を考え直さなければなりません。

これはまさに壮年期の「停滞」です。
そのままでは、老年期で「絶望」してしまうのは間違いないでしょう。

「停滞」を避け、人生のキャリア作りを積極的に進めていくために
取り入れてほしいのが、プロティアン・キャリアです。

キャリア形成を会社任せ、組織にゆだねるのではなく、主体性を持って計画し
自分でキャリアをデザインしていくことです。それがプロティアン・キャリアです。

本来、仕事をする以上、誰にでも「キャリアデザィン」は必要です。

仕事は人生の時間のうち、相当な時間を注ぎ込むものです。
仕事によって幸福感を得られるかどうかかが、人生を幸福に送れるかどうかを、大きく左右するからです。

会社任せのキャリアでは幸福になれるかどうか期待できません。
失敗したときに、自分で決めチャレンジしたキャリアなら、あきらめもつきますが、
会社に決められたキャリアでの失敗だったら、さぞ無念なことでしょう。

現在のシニアやミドルは、景気が良く、会社が強かった時代に入社しているため、
当初は会社任せのキャリアを歩んできてOKでした。
年功序列や終身雇用の制度が残っていた時代です。(厳密には終身ではないですが)

しかし、制度が変更になり、キャリアの自律を求められるようになってしまいました。

現在の若年は、会社が弱くなった時代に入社したため、はじめからキャリアデザインを求められています。
だからこそ、熟年にもキャリアデザインの技術が必要になったのです。

プロティアン・キャリアで、キャリアをしっかりデザィンしようというときには、何をしたらよいのでしょうか

10年後、または、定年退職後、あなたはどこで何をしていますか。

いまから、その時にどんなふうに生きていこうかと考えることはとても大切です。

まだまだ残る長い人生での「変化への適応と戦略」についての見識を深め
日々の行動に生かし、十年後の働き方や生き方をデザインします。

いまの給与で十分だと感じられない、 激動する社会変化に適応に不安を感じている人
多くの選択肢の中で、自分らしい働き方や生き方がわからない人、
どうしたら自分らしく、幸せを感じながら生きることができるのかと悩んでいる人など
皆、 プロティアン・キャリアを形成しなければなりません。

現在のまま、生き残ることだけが目的の人生、逃げ切ることだけが目的の人生はつまらないと思いませんか?

それを自覚したいまが素晴らしいチャンスです。

まだ経営危機を迎えていない大企業であっても、逆に将来、経営危機を迎えないように
布石として、45歳以上の社員、50代バブル組のリストラを加速してます。

本社機能や間接部門の合理化をはかって、ローコスト経営に転換しようとしてます。

学歴、実力、実績がある人材であっても、人員削減でリストラされてしまう厳しい時代なので
定年まで働いて、退職金で悠々自適の生活というのは、もはやあり得ないと考えた方がいいです。

まず、シンプルではありますが、難しい、以下の三つの問いを常に自分に投げかけていきましょう。
これらは、所属企業の中で行う業務に限ってはいけません。

「何ができるのか」

これは単にできるかできないかのレベルではなく、他者と比べて、優れているいえる能力のことです。
数年も仕事をしていれば、職場の仲間同士で、お互いにそれぞれの強みも弱み
理解すものです。
もしもよくわからなければ、上司や同僚に尋ねてみましょう。

「何がやりたいのか」

目先のことであれば、いろいろとあるかと思いますが
将来の選択となると多くの人が混迷してしまいます。
我を忘れ、時間を忘れて没頭したことがある仕事はありませんか?

「何をやることに価値を感じるか」

例えば、
「多くの人を幸福にしたい」
「地球の環境を守ることに貢献したい」
「人を笑顔にしたい」
「社会の安心と安全に貢献したい」
とかかいった、素朴ですが、仕事の動機、モチベーションの原点になるものです。

仕事中に考えていても、簡単に見つかるものではないので
旅行したり、ボランティア活動をしたり、読書したりして常に内省しましょう。

またこれらは変化していてもいいのです。
常に意識していることが大事です。

キャリアデザインというのは、生涯にわたって
この三つの問いかけを自分自身に繰り返していくことでも
あります。

そして、もしそれらがとりあえず固まったら
その実現のための構想を始めなければなりません。

定年ははるか先にかかわらず、起業してしまうのも、もちろん大きな選択肢です。

また、今、起業する状況ではないという方も
定年後に起業できるよう、しっかり準備をしておかなければいけない時期です。

在職中に、やれる準備はすべて やっておかなくてはなりません。

会社員で、一つの専門性を極めたいというキャリア志向を持つ人は、およそ半数に達すると言われてます。

キャリア開発の研究者であるドライバが
複数の企業のビジネスエグゼクテイブや専門職を対象に調査を実施し
キャリアの方向性と、一つのところにとどまる時間を類型化した、キャリアコンセプトというものがあります。

このキャリアコンセプト4類型をもとに、
日本で調査した結果
(リクルートワークス研究所、ワーキングパーソン調査)によると、

「専門家として社外から一目置かれる」
というキヤリアコンセプトを、自分のイメージに最も近いとした人の比率は51.9%、圧倒的な第一位です。

特に女性はこのコンセプトに対 する共感性が高く、58.9%となってます。

このようなコンセプトは素晴らしいものなのですが、
誤解をする
とキヤリア形成を阻害す要因になつてしまうことがあります。

自分の専門という小さな世界を作ってしまって、そこに 閉じこもつてしまうのです。

それは専門というよりは、大きな仕事の中の部分を担っている
スペシャリストであるだけで、その後の発展性がないのです。

でもそれでは、長く発展的なキャリアを楽しむことはできません。

今担当している仕事は後輩に譲り、新しい仕事にチヤレンジするほうがよいです。
小さな世界に閉じこもることと、「専門家として社外から一目置かれること」は違うのです。

専門家として 社外から一目置かれる

経営トップに 上り鲒めて影響力を拡大し ていく

10年くらいのサイ クルで新しい仕事につき自分の可能 性を広げる

新しい仕事に次々に挑戦していく

男性

47.4

11.5

28.0

10.0

女性

58.9

7.0

20.3

12.1

合計

51.9

9.7

24.9

10.8


また、社が許可しているのなら、副業をお勧めします。
また、できるだけ、様々な部署の実務を経験しておくべきです。

そして、いわゆる「出世頭」よりも、2番手、3番手として仕事をしてきた 人のほうが起業には有利です。
上司に認められ、出世していくと、「あんな仕事がしたい」「こんな仕事がしたい」 と言えなくなっていきます。

実務から遠ざけられ、部下の管理を任されていきます。
起業に必要な実務を経験できません。

つまり、利用されて、自分の能力を引き出せないまま、人生が終わってしまう危険があるということです。

とにかく最低「定年後すぐ」に起業というタイミングを絶対に逃さないことです。
定年後にやっと腰をあげ「資格をとって、交流会で人脈を広げて」と準備をしようとする。
しかしそれは、定年前に済ませておくべ きものです。

会社員は定年退職したら「ただの人」です。

大きな会社の看板も、「部長」「課長」といった肩書きも、全部無くなります。
在職中 は懇意にしていた取引先や同僚も、退職したら、相手にさえしてくれません。

もし、そういった人脈を頼りにする気があるのなら、相手をされているうちに、
つまり在職中に相談を持ちかけておきましょう。そうして定年退職したらすぐ、スタートアップ。

これが定年起業の成功法則です。

 

還暦を超えた方

■還暦を超えた方

年齢的に病気に犯される不安を抱え、今後の生活に心配のない方は少ないでしょう。
しかし、パナソニックの創業者、松下幸之助さんが80歳を過ぎた時の言葉をご紹介します。

20年若返ることができるのなら、全財産を捧げてもいい」。

どうですか?松下幸之助さんは、無一文でも、60歳からやり直してもいいと語ったのです。
希望がわきませんか?

還暦という、干支、六十通りをへて、昔の感覚では
すでに人生の一生を経て、生まれ変わったと解釈もできる年代です。

キャリア論で言えば、定年は、キャリアトランジョン(転機もしくは節目)と言われるものです。

キャリアトランジョンとは、就職、転職、昇進、異動、失業、定年退職などで
自分の役割、人間関係、日常生活、考え方が変わってしまう
または変えてしまうような、人生における大きな出来事のことです。

キャリアトランジョンの代表的な研究者の一人にシュロスバーグがいます。

「どんなトランジシヨンでもそれを見定め、 点検し、受け止めるプロセスを通じて乗り越えることができる」
とし、乗り越えるための資源として4つの要素を提唱してます。

状況    → 定年となり、退職した、または嘱託社員となった
自分自身  → これからどうしようか考えている、起業の検討をしている
周囲の援助 → 起業を家族や友人は応援してくれるか
戦略    → 起業戦略は、定年前から準備している(べき)

アメリカの心理学者であるブリッジズは、トラジョンには3つの段階があるとしてます。

第一段階「何かが終わる」   →    定年となり、退職した
第二段階「ニユートラル.ゾーン 」    これからどうしようか熟考する
第三段階「何かが始まる」   →  起業する

第二段階が最も重要で、一人の時間、静かな場所、言語化、休息などを意識的に確保して
改めて自分と向き合う必要があるとしてます。

これまでは、会社、事業を起こすなど、才気煥発な気迫と意欲、体力に恵まれた若者や
仕事に油が乗りきったエリートサラリーマンの世界のことだと思われてきました。

ところが、現在の不安定な世相ながら
「Start-up After Sixty」60歳代の起業の環境は十分、整っているのです。

今回「終生Well-being」プログの2回目ですが、最後の次回3回目は、
熟年起業が、若者の企業に比べて、圧倒的に「有利な点を考察します。

プログ1回目「終生Well-being 熟年期にやるべき事」
https://japan-business-flow.com/well-being-blog22/ 

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終生Well-being 熟年期にやるべき事

不安をダブルで抱えた熟年世代

■不安をダブルで抱えた熟年世代

アフターコロナ、世界的大不況の時代、ますます先行き不透明の時代。
熟年層は、これからの世の中をどう渡って行けばいいのでしょうか?

日本の就労者の8割はサラリーマンですが、全員、必ずやってくる定年により、仕事環境が激変します。

そして、定年後の人生をどう過ごしたいか?
そして、希望通り過ごせるのか?
まだまだ不透明な熟年層が圧倒的に多いのです。
ほとんどと言ってもいいかもしれません。



人生100年時代といわれます。
(2007年に日本で生まれた子供の半数が107歳より長く生きる)

現在の男女平均寿命を、おおよそ84歳として、その現在の84歳の方の平均余命は、
男女とも90歳を超えているのです。
平均ですから、10年後に、90歳後半まで生きる方は珍しくなくなります。

平均寿命も余命も毎年、順調に伸びてますから、現在の熟年層(45歳〜69歳)が、
84歳に達する頃、その平均余命は95歳を超えているかもしれません。

そうなると、現在は長寿の花形とされる100歳超えの方は珍しくなくなります。
現在の熟年層の方で、自分は100歳まで生きると考えている人は、多分いないでしょう。

しかし、現在の熟年層の方々の半分は、これから100歳すぎても「死ねない」のです。
まさに、現在の熟年層から「人生100年時代」が始まるのです。

熟年層のサラリーマンは、現在、最も不安を抱えていると言われます。
それは、主に終身雇用が崩れたからですが、その波に揉まれず無事、定年まで勤め上げた方でも、
その後40年も残る人生です。

退職金、年金のみで生き抜いて行ける人生設計ができる方は、
ごくごく一部でしょう。

退職金の額は、その後の平均余命に関係ありません。

エリクソンの発展段階説


■エリクソンの発展段階説

発達心理学者エリクソンの発展段階説によると、人生は8つの段階に分かれます。

いわゆる「熟年期」は、エリクソンの区分の「壮年期」と「老年期」に重なります。

※エリクソンの発展段階説
エリクソンの発達段階説1:乳児期
エリクソンの発達段階説2:幼児前期
エリクソンの発達段階説3:遊戯期
エリクソンの発達段階説4:学童期
エリクソンの発達段階説5:青年期
エリクソンの発達段階説6:初期成人期
エリクソンの発達段階説7:壮年期 40歳~65歳
エリクソンの発達段階説8:老年期 66歳~

壮年期は、40歳~65歳であり、熟年期
(45歳〜69歳)の大部分に重なります。

その壮年期の課題は
「次世代育成能力」か「停滞」。

「次世代育成能力」は、
前の世代の文化を引き継ぎ、新たな創造を加え、次の世代に伝えることを意味します。

壮年期は、子どもが成長して手がかからなくなり、少しずつ時間にゆとりが出てくる頃です。
習い事を始めたりして、生涯学習をスタートさせる人もいます。

しかし、次の世代に何か伝えることに興味がなく、自分のことだけを考えていると
「停滞」と呼ばれる状況に陥ってしまいます。

次世代に何かを残そうとする生き方ができていないと、最後の「老年期」で、
自分の存在意味を見いだせなくなってしまいます。

老年期は66歳以上であり、人生の最終局面。


老年期の課題は
「自己統合」か「絶望」。

老年期になると、多くの人が退職し、子育てを終え、老後の生活が始まります。
老年期の人生の総決算とも言える課題は「自己統合」。

宇宙・地球・人間のように大きな歴史の流れのなかで、自分の人生の意味を見いだすことです。

壮年期までの課題をクリアしていれば、老年期で「賢さ」を獲得できます。

なかなか思うようにいかなかった人生だったとしても、
「人生は山あり谷ありだからおもしろい」など、うまく納得できる境地です。

自分が存在した意味を感じるには、世代間のつながりのなかに、自分を位置づけるのが良いそうです。

すでに亡くなった親や師匠から大切に伝えられたことと、
現在の自分を改めて関連付け、次世代に何かを伝えていくことを、日々意識する。
次世代に希望を託しつつ、安らかに死を受け入れていく。

しかし、前の世代から受け継いだものも次世代に残せるものもないと、
自分が存在した意味を確認できず、絶望に陥ってしまうとのことです。

もし壮年期で「停滞」すると、老年期では「絶望」してしまう、大きな危険があるのです。

恐ろしいのは、もし老年期で「絶望」に陥った場合、それが30年以上、続くのです。

確実にやってくる定年を前にして、壮年期、すなわち熟年期に「停滞」をどう避けるかが、
人生のキャリア作りの大きなポイントになります。

老年期で、前の世代の文化を引き継ぎ、新たな創造を加え、
次の世代に伝える役割に徹することができるようになるために、熟年期をいかに過ごすか。

いうまでもありません。老年期までまったく何もせず、突然、そのような役割ができるわけではありません。

熟年期のうちから
「前の世代の文化を引き継ぎ、新たな創造を加え、次の世代に伝える役割」を始めることです。

まだ45歳になっていてもなっていなくても、
そのような役割が果たせそうでしょうか?

※熟年
1978年、作家の邦光史郎は、サラリーマンが定年退職した後の
セカンドライフを自ら充実させる必要性を主張するにあたり、
45歳から69歳(または65歳)までの間を「成熟した年齢」として「熟年(層)」と名付けた。

 

次回ブログ「終生Well-being 熟年起業の薦め」
 https://japan-business-flow.com/well-being-blog23/ 

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メンタルを守るラインケアーカウンセリング

ラインケアを扱ったブログ3本目になります。
今回は心理カウンセリングの素養を使った対話法が多く出てきます。

メンタルを守る「ラインケア」ーサイン
     https://japan-business-flow.com/well-being-blog18/
メンタルを守る「ラインケア」ー聴き方・話しかた
    https://japan-business-flow.com/well-being-blog19/ 

対人関係改善に用いる3つの技法

■対人関係改善に用いる3つの技法

職場のメンバーの心を配慮した対話を心がけることは、
職場のメンタルヘルスを守るために必須のことです。

では、心に配慮するとは具体的にどういうことなのでしょうか。
そのための一つの
キーワードが「カウンセリングマインド」です。

その基本は
「信頼関係をつくる」
「共感的理解を示す」
「受容する」

つまり、指示したり強制したりするのではなく、相手を認め、一緒に考えるということです。
カウンセリングやコーチングには、共感の示し方や座り方、聞き方などに細かなテクニックがあります。

プロカウンセラーが対人関係改善に用いる3つの技法を確認してみましょう。

1 共感

共感とは相手の立場に立って気持ちを聴くということです。

部下:「課長、僕にはこの職場が合わないです。給料も安く、仕事もきついんです。 苦しいんです」。

ダメな事例
課長:「そんなことはない。給与は組合の調査でも世間相場を上回っているのだ。
わがままいうな。まだ一人前に仕事もできないくせに」。

良い事例
課長:「そうか、君は職場をそんなふうにみているだね」。
         (その部下 の考え方、感情を聴いていきます)

2 受容で聴く

受容とは批判的、審判的態度にならずに、まず、あるがままに受け止めるということです。
そうしないと本当のことを話すという大事な意味が続かないからです。

部下:「課長、遅刻してしまいすみません。実は、早めに家を出たのですが、
途中工事中で、すこし遠回りの道を通ってきたものですから……」

ダメな事例
課長:「いい加減にしろ。先日は朝の電話で親戚の法事だといって休んだ。
今日は工事か。いい加減、嘘をつくな。正直に言え。」

良い事例
課長:「そうか、工事中か。それで遅れたのか」
(刑事のような態度をとらずそのまま受け入れる)


3 自己一致で聴く

自己一致とは、誠実に聴くということです。
相手を騙したり操作するためではなく、本音で聴くということです。

話を聴きたくない部下や、裏表のある部下もいるでしよう。
本音では「こんな人の言うことは聴くのも嫌だ」という気持ちが あります。
そういう本音の気持ちも大事にしながら聴くのです。

部下:「課長は僕のこと嫌いなんじやないですか。わがままだから、
いつも 迷惑をかけているから。どうなんですか」。

ダメな事例
課長:「そんなことないよ。君のこと好きだよ」(本当は嫌い)

良い事例
課長:「僕は君が遅刻してきたり、無断で会社を休むことはルール違反 だから、不愉快に思ってます。
しかし、だからといつて嫌ってはいません。 大事な職場の仲間と思つています」
(率直な正直な気持ちにそう)

重要なのは、「カウンセリング.マインド」という言葉のとおり、相手に関心を持つ「心」です。
相手への関心がないままにスキルやテクニックだけ真似しても、かえって逆効果になります。

もし、部下がウソをついているのが確実だとしたら、
なぜそんな「ウソをつかなければいけない気持ち」になったのか感じてみましょう。

そして、リーダーが自分自身に対して問いかけをすることです。

「この部下のことを知ろうと思っているのか」。
「単なる表向きだけのポーズではないか」。
「部下の力を信じているのか。その力を引き出したいと思っているか」。

職場のリーダーが、こうした自問をし続けるがカウンセリングマインドにつながります。
「違う」と思ったら、そう思えるよう努力しなくてはなりません。

ところで、カウンセリング.マィンドを持つことは、部下だけでなく
リーダー自身にとつてもプラス の効果があります。
部下の話をきちんと傾聴できているリーダーは、そうでないリーダーよりも、
精神健康度、職場適応度、職務満足度ともに良好なスコアを獲得していました。

命令したり、語りかけるよろ、聴くことが、リーダー自身のメンタルへルスには、よい効果をもたらすようです。

逆にいうと、パワハラをしている上司は、部下だけでなく本人にとってもマイナスだといえます。

「聴く力」チエックリスト

■「聴く力」チエックリスト

「聴く力」を確認しましょう。低いままで聴いてもその効果は半減しています。
これをよく認識し、訊くさいの「ベからず」を意識しながら、まずは「傾聴」の意義と効果について理解しましょう。

ない

時々
ある

いつも
ある

1.

目や表情を見ながら話を聴いてい る

1

2

3

2

話がまどろっこしいと、つい結論 を早くと急かしてしまう

3

2

1

3.

話を聴く時はしっかりとうなずいて いる

1

2

3

4.

話を聴きながら、途中から遮り自 分の意見を話す

3

2

1

5.

話を聴きながら、都合の悪い話に なると話題を変えることがある

3

2

1

6.

話を理解できないときは、話し手 が何を話そうとしているのか、説 明を求める

1

2

3

7.

話を聴いたら、内容を要約しフィ -ドバックする

1

2

3

8.

話を時々聴かないで理解したふり をすることがある

3

2

1

9.

部下の言葉ではなく「心』を聴く よラにしている

1

2

3

10.

話の途中で「忙しいのであとでと言ってしまうことがある

3

2

1

 1013    問題です。改善に努力しましょう
 14 ~17    大いに改善の余地ありです
 18 ~ 21    もう少し努力してください
 22 ~ 27  一よく睫いていますが、なお努力を
 2830    良好です。継続してください

言ってはいけない「べからず集」


■言ってはいけない「べからず集」

●プライバシーについて

以下のようなことは聴かないようにしましょう。
いずれも、職場とは閲係のないプライバシーです。
もちろん、
本人が進んで話すのを聴くのは問題ありません。

「お父さん、何やっている人?」
「お母さんは?」
「兄弟は?」
「恋人いるの?」
「誰と住んでいるの?」

ただ、私生活の悩みがメンタル不調を呼んでいる場合があります。
その場合、本人から積極的に話してもらえるようやんわり聴いてみます。

「睡眠不足の場合、共通する悩みとして介護や子育てで睡眠時間が減って辛い
ということがよくありました。いかがでしようか?」
「何か仕事以外で楽しむ余暇を持っていますか?」

なお、プライべートについて訊く際、「ダイバーシティ」を常に意識することも必要です。
かつての日本企業は均質な価値観でした。
上司は部下の結婚の世話をするのが当たり前で、家族のこ
ともよく知つていました。
しかしいまは、さまざまな考え方や価値観の人々で構成されている
ことを意識してくださ

●「こんな言葉」が部下の心を傷つける

以下のような言葉はなるべく使わないようにしましよう。

批判する
「なんで約束を守らない

比較する
「皆、頑張っているのだから、君も頑張ろう」
急がせる、威張る
「早く結論を言え」と結論を急がせる。
脅迫する
「こんな勤務では、昇格もしないぞ」
決めつける
「うつ病 だから、医者にかかりなさい」
飲みに誘う
「飲めばスッキリする」
無視する
見ないふりをするなど。
自慢する:
「自分の若い時は気力で乗り越えたよ」など。

●とってはいけない態度

「なんでも打ち明けて」と言われても、部下はあなたの態度をよく見ています。

以下のような態度の時は、心の悩みを聴いてもらえないと思い、
相談しようという気持ちをためらってしまいます。
「あほうとり」上司といいます。

あくびをする:
あなたの話はくだらないといメッセ
ージになります。

ほおづえをつく:
ほおづえをついては、部下に「他のこ とを考えていて、
話を聴いてくれていないのでは」と思わせてしまいます。

腕を組む:
対決姿勢に映ります。「どうだ、お前の言うことは聴かないぞ」
というボデ ィランゲージになつて伝わります。

時計を見る:
チラチラ腕時計を見られると、次の予定があるのだなと思わせ、
気遣いのため途中で話を中断してしまいます。

リズムを刻む:
貧乏ゆすり、あいづちが単調、指でテーブルをたたくなどの行為です。
これも
ィラィラ感が伝わり、コミュニケーションの妨害になります。

聴いても話したくないということがあれば
「もし〇〇が問題なら、この人に話をして」
というように専門家の述絡先を紹介します。

部下の裁量レベル

■部下の裁量レベル

「カラセックのモデル」では、
人は裁量権を与えられると生産性が上がるとされてます。

それは、その裁量権のレベルが適切であればです。

「フロー」が起こるのは、自分のスキルとチャレンジのバランスが
絶妙にあった時に発揮されるといいます。

ですので、その裁量を部下に与えるにあたって、十分に話しあい、
本人が最もチャレンジしたくなるレベルまで引き上げ、
当然、無理そうなレベルは与えないようにします。

部下に決めさせるのが良いです。

でないと「裁量の幅が大きくなると不安が大きくなり、生産性が低下する」
ということになりかねません。

そして任せた仕事の成果が達成できなかったら、それはなぜなのかを確認します。
その 仕事が、その部下に興味がないことだつたのか。
しかし、興味がないからといっても、それをやってもらわなくてはいけない時もあります。
逆に、やりたいといっても任せ られない時や、
興味はあつても本人には負荷が大きすぎる場合もあります。
これらの 点について、しつかり話を聴いていくことです。

ポイントは、仕事の負荷については「環境」
裁量 については「やり方」で聴きます。

仕事の負荷

良い事例:「要請された仕事量は期日までに達成できますか?」
ダメな事例:「要請された仕事量は必ず達成してね」

裁量について

良い事例:「仕事は自分の裁量でコントロールできる部分が多いですか?」
ダメな事例:「言われたとおりやってね」

認知療法的なアドバイス

■認知療法的なアドバイス

部下に「周いとうまく話せない」という悩みがあったとします。

その場合
「みんなストレスが溜まっている。じっくりと愚痴を聞けるタイプこそモテるよ。
自分のことばかりぺらぺらしやべるようなやつは、逆に嫌われてしまう。
しやべり上手より、聴き上手のほうが圧倒的に好かれるよ。皆、自分の話を聴いて欲しいんだ。
聴くことは得意そうだから、いまのままでいいのでは」
などというようなアドバィスを、悩みを聴いた後で悩むことに意味がないことを納得させます。

「プレゼンであがってしまう」という悩みがあったとします。

その場合
「プレゼンであがってしまうは、そんなにまずいことなのか」
「君は人が発表であがってしまうのをみて、いつまでも覚えているかな。
すぐすれば忘れてしまうよね。あまり上手に発表する友達に親近感をみんなが感じると思うかな。
あがってしまう人のほうが親近感が湧かないか。」
などと、話を聞きながら、悩むことに意味がないことを納得させます。

勇気づけの声かけ

■勇気づけの声かけ

「アドラー心理学」では、すべての不適切な行動の原因は、
勇気や自尊感情を失っているからと考えています。

そして、普段から信頼関係をつくることが基本になります。日頃からマネジメントをして、
よく部下を見ているからこそ「貢献
協調努力」ができるのです。
自分自身をしっかりコントロールできる上司が、
部下を職場で能力が発揮できるように、勇気づけることができます。

勇気づけられると、人は自尊感情が増加し、精神健康に良い影響を与えます。
これに対して励ますことは、一見、部下にプラスのエネルギーを与えているようですが、
上司であるあなた自身は棚に上げて、部下のみを特定の方向に動かそうとすることです。
他人事になってしまいます。
励ますことは簡単ですが、勇気づけることはリーダー自身が範を示さないとできません。

期待されるとプレッシャーになりますが、勇気づけられると、
チャレンジしてみようかというモチべーションを増加させることになります。

勇気づけるということは「部下の心を操作すること」ではありません。
自分自身にたくさんの勇気づけをした上司が、
部下に自分自身を勇気づけるようになる影響を与えることができるのです。

具体的には、上司部下の関係を「支配による関係」ではなく
「信頼と勇気づけによる関 係」にすることです。
こうすることにより、存在を認め「部下の自尊感情欲求」を満たす ことになり、
部下の活力、熱意、集中力を向上させることにつながります。

自尊感情欲求が満たされないと、ストレス耐性が減少して、メンタル不全への引き金に なります。
これが、勇気づけの声かけによるメンタルヘルスが必要な理由です。


ここまで読んでこられて、人間を動かすには、いかに心を大切にすることが大事か、
そして、これからの職場リーダーには、
心理カウンセラーの素養も必要であると納得されたのではないでしょうか?

 

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参考
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メンタルを守る「ラインケア」ー聴き方・話しかた

管理職に求められる行動12のポイント

▪️管理職に求められる行動12のポイント

リーダーの仕事、それは、誰にどのように何をさせるかを判断することです。

どのような業務を与え(業務付与)、その上で部下がやる気をもって
仕事を継続させていけるか、これをどう見極めるかが重要です。

では、職場のリーダーは具体的にどのようなことを意識すべきなのでしようか。

ひと言で言えば、業績や成果だけでなく「職場のメンバーの心のあり方」
にも関心を向けるということです。

多くの管理職、リーダーは典型的な「業績•成果志向」 であり、
一方でメンバー個々人の気持ちへの配慮が不足しがちです。

そんなリーダーの下、組織は一時的 に業績を伸ばすことに成功します。
ただ、この傾向が強すぎると、短期的には成功しても、
長期的•持続的な成功につながることはほとんどありません。

こういった上司の下で中長期的に起こりがちな職場の課題として、面従腹背型部下の増加、
燃え尽き型部下の増加が起こり、どちらもメンタル不調予備軍です。
もう、なっているかもしれません。

部下の気持ちを配慮し、業務付与した後は、部下の仕事ぶりについてのサインを観察します。
いきなり業務付与するだけでは、何のためにどうしてこれをやらなければいけないのか わからず、
モチべーションが落ちてきますので、目標についても上司と部下で話し合い、 設定していきます。

その上で、部下の行動を見る必要があるのです。

部下のメンタルヘル スのサィンを把握することは、日頃から部下の性格や特性を把握しながら
コミユニケーションを行い、適切なマネジメントがなされていてはじめて可能となります。

前回ブログ「メンタルヘルスを守るラインケア入門」で、
部下のメンタル不調を「観察」するための、多くのサイン例をあげました。

 https://japan-business-flow.com/well-being-blog18/ 


従業員をメンタル不調から守る要は、職場の「ラインケア」です。

その「サイン観察」は、メンタルヘルス維持のために管理職がやらなければならない行動の最初にあたります。


管理職に求められる行動12のポイント

見る

1.サインを見る

2. 能力を見る

3. 人間関係を見る

話す

4.「環境」について声をかける

5.「やり方」について声をかける

6.「プラィべート」について声をかける

聴く

7.長時間労働の時に聴く

8.異動後に聴く

9.人事考課後に聴く

対処する

10.安全配慮をする

11.健康相談を勧める

12.本人の拒否や緊急性のある場合に対応する

 

サインに気づいたら

サインに気づいたら

サインに気づいた場合は、まず必要に応じた声掛けをしましょう。

声をかけても「いえ、何でもないです」などと詳細に話をし てもらえない可能性もありますが、
その場合は無理に聞き出そうとしてはダメです。

ただ「私は○○さんのことを気にかけています」
「話したいと思ったらいつでも話しかけてほしい」という言葉と気持ち伝えてください。

また、一時的なものなのか、慢性的なものなのかによってもその後の対 応が変わってきますので、
声をかけないまでも、状況は注視したうえで、 変化がみられないようであれば
1週間後、2週間後などに再度声掛けをすることが大切です。

さらに、声をかけた際の基本的な姿勢として「聴くスキル」もぜひ意識 していただきたいです。

カウンセリングの勉強をされた方など「傾聴」という言葉を聞いたこと がある方もいらっしゃるかもしれません。
コミュニケーションにおいて、 言葉を介して伝わるものはほんの一部で、
身振り手振り、顔の表情、話す速度、ジェスチャーなどの非言語コミユニケーシヨンで
伝わる情報のほうがはるかに多いといわれています。

これらの情報に注目しつつ、相手に対し好意的な関心を持って聴く姿勢 を心掛けていきたいところです。
ポイントは「共感」です。

そして、「いつもと違う」という状態が2週間継続するようであれば、
産業保健スタッフ(産業医や衛生管理者、保健師、カウンセラー、人事労務担当者)に相談します。

部下の把握

■部下の把握

あなたの部下は、次の3つの項目に該当しますか?

① 貢献:上司が気づかないようなところに気を配り、
全体が成果を上げられるよ うに貢献している
□ハイ □イイエ

② 協調:職場の人間関係を良くするように、上司が気づかないようなところで

協 調している
□ハイ □イイエ

  努力:職場で成果を達成しようとして、陰日向なく、地道にコツコツと
仕事に 努力している
□ハイ □イイエ

それぞれの項目で、思い当たることがあつたら認めて声かけしましょう。

①があったら「貢献してくれていますね」
②があったら「職場がうまく協調できるよ うにしてくれていますね」
③があったら「成果の達成のために努力していますね」

と伝えてください。

職場で自分の存在感を感じることが、承認欲求を満たし、メンタルへルスを向上させます。
上司のこのような言葉で、うつ状態が大きく改善した人は多いです。

多くの職場では、メンタルヘルスの症状チェックが目的となり先行しすぎると、
「見つかったら職場から排除される」といった、
「犯人捜し」の職場になったような心配と怖れを与えてしまうこともあります。

その結果、モチべーションが低下し、本人はメンタル不調を隠し、
自己防衛的になつてしまうことがあるので注意が必要です。

しかし、しっかり話を聞き、相談に気軽にのってくれる上司は、
ストレスの原因どころ か逆に職場ストレスへ緩衝剤なり得ます。

クラッシャー上司と健康に良い上司

■クラッシャー上司と健康に良い上司

ストレス調査で「上司との人間関係が最大のストレス」だという話がよく出て きます。

部下を潰す「クラッシャー上司」が存在します。

品格や人格ではなく業績中心の評価で管理職になった方が多く、管理職としての適性ではなく、
個人成績で評価され、論功行賞的に昇進し部下を与えられた方です。

また、個人成績は平凡なのに、派閥勢力ために、上司受けのいい人が
実力や部下の評価とは無関係に昇格することもあります。

このような上司は、権力への強い欲望を持ち、部下を踏み台にして上昇しようとします。
減点になるようなことを怖れ、ミスが起これば部下を罵倒するばかりなので、正常なコミュニケーションがとれません。

従業員がうつになりやすい会社の経営者や、部下をうつにしてしまう上司には、共通する特徴があります。

① 相手の話を聴かない

部下の話を最後まで聴かずに指示を出したり、判断を下したりする。
あるいは、相手の話のさえぎり「わかった、それはだな」と
途中から自分の自慢話や経験談に変えてしまうようなタイプ。

② 共感力がない

自分の見方や価値観が絶対で、それに合わない意見は聞く耳をもたない。
若手社員に対し、ニ言目には「お前たちのいっていることはわからん」
「黙って俺のいうことを聞け」というタイプ。

③ 一緒に困ってしまう

「そうか、困ったな、どうしよう」が口癖のような人がそう。
これは共感ではなく、ただ単に当事者意識が薄いのだ。

④ 一緒に酒を飲むだけ

「今夜はとことん話を聞いてやる」などといい、本当に聞くだけで何も解決策を示さず、
最後は「お前の気持ちはわかった、とにかくがんばろう」で終わるタイプ。
途中から自分 の愚痴になる人も多い。

この場合、聴いてもらう方が、話しながら自分で解決法を気がつけばいいのですが、
そうでない場合、ただの空回りになります。

⑤ ナルシスト

二代目、三代目のエリート経営者や、若手の抜擢組に多い。
仕事の能力が高い人も多いが、常に関心が自分に向いている。
戦略などの議論は好きだが、従業員や現場、現実の悩みには無頓着でアドバィスもできない。

心の健康に良い理想的な上司像は

①笑顔 ②情 ③実力があるです。

人間の対面コミュニケーションでは、 顔の表情が75%
やはり笑顔です。
そして「情」です。

それでは、部下とうまく話せるかのテストをしてみましょう。


伝える力チエックテスト

                                                                                                    ない  時々  いつも

1.

私は冷静で、相手の心を傷つけず自分のことを相手に伝えることができる

1

2

3

2.

ファミリ一レストランでサービスが悪ければ、良くするよう丁寧に伝えることができる

1

2

3

3.

自分が話をしている時、 他の誰かがし始めたらそれをやめるように言う。ただし 相手の話も最後まで聴く。

1

2

3

4.

職場で不公平なことがある場合、是正するよう求める

1

2

3

5.

私は感情に流されるるこなく自分の意見を 客観的に捉えられる

1

2

3

6.

本心で納得できず、嫌でも、我慢して引き受けることがある

3

2

1

7.

意見の対立する人と同席するときその場 を避ける

3

2

1

8.

私は必要なな時は他の意見を聞き、必要に 応じて人の助けを求める

1

2

3

9.

私はその場の集団の雰囲気に流され自分の意見を変えることがいつもある

3

2

1

10.

私は自分の意見を忙しくてもわかってもらえるように、丁寧に話すようにしている

1

2

3

11.

部下の聒を睫かないで結論を押しつけることがよくある

3

2

1

12.

部下の話を聞かず解決策やアドバイスを進める傾向がある

3

2

1

   20点未満 問題です。改善に努力しましょう
 20 ~ 24点 一大いに改善の余地あり
 25 ~ 30点 一もう少し努力してください
   
31~ 35点  一良好ですが、なお努力を
           36点  一非常に良好です。雄統してください

 

サインがなくても声をかける

■サインがなくても声をかける

メンタルヘルスのサインは、本人も含めて気づきにくいです。
メンタルヘルスの基本 は、サインが出ていなくても、声をかけることです。
上司として求められることは、日常的に声をかけてコミュニケーションをとることです。

メンタル不調になるほど、自発的相談が減ります。だからこそ大事なのです。

サインがなくてもで声をかけるタイミング

① 長時間労働にある部下(労働安全衛生法第66条の8. 9)

② 出向、応援、人事異動、海外派遺後の3ヶ月以内 

  (適応するのにストレスがかかり ます)

③ 人事考課後

成果に対する評価にギャップが生じている。
良いギャップは、さらに 期待に応えようと自分を追いつめることがあります。

④ 新入社員、中途入社社員

⑤ その他、特に配慮を要する部下として職場復帰の部下

質問内容は
「環境」
「やり方」
「プライべート」です。

通常、個人ではコントロールできない環境の問題があります。

したがって、まずは「職場環境に問題はないか」と
訊くことに よって苦労している部下の状態がわかります。

次に、上司の仕事のやらせ方が、業務効率に占める割合が高いのです。
そこで、次に「やり方•やらせ方を聴く」ことにより改善点が見つかります。

次は、「プラィべートな問題で困っていないか」と訊きます。
核家族の今日、どこの家 庭でも、個人的な問題を抱えています。
特に、親の介護問題や、共稼ぎの中での子育て等 の問題を抱えています。
介護や育児でクタクタになっている人は多いのです。

その他にも、 法律、経済、家族友人関係のストレスの可能性もあります。
この3つについて聴いて問題がないとすれば、生産性低下の原因は「健康上の問題」となります。

このように、問いかけていく時は、環境、やり方、プライべートの順序で声をかけます。

ここでは、部下の状態を理解してあげることが重要です。
いきなり「体調は?」と個人の 問題について声をかけられるよりも、

環境、やり方、プライべートの順で声をかけられた 部下は、上司が自分のことをいきなり個人の問題とせずに理解し、
安全配慮をしていると 感じられるので、勇気づけられます。

多くの会社がメンタルヘルス対策で、医師や臨床心理士を採用し配置しています。
しか し疾病性といったネガティブな面の対応だけでは十分ではありません。

まず、環境について問いかけ、改善に結びつけば、生産性が向上します。

やり方につい て問いかけ、リーダーシップが改善されれば人間関係が向上し、モラールアップにつなが ります。
ここが疾病モデルから発生したメンタルへルスでは欠如していたのです。

そして プライべートについて声をかければ、健康問題を医療に結びつけられ、個人の幸福につな がります。
全体的に活力ある、健康的な職場づくりにつながります。

人間と組織が持っているポジティブな面をさらに強化する組織的メンタルへルス対策は経営のプロの仕事です。

医師や臨床心理士は病気の専門家であって、経営のプロではないのです。
つまり適応モデルでは、職場のメンタルヘルスの名医はマネジメントをする管理職です。


●環境トーク例

管理者:  「◯◯さん、今日はとても暑いですね。ところでいつも仕事で頑張つてくれているんだけど、
何か仕事の環境で困つていることはありませんか?」
◯◯さん:「そうですね、全体的にうまくいつていますが、新人の田代さんのスキルがもう少し上がつてくれると、
アウトプットが向上すると思うのです」
管理者:   「その点、少し改善してみましよう」
斉藤さん:「ぜひ、お願いします」


●やり方トーク例

管理者:   「◯◯さん、仕事のやり方で困つていることはありませんか?」
◯◯さん:「そうですね。前工程に準備をしつかりやつてくれると成果が出ると思い ますが」
管理者:   「皆とどうするかを相談してみましょうね、ありがとう」
◯◯さん:「はい。よろしくお願いします」

●プライベートトーク例

管理者:   「◯◯さん、何か仕事の環境で困っていることはありませんか?」
◯◯さん:「別にないです」
管理者:   「では、仕事のやり方で困つていることはありませんか?」
◯◯さん:「忙しいのは、皆も同じだから、別に今の状態で困っていることはありません」
管理者:   「ありがとう。最近、いつもの◯◯さんと違って欠勤や遅刻も見られ、アウトプットも
少し下がっています。何か仕事の環境ややり方で困っている のかなと思って聴いいてみたのですが、、、、」
◯◯さん:「、、、、」
管理者:   「◯◯さん、何か仕事以外のプラィベートなことで困つていることはあり ませんか。
プラィべートなことは個人情報ですから、無理にお話ししなくてもいいです。
        どこの家庭でも、親の介護や育児で夜も眠れないこともあ ります。
もし、そんなことで負担になつていたら、私ではなく、会社の電話相談を利用してみたらどうでしようか?」
◯◯さん:「実は、家庭内のいざこざがあつて困つていたんです」

管理者:   「私が、会社の上司としてできることがあったら支援しますので、話して もらつても結構です。
法律的なことでしたら会社で契約している弁護士を 紹介します」

◯◯さん:「そうですね……。相談に乗っていただき、ありがとうございます。考え てみます。ひとりで悩んでいたので助かりました」

人事異動後シンドローム


■人事異動後シンドローム

先の記載した
② 出向、転籍、人事異動、海外派遺後の3ヶ月以内
③ 人事考課後
の場合の対応に関して紹介します。

♦︎異動があった時に聴く

出向や派遣、転籍、海外赴任、人事異動の際には気をつけることが必要です。

1ヶ月から3ヶ月目に多く、6ヶ月目くらいまで続きます。
ここをメンタル不全発生の注意期間です。
転勤部署に知人がいない場合は、受け入れ先の上司が話し相手になるなどが必要 です。

異動後にメンタル不全になった人のうち、60%くらいの人々が3ヶ月以内に
メンタル不全を発症しています。まさしくハイリスク期間です。

1ヶ月目:
「どうですか。職場環境ややり方については問題なくできていますか」。
適応に全力で向かつている時です。
やり方やルールが変わり、 新しい仕事と人間関係に戸惑ってます。

2ヶ月目:
「順調に仕事を覚えられていますか」
仕事を覚えるために非常に努力する時期です。

3ヶ月目:
「マスターできましたか」と言つて話を聴いていきましよう。
仕事を覚える、 あるいは仕事を覚えきれない人の分かれ道です。

6ヶ月目:
「心置きなく話せる人はできましたか」
「うまくここの文化に溶け込んでやっていけそうですか」
と言つて話を聴きます。多くの人は適応しますが、
出向など でまつたく文化の違う会社に入ると、
肌に合わない人が出てきて不適応になってしまいます。

これらを訊き話を聴くことで、部下がこのシンドロームを克服できなかったのはなぜ なのかを理解します。
仕事の仕方が合わなかつたのか、仕事が、部下 にとつて興味がないことだつたのか。それとも人間関係か。

連日の歓送迎会などもエネルギーの喪失になります。これらを昼休みに行うなど の工夫も良い結果を生みます。

今やっていることが面白いか、話を聴く

課長:「どうですか、今やっている仕事は面白いですか?」
部下:「はい、大変面白いです。覚えることが多くて大変ですが……」
課長:「そうですか。何かわからないことがあったら何でも訊いてください」

部下のやりたいこと、 部下の想いと会社の想いが一致しているのか一致していないのかについて
話を聴いておくことは重要です。ここが一致していると、辛い仕事にも耐ぇられる希望が湧いてきます。
そこで、楽しく仕事ができているか、仕事の完成度はどうか、やりがいはあるか、などに ついて話を聴いていきます。

目標については、今と将来のものについて聴いてみるといいでしょう。
付与される仕事 が、部下にとって好きか、それとも合わないと感じているのか。また、部下の能力は十分か、なども確認します。

♦︎人事考課後に聴く

昇格したのに元気がない時

おめでとう。何か昇進してから少しいつもらしくないですが……。心配ごとでもあるのですか?」
と言って聴きます。代表的な「昇進うつ病」の傾向がないか注意します。


昇格したくないのに昇格した時

例えば、「先日テレビを見ていたら、今の若い人の中には昇進を望まず、マイペースで仕事をしたい
という人が多くなつているとありました。逆に出世を追い求 めるのが生きがいという人もいます。
人それぞれですね。ところで、率直に今回の昇進をどのように思っていますか」と言つて話を聴きます。

聴くシチユエーション

昇格後なるべく早く、2人でゆっくりと話ができる時間と 場所を用意して話を聴きます。

聴く際の留意事項

新しい変化には、必ず「希望」と「不安」がセットになって出てきます。
メンタルヘルスで「昇進うつ病」が懸念されるような場合は、
「不安」のみ が大きく心を占拠します。ここに注意して話を聴きます。

期待していたのに昇格できなかった時

「最近はどうですか。私も人事の昇格で自分の期待どおりいかずくやんだり、
人事を恨んだりしたことがぁりました。人事発表を見たけど、どうですか。
期待していたのにがっかりしていませんか。これにめげずにさらに精進しましょう」と言って話を聴きます。

「昇進停滞症候群」は、どの職場でも発生する問題です。
「ふてくされて攻撃的になっていないか」「仕事が投 げやりになっていないか」について話を聴きます。

聴くシチユエーション

人事の発表後少し経ってから、2人でゆっくり話ができる時 間と場所を用意して話を聴きます。

聴く際の留意事項

努力し昇進を期待している部下ほど、結果的に昇進で きない時は落胆が大きくなります。
理性では受け入れているものの、感情的にはなかなか納得がいかないという心境です。
このギャップに気づかせるように話を聴 くことです。

基本的に、自己評価と客観評価にズレがあると、いつまでも不平不満は 解消されません。
このズレを埋めるように話をします。

降格した時

降格には2つのパターンがあります。懲戒の場合と、もう1つは職責への適合性を考え て人事裁量としてなされる降格です。
その点を勘案して「今度はまたあらたなポジション で努力しましよう」と伝えましよう。

懲戒の場合の訊き方

上司:「あなたにとつては不本意と思いますが、会社の懲罰規定で降格になりました」
部下:「はい、反省しきりです」
上司:「解雇の一歩手前で済んだことは幸いでしたね」
部下:「はい、私もそう思います」
上司:「今後の改善のチャンスと考えたいですよね」
部下:「はい、ありがとぅございました」

適合性を考慮した人事裁量による降格の場合の訊き方

上司:「あなたにとつては不本意と思いますが、降格になりました……」
部下:「一生懸命仕事をしたのに、病気で休んだからですか?」
上司:「会社の昇格規定のルールどおりです。欠勤日数などを含めた総合判断です」
部下:「そうなんですか」
上司:「病気からも回復され、通常勤務ができていますから、まずは負荷の少ない仕 事から始めましよう」
部下:「はい、ありがとうございます。次年度に向けてまた努力します」


復職後1年で期待した昇格がなかつた時

うつ病などで復職後、1年くらいで人事考課が行われることがあります。
この時、部下 は休職を挽回しようとして、本人なりに努力してきます。
多くは、それに対して、期待し た昇格がなく、ガッカリしてしまうことが少なくありません。
昇格させなかったという判断が、人事制度にそつて適切になされていることを、データを用いて説明することが必要です。

抜てき人事があつた時

優秀者は中堅になると周囲の期待も大きく、管理部門、企画部門などへの 抜てきが行われることがあります。
しかし、抜てきが、筆記試験の優秀者、現業での成績優秀者から行われるヶースでは、
抜てき後、付与される業務は、多くはそれまでの経験と人間関係が活かされません。
まして、本書で主張してきた、本人のやりたいこととの一体感 がないと、急速に動機づけが低下することになります。

例えば「おめでとぅ。技術畑で採用され、努力してきた君が、
今度は新しいポジションで仕事をすることになりましたね。君の気持ちはどうですか?」
と訊いてみます。

ハンス.セリエ博士は、過去 に経験したことではなく、
新しい予測できない変化に遭遇した時のストレスを「フユーチャーショック」と呼んでいます。

変化によつて生じる不安等を緩和し、フユーチャーショックによるトラウマ(心的外傷)を防止することが重要です。

その方法が「シフトラーニング」です。

①あらかじめ変化に よつて生じる事態を予測すること、
②それによつて危機に陥らないための方法を学ぶこと が必要です。

部下からの「ホウレンソウ」に対して

■部下からの「ホウレンソウ」に対して

部下の「ホウレンソウ」に対し、いままでの自己流のやり方で「聞く」態度だけではダメです。
同じキクという漢字に「訊く」がありますが、これは尋問風になりよくありません。
「キキ力夕」として大切なのは、腹に落として、共感して部下の話を「聴く」ことです。

そして
「どんなに悪い内容の報連相であっても、伝えてく れたことにまず感謝する」
ことを述べ、どんな厳しいことを言い渡さなければいけない時でも

「 否定的な表現はなるべく避け、を極力前向きな表現にして伝える」
ことが大きなポイントであり、その言語の創造力の差が、管理職の実力の差になるといっても良いのです。

部下から「よく聞いてもらえている」 と評価される聞き方があります。

・部下の目を見て聞く

忙しい上司は、つい自分の作業をし「ながら聞く」ことをしがちです。
その上司の様子を見ると、部下は「関心をもってもらえない」
「ちゃんと 聞いてもらえていない」と感じてしまいます。

・相手のベースに合わせて、あいづちをうちながらきく

相手の話を聞きながら、まずうなずくタイミングを合わせてみましょう。
あなたのペースで話して大丈夫、という安心感を相手に与えることが大切です。
「なるほど」などのあいづちも入れてみましよう。

・相手の話を途中でさえぎらない

何を言いたいのかわかりにくい報告の仕方をされるとつい「どういう ことか」
と途中で口を挟みたくなりがちですが、グツと我慢。
「核心から 話す」「要約して話す」など、話し方の指摘や指導は
聞き終わった後に しましょう。
「話を聞いてもらえる」という信頼感が、部下を素直にさせます。
そのあ とのほうが、指摘や指導も効果が高まります。


以上、ラインケアで、上司が部下に「対応する際の、話の聴き方と、話し方でした。

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「強みビジネス」構築法

「強みビジネス」構築法

■「強みビジネス」構築法

棚卸しや「強み」に関する多くのブログを出してきました。
「強み」は多く見つかりましたでしょうか?

それでは「強み」を具体的なビジネスに展開しましょう。

「強み」を生かしたビジネスを、「強みビジネス」と名付けてみました。
何か言語的に変ですが、意味は伝わりやすいのではないでしょうか。

「弱み」「違い」などは、最後は「強み」に転化しないと
「強みビジネス」にはなりません。

ここで注意ですが、ビジネスということで、資格を「強み」にする場合がありますが、
余程突出した希少な価値ある資格以外は、「強み」とするのは避けてください。
同業と同じなので、差別化にはなりません。
もちろん併記するのはまったく問題ありません。

経験してきたことの整理

■経験してきたことの整理

棚卸しから、仕事でも趣味でもいいので、幼い頃から 現在まで、
あなたが体験してきたことを書き出してみましょう。

清掃活動、企画、経理、営業、介護、ボランティア、司会、、、

書き出したら、今度はそれをできるだけ細分化してみましょう。

例えば、企画といっても、新商品開発、事業開発、マーケティング、
セールスプロモーションなどに細分化できるし、
さらにイベント、CM広告、店舗開発、キャンペーンなどにも細分化できます。

そして挙げた項目を下記に当てはめることができないか考えてみてください。

●ビジネス化できる経験の整理

1 今までに一番時間やお金を使ってきたこと
2 成果や実績をあげてきたこと
3 持つている資格や表彰実績
4 実際にお金を稼いだこと

喜ばれたことの整理

■喜ばれたことの整理

自分の「強み」がわかったら、その中から、誰かに役立てていただけそうなこと、
貢献できそうなことを探します。

まず、人に貢献できるか?
そして、人に感謝されそうか?

人からほめられたり、喜ばれたりしたことは特に大事です。

誰かに、あなたといると楽しい、元気になれる、落ち着くと褒められた経験はありませんか?
何かを手伝ってあげて喜ばれた経験はありませんか?

他者からの評価が最もあなたの強みになります。

わからなければ、「今までやってあげたことで、嬉しかったことは何かある?」と
信頼できる人に聞いてみてください。

人からほめられたり、喜ばれることは、ニーズがあります。

●「あなたが人からほめられたり、喜ばれたりしたこと」を導き出す項目

1 よく人から頼まれたり、誘われたりすることあるか
2 今までに共感されたり、感動されたことはあるか
3 人を笑わせたり、癒したりできることはあるか

本当にやりたいことの再確認

■本当にやりたいことの再確認

何も規制がなければやってみたいことはありませんか?

夢やビジョンです。
それは今の自分には、とてみ無理と思うくらい壮大なスケールです。
お金や時間、人脈、距離、年齢などのハンデは全てないものとします。

夢を書き終えたら、思い切って自分のできるところまでチャレンジを考えます。

イメージできたものは、あきらめさえしなければある程度まで、実現する可能性があるのです。
やってみないと、自分が実現できる範囲が見切れません。

絶対に無理なことには、もともと心が反応しません。

規制がなければやりたいことは、実は最もやりたいことです。
それができれな、毎日、深い喜びとワクワクする充実感で過ごすことができます。

あなたが本当に幸せを感じられるほどの仕事ならば、多分ニーズが高く、
その仕事に携わってみたい人が多くいるのではないでしょうか?

●「規制がなければやってみたいこと」を書き出す項目

1 絶対に失敗しないとしたら何をしたいか?
2 莫大な財産が入ったら何をしたいか?
3 医者に余命半年と宣告されたら何をしたいか?
4 子供時代に戻れるとしたら何をしたいか?

本当にやりたいことのヒントが隠されているはずです。

ビジネスはニーズが必須

■ビジネスはニーズが必須

喜ばれた経験を多く書き出しましたか?

それでは、そのことに、相手の人はお金を払ってくれるでしょうか?
お金を払ってくれるのなら、それはビジネスのニーズになります。

あなたの強みの中から、誰かが感謝してくれそうなこと、そして単に感謝だけでなく、
お金を払ってくれるならば、ビジネスとしての需要があるということです。

どんな仕事で起業すべきかを考えるときに、最も大事なことは、
その「強み」にニーズがあることです。

ニーズあるかどうかは、その「強み」に、お金を出したいと思う人がいるかどうかです。
ニーズのない事では、ビジネスになりません。
ここが、「ただの強み」と、ビジネスに生かせる強みの違いです。

いくら「強み」に自信を持っていて胸を張っても、ニーズがなければダメです。
いくら「好き」でも、ニーズがなければダメです。

・誰かの悩みを解決すること
・誰かが困っていることを解決すること
・誰かの苦痛を除くこと

これらは、その誰かが、最も優先すべきことです。
このような仕事が一番感謝され、、ニーズになり、お金を払ってもらえます。

強みをベネフイッ卜に変える

■強みをベネフイッ卜に変える

自分の「強み」が人に対して貢献できるか?
果たして、ニーズになるか自信がない場合、

ベネフィットを作っていきます。

ベネフイットとは、「強み」で人に与える「利益」のことです。
ネフイットがあればニーズになります。
ベネフイッ卜が強烈であれば、ビジネスで得られる収入が増えます。

ビジネスのベネフイットを作る際には
「誰に」「何を」という2つが具体的に決まっていることが必要です。
「誰に」「何を」という2つの要素が合っていない場合、お金になりません。

そのべネフイットを見て「お金を出してまで欲しい」
となるほど強いものが作れれば、それが成功するビジネスモデルです。

例として、水を売る場合の顧客へのべネフイット提示例です。

顧客が水を買う
 ↓
だから
 ↓
顧客に何の利益があるのか?
 ↓
だから
 ↓
顧客がどうなれるのか?

このように顧客視点から観てみます。

•値段が安い水なので、家計に助かる
•ミネラル豊富な水だから、健康によい
•軟水でおいしい水なので、飽きがこない

よくない例

•品質がよい水
•売れている水
•〇〇理論を長年かけて研究して完成した水
•天然水です

これらはベネフィットとしてアピールしない例です。

重要なのは、水を買うことによって相手が得られる顧客の利便性や利益であり、
その水を買うことによって顧客がどう変化できるかなのです。

●三つのベネフイッ卜の作り方

①短時間でできる
②簡単にできる
③安全にできる

【作る時のチェツクリス卜】

•顧客のニーズ、ウオンツを「十分満たしている」か?
•「誰に」「何を」がわかりやすいか?
•ベネフィツ卜がわかりやすく断言されているか?
•曖昧な表現になつていないか
•ありきたりになっていないか?
•顧客から見て「インパク卜」があるか?
•顧客から見て意外性があるか?
•「理由、証拠」はあるか?
•ライバルと比べて「違い」がわかるか?

もしチェックリスト全てにチェックがつく状態であれば、
そのべネフィットは素晴らしいものです。
十分なニーズになり得ます。

ただ、まだあくまで仮説でもあります。

ニーズがあるかどうか「やってみる」

■ニーズがあるかどうか「やってみる」

本当に、ニーズがあるかないかを見極めることは難しいことです。

ニーズの有無は、やってみなければわからない面があります。
特に新サービスはそうです。

やってみるとは、商品を本格的に開発することではなく、
早くプロトタイプを作り、早く実験し、早く営業することです。

新しい商品・サービスを思いついたら、早くやってみること、売り込んでみることです。
やってみることで、お客様に接し、お客様の声を直接聞くことができます。

断られ続けて、その理由が重なっていけば、ニーズにどんどん近づいていきます。
断られ続きの初期の営業は、市場調査と割り切りましょう。
やがて、ニーズがあることを見つけ実行すれば、ビジネスになります。

取り組む仕事を考えるとき、ニーズのあることから考えると、仕事は見つかりやすくなります。

起業ビジネス4つの条件

■起業ビジネス4つの条件

長期的にビジネスに取り組む場合の判断は、
そのニーズを確かめただけでは足りないです。

「得意」でないと競合に勝てません。
「好き」でないと続きません。

その仕事は好きですか?
その仕事は面白いですか?

つらい仕事を眠る時間を削ってやっていては嫌になります。
中には身体を壊す人もいます。

好きなことであれば、
多少つらいことがあっても、
続けることができます。

また、ほとんどの仕事には、競合他社がいます。
競合他社との競争になります。
競争に勝つには、相手よりも優れていることが必要です。

強いこと、得意なことであれば、
相手よりも優れたものを提供できます。

そして、情熱が必要です。

起業したてのときは、実績がありません。
実績がないスタート時は、
理念やビジョンで共感を得ることが必要です。
理念やビジョンを熱く語ることができれば、
共感してくれる人が現れます。

そのためには、情熱がなければなりません。

1.好き
2.得意
3.ニーズがある
4.情熱がある

この4つを満たすことが、起業で選ぶべき仕事です。

誰かとやりたいことがないか?

■誰かとやりたいことがないか?

4つをの条件を満たして盤石かといったら、意外に必ずしもそうではないのです。
自分ひとりでやれる確信と、意欲がなくては意味がないからです。

特別、ひとりでやりたいというこだわりがなければ、
一緒にやりたい人がいないか探すのもいいでしょう。

自分と、似たような思いや、似たような感覚を持った人を探します。

誰とやりたいか?
憧れの人でもいいです。
そして、一緒にできることはないか?
手伝えることはないか?
手伝ってもらえることはないか?

考えてみましょう。

もし、ひとりでやるより、組んでやる方がワクワクできれば
そちらの方は良いのはいうまでもないことです。

もしそれができればビジネスの組織構想につながっていきます。

以上が、「棚卸し」から「強み」として抽出した自分の特徴を「ビジネス化」する要領です。

 

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日本への世界的評価と幸福感

世界最高の国ランキング2021年

■世界最高の国ランキング2021年

世界最高の国ランキング2021年ランキングが、この5月8日に発表されました。

日本は前年2020年の3位から順位をあげ、2位になりました。
2019年も2位でした。
78カ国が対象、以下、ベスト10です

1位:カナダ
2位:日本
3位:ドイツ
4位:スイス
5位:オーストラリア
6位:アメリカ
7位:ニュージーランド
8位:イギリス
9位:スウェーデン
10位:オランダ

このランキングは、さまざまな指数での総合評価ですが
「起業家精神」の部で、
1位になったとのことで、それが貢献してそうです。

え?日本人が起業家精神世界1位?アメリカより?
それはないだろう、というのが率直な感想ですね。

昨年から今年にかけて「フリーランス」が151%に激増しました。
そのおかげではないでしょうか。
その「フリーランス」達、本当に純粋な「起業家精神」で起業したのでしょうか?

まあ、いずれにしろ、多少、順位が落ちたところで、立派な順位であることに変わりはありません。
実は、日本の世界ランクでは、他に立派な順位が多くあります。

多くの日本の世界1位

多くの日本の世界1

対外純資産額        世界1位 

国家ブランド価値ランキング 世界1位(過去3回)

最高の旅行先ランキング        世界1

最も賢い国民ランキング         世界1

パスポート価値ランキング     世界1位(3年連続)

犯罪率の低さランキング         世界1

平均寿命ランキング               世界1

ミシュラン星レストラン数      世界1

住みやすい都市ランキング     世界1位(東京)

スパコン速度ランキング          世界1

100年企業の多さランキング    世界1

君主の家系の古さ        世界1

欧米からアジアで信頼できる国       1

多くの日本の世界2位

多くの日本の世界2

最高の国ランキング       世界2

富裕層の数           世界2

健康で暮らせる国評価            世界2

移住したい国評価                   世界2

欧米からアジアで最も好きな国     21位モルディブ)

多くの日本の世界3位

多くの日本の世界3

GDP                      世界3

金融競争力        世界3

通過の強さ(円)     世界3

その他の日本の世界順位

その他の日本の世界順位

他、国家の「強さ」の基準とされる軍事力は世界5

これは国内の多くの世界一の米軍戦力は除く順位ですから、
安保に基づいて一緒に戦えば、はるかに順位は上がるでしょう。 

世界でちっぽけな資源のない日本が、
なぜ多くのトップ順位を?
と思う方は多いかもしれません。

しかし、実はそんな狭い国家ではなく、
海洋面積を入れた「国家面積」は世界6
海の深さを入れた「国家容積」は世界4位です。

資源のない国と言われてますが、それは本国土のことで、
領海内の深海には、中東以上の埋蔵量の石油や天然ガス資源が発見されてます。
2028
年に採掘が始まる予定とか。

人口は世界10位だから、資源小国とまではいえません。

素直に喜ばない日本人

素直に喜ばない日本人

以上、どうでしょうか?

平均的な日本人なら、このランキングを見て
「???」「、、、」という複雑な反応で、

素直に喜ばない人が多いのではないでしょうか?

しかし、このような素晴らしい順位を多く持つ国が、
どこか海外の国、◯◯だったらどうでしょうか?

「◯◯は凄い」
「日本はまだまだ◯◯に遠く及ばない」
「◯◯を見習え」
「◯◯に移住したい」
「◯◯は憧れの国」
「◯◯の国民はさぞ幸福だろうな」

世界最高の国ランキングはじめ、
世界中で日本が世界最高レベルの評価と実績を上げている事実を、
マスコミは大きく報道しようとしません。

ユニクロの社長みたいに、
そのような素晴らしい国家の実績を誇ることに
「虫酸が走る」と発言する人もいます。

また「日本は滅びる」という経済学者、評論家は本当に多いです。

あの多くの「1位」は、なんの意味もない順位ばかりなんでしょうか?

幸福度の低い日本人

幸福度の低い日本人

上記のような素晴らしいランキングの反面、決して良いと言えないランキングがあります。

自殺率      世界13位(G7トップ)

経済の生産性   世界24

幸福度ランキング 世界63位。

この3つは関連性があります。

自殺率と幸福度の相関関係はわかるでしょう。

生産性も関係があります。
実は、幸福度の高い人は、生産性が高いことが証明されてます。
日本人は幸福度が低いから、生産性も低いのです。

日本人の幸福度が低いのにはさまざま要因があります。
簡単に解説します。

遺伝子の問題

 日本人は、幸福脳内物質セロトニンが出にくい遺伝子を持つ

人生観
 悦楽を追求してはいけない、人生は修行の旅、
 積極的に苦難を受け入れなくてはいけない

 言挙げせず
  おのれの優れた点を口に出してはいけない

などがありますが、それに加え、戦後教育の自虐史観があります。

日本人はいかに古来から、劣った愚かな民族であるか、
GHQによって徹底的に教育されました。
日本の国力を落とすためです

しかし、歴史上、客観的に残っている多くの資料は、
そうではない、実は真逆であることを証明しています。

スポーツやノーベル賞は、個人に与えられますから、国民は素直に喜びます。
しかし、日本人全体とか日本国への栄誉は、
無視するか、過小評価するか、逆にせせら笑う国民性となりました。

日本人の幸福度は、毎年、着実に順位を落としてます。
これは、日本の素晴らしい順位を喜ばない、
喜んではいけないという国民性にあるのではないでしょうか?

不思議です。
毎年、確実に日本の世界評価が高まっているのに反比例して、
日本人が不幸になっていくのですから。
海外から褒められると、嫌~な気持ちになる日本人が多いようです。

不幸度はともかく、自殺率は、一昨年まで下がる傾向にありました

しかし、、、「コロナ騒動」で自殺が激増しました。

コロナの死亡者は9割が70歳代後半のお年寄り。
その死亡者より多い数の、若い女性の自殺が増えてます。

季節性の風邪の被害しか出ていない「コロナウィルス」を、
恐怖の殺人ウィルスとして扱い、
国家を上げて自罰的な自粛社会の維持を煽っている結果です。

これも国民性が「幸福」を求めない。
「不幸」を積極的に受け入れる性質だからでしょう。

不幸を選ばず幸福を選ぼう

不幸を選ばず幸福を選ぼう

「不幸」を選ぶのはやめませんか?

日本には、将来がまったくない「このまま滅ぶ」
といった世相が自殺者を増やしてます。

「世界最高の国ランキング」2位を無視して、
あえて不幸を選ぶのはやめ
素直に、ノー天気に、喜びませんか?

自虐、自罰の国民性は、戦後からです。
まだ76年。

戦前は、日本人は誇りを持ってました。
どんな国だって、国民は自国に「誇り」を持ってます。

もし「誇り」をゾッとする気持ちが湧いたら、
それは戦後教育の洗脳成果です。

とにかくイデオロギーを超え、
戦前の日本人のように素直になって、

また幸福感に包まれた人生に戻りませんか?
もし自国への「誇り」をゾッとする気持ちが湧いたら、
それは戦後教育の洗脳成果です。

 とにかくイデオロギーを超え、戦前の日本人のように素直になって、
また幸福感に包まれた人生に戻りませんか?


 
江戸時代後期に、日本人を訪れた多くの外国人はその手記に
「日本人ほど素朴に幸福に暮らしている人種は他にいない」
そして
「とても誇り高い」と書き記しています。

 

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強みで切り開く「天職」を見つける10の質問

「強み」を見つけることはできましたか?

強みをみつけることができたら
こらからどうしたらいいか、まだ決まってなくても
何となく漠然とおのれで人生を切り開いて行ける自信がわきます。

「強み」の活用

■「強み」の活用

これから、どんな人生を歩むのか、考えていくことと並行して
その「強み」を強化して行きます。
才能があるのだから、同じ努力をした人よりも
すぐに秀でたレベルになるでしょう。
また、その「強み」を他の方法で使ってみます。

場所を変える
時間を変える
ジャンルを変える
人を変える

人の何を変えるかというと、
性別を変える
年代を変える
職業を変える
親しさの度合いを変える、ということです。

そして「強み」を発揮する行動に、時間を徹底投入します。
「強み」がさらに強くなり
その強みで、多くの人を助け、喜んでもらえるようになれば
素晴らしい幸福感を得ることができるでしょう。
人と互いに、自分の強みのみで助けあうことができれば
世の中は進歩、発展でき、幸福に満たされると思います。

幸福になるために「天職」を探そう

■幸福になるために「天職」を探そう

米イエール大学経営大学院教授のエイミー・レズネスキーは、ビジネスを
労働、仕事、天職に区別してます。

●労働
労働はお金のために行われます。
お金が出なくなれば労働はやめるし、減れば他の種類の労働に移ります。
労働自体は好きではなく、心待ちにしているのは昼休みや終業時間、週末です。

●仕事
仕事として取り組む人は、「昇進」のために仕事を続けます。
働く動機が「名誉、地位」を打ち立てていくキャリア形成です。
「大きな何か」に就くか、成し遂げることを常に渇望しています。
昇進がストップするか、頭打ちになったことを察すると、仕事をやめるか、抜け殼になってしまいます。

●天職
労働や仕事とは対照的に、天職は、それ自体を行うこと自体が目的として打ち込まれます。
給料や昇進なしでもやりたくなるものです。
天職は、それ自体が「好き」という感覚ではなく、自分の存在イコールとなります。
天職だと確信できれば、深く考えず、吸い寄せられるように従事します。

なぜ打ち込むのか聞かれた場合でも
「なぜやりたいのか
「社会の役に立っている」
「深い意味がある」と明確に答えられます。

労働、仕事、天職の中で、もっとも幸福度が高いのは、天職です。
天職に打ち込んでいると、それ自体が楽しいので、ストレスは最小限でしょう。

「フロー」状態も、その行為自体を目的とします。
天職に打ち込む行為は、間違いなく「フロー」となるでしょう。
「フロー」は極上の幸福です。

多分、人生の最終目的である「極上の幸福」の境地に達するのに、
「天職」探しは必須のようです。

「価値観」で行う「天職」探し


■「価値観」で行う「天職」探し

何をやりたいか、何で強みを発揮するか、決まっていたらいいのですが
わからない、決めることができない場合もあります。

その場合、強み発見とは違う観点の「自己発見」を行います。

以下の質問に答えましょう。

強みの質問

1.強みの質問

あなたの得意なことはなんですか?

これはまず、すでに見つけた「強み」を記入していいでしょう。
ちょっとだけ強いだけでも構いません。なるべく多い方がいいでしょう。
A.

 

 

意欲の質問

2.  意欲の質問

成長したい事柄は何ですか?

過去の自分を超えて、どういう人間になりたいのか、社会でどうありたいのか。
成長したいという気持ちは誰でも持っています。
それは充実感を感じて嬉しくなり、幸福感を味わうことができるからです。
引退後のシニアの方でも、仕事以外の趣味は極めたいものです。
ライバルがいれば勝ちたくなります。
A.

 

 

安心欲求の質問

3.  安心欲求の質問

どんな人に認められ、好かれたいですか?

誰かとつながりたい、仲良くなりたいという気持ちは誰でも持ってます。
どういう人とつながり、一緒にいて、認められ、好かれたいのか?
3の質問のキャラクターになった自分で考えてみて結構です。
A.

 

承認欲求の質問

4.  承認欲求の質問
     周囲からどんな人に見られたいですか?

この質問は、自分の個性、キャラクター作りに直結します。
A.

価値観の質問

5.  価値観の質問

「あなたは 目の前にいる具体的な一人を喜ばせることと、
不特定多数の人を喜ばせることのどちらにより 大きな価値を感じますか?」
これを確認するだけでも、職業が絞られてきます。
A.

生き方働き方質問

6.  生き方働き方質問

下記の生き方と働き方の項目に、自分の価値観の順番で、各々順位づけをしてください。

両方の1位2位を組み合わせると、4種類になります。
その中にあなたのやりたい仕事のヒントが隠されてます。

生き方4分類
健康 趣味 家庭 交友

働き方4分類
仕事 自己実現 経済 社会貢献

不安感の質問

7. 不安感の質問

    自分がなりたくない最悪な不幸な状態をは何ですか?
    列挙してください。

この質問は、例えば
「◯◯ができなくなる」
「◯◯が食べれなくなる」
「一生独身のまま」
「離婚して一家離散する」
「会社が倒産する」
「破産する」
「ホームレスになる」
「寝たきりになる」
「早死にする」
「世界大戦が起き侵略される」
「地球が破滅する」

などの回答があった場合、その人の人生の価値観や、
悲観的か楽観的か、現実的か空想的かの性格も現れます。
A.

幸福観の質問

8.  幸福観の質問

あなたの人生で 幸福とはどんな状態ですか?
まず、7で列挙した内容を真逆にして書いてください。
さらに、思いつくことを多く付け加えてください。

人生を振り返り、これからの事を考えると、
「これまで頑張ってきたのに、本当は自分の幸せにはつながっていないのでは?」と気がつくかもしれません。

普通に望まれる
「お金を稼ぎたい」 「結婚したい」 「理想の子育てをしたい」 「有名になりたい」

これらは、本当にあなたのことを幸せにしてくれるでしょうか?
例えば、結婚にしても、一緒に暮らしてみると、相手が別人のように変わり
毎日ケンカばかりで「離婚が夢だ」という人さえいます。

子供についても、子育てをして幸せな人もいますが、
育児ノイローゼになってしまう人も、子育てを放棄してしまう人もいます。

独身の方が幸せだという人、子供がいなくても幸せだという人もいます。
「何が幸せか」は、人によって相当違います。
幸福の常識に囚われず、正直に本音で書いてください。
A.

尊敬願望の質問

9 尊敬願望の質問

あなたのお葬式で、 以下の人たちに、何と言われたいですか?

家族

職場

友人

地域社会

答えの中に、本当にやりたいライフワーク、天職のヒントが隠されてます。

 

天職質問

10.天職質問

 あなたの人生で一番やりたいことは?

何を行い、何を通して成長し、何を成し遂げるか。
また、誰と一緒にやりたいか。(一人でもよい)
自分が、地球上に生まれてきた理由は何か(幾つでもいい)。
今まで思いつかなかったが、今からでも気づきませんか?

究極のやりたいことは、多分、臨終の日に
「これだけはやっておきたかった」と後悔するかもしれないことです。
それが予想、イメージできますでしょうか?

「私の人生はこうです」と堂々と胸を張りたいと気持ちは誰にでもあるでしょう。
自分は何のために生きているのか、
何かを成し遂げることができないものか、

できれば、どういう人だったと後世に名を残せないものか、
どんな人生なら臨終の際に後悔しない人生だったと思えるかです。

このようなことを、真剣に考えることはあまりないものです。
しかし、時間をかけて考えてみる価値があるものです。
A.

 

 

以上の10の質問に真剣に向き合うと、自分の人生のおおよその「天職」の方向が見つかると思います。
これが終わったら、具体的な「ビジネス」に落とし込んで行きますが、それはまた次回のブログで発表させていただきます。


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誰でも見つかる「強み」の見つけ方
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誰でも見つかる「強み」の見つけ方

今年になって、フリーランスが激増しました。
一昨年の消費税増税で消費が落ち込んでいたところに、昨年から発生した、
コロナウィルスの蔓延が続き、経済が停滞しています。

社の事情で、やむにやまれず、フリーになった方は多いと思います。
「起業」の情報が求められ、そのために提供される情報が増えてきました。

直近、棚卸しに関したブログを 3本、出しましたが、
起業の手始めは「棚卸し」「強み発見」が定番です。

今回は、「強み発見」がテーマですが、最もわかり安くまとめました。
これは誰にでも必ず「強み発見」ができるブログとなります。

「棚卸し」と「強み発見」

■「棚卸し」と「強み発見」

「棚卸し」も「強み発見」も、生活、仕事が順調な時に行うことは少なく、
何かしら生活の岐路に立つとか、悩み、迷いがある時に行います。

今の自分をもっと変えたいという動機で、過去の中に何か、
今の自分の閉塞を打ち破る進歩の宝が眠っていないか探します。

そして、これから「どう生きていくか?」といった、
大きな「人生の視点」で考える場合と、
とりあえず、これからどんな仕事をしていくかという
「ビジネス選択」のふたつのパターンがあります。

そして「ビジネス選択」に関しても、
どんなタイプの職業が向いているかという「適正」を探ることと、
高い「競争力」が持てる仕事選びの、ふたつに別れます。

適正に関しては、さまざまな職業テストがありますので、それは別途触れます。

「棚卸し」も「強み発見」もほとんどの場合、最後は競争力の高い「ビジネス選択」に行きつきます。
「棚卸し」の段階では、まだ具体的に職業を決定することはなく
「棚卸し」で得た材料をもとに「強み発見」を行います。

「強み」の原点「得意」

「強み」の原点「得意」

これをスムーズに見つけることができたら「強み」探しは順調です。

子供のときの棚卸しの中から、
得意だったこと、
誰かに褒められたこと、
誰かに勝ったこと、
賞を取ったこと
などを抽出します。

それが好きなことだったらベストですが、
当時、好きでなかったことでも結構です。

好きでなかったから、
忘れていたのかもしれません。

今ならどうでしょう?
多くの人に役立てることができれば
好きになるかもしれません。

「強み」の原石「好き」

「強み」の原石「好き」

ほとんどの方の場合、子供のとき方
何かしら「好き」だったことが見つかるはずです。

もしそれを「強み」に入れてなかったら、
それは人と比べて特に秀でてなかった、
つまり好きだけで「得意」ではなかった。
下手だったと思うとことでしょうか。

例えば絵を描くのは好きだったけど
他の人と比べて下手だったと思っている。

サッカーは大好きだったけど補欠だった。

しかし、その「好き」だったことを
嫌がらず、面白がってやれたのです。

それを「強み」と認定してください。
その「好き」だったことを
たくさん並べると、
新しい自分の「強み」が見えてくるかも
しれません。

もちろん過去ばかりでなく、現在、
「好きでワクワクすること」をたくさん書いてみましょう、
それをしていると、あっという間に時間が経過することです。

料理でも、ゲームでも、釣りでも、スポーツでも、映画鑑賞でも、、。

好きで情熱が湧くことの中に、強みビジネスの原点がある可能性が高いです。
「好き」には、ビジネスの成功に欠かせない条件が入っています。

成功に欠かせない条件とは、まず、始めることと続けることです。

多くの人が起業をしてもぅまくいかないのは、続けることができないからです。
最初は、勢いに任せてス タートできても、成果が出ないと
すぐに精神的にきつくなってやめてしまいます。

儲かりそうであろうと、嫌いなこと苦手なことには関与せずに、
自分が好きでワクワクすることを優先します。

そして「お金をもらえなくてもやりたい」ことをぜひ考えてみてください。

「強い違い」の発見

■「強い違い」の発見

「得意」「好き」が見つかっても見つからなくても
「強い違い」をピックアップしてください。

強みは、生まれつき先天的に持っているか、後天的に身についた、
あるいは身につけた、能力、特徴、個性、性格です。

「強み発見」が目的ですから、
周囲と比較して
「強い能力」
「強い特徴」
「強い個性」
「強い性格」ということになります。

これらを代表して見つけやすく定義すると、
「強い違い」ということになります。

双子であっても、別々の環境で育てられると違いが生じます。
誰にでも周囲と性格の違いがあるということに関して、
疑問を持つ方はいないでしょう。
兄弟でもぜんぜん違いますよね。

それに具体的に気がつき、言語化することが、最終的な「強み発見」を実現させます。

まず、強みが見つからないと悩んだ場合、
とりあえず強くなくていいので「違い発見」に取り組むと、
スムーズに入って行きやすいです。

強み探し活動の弊害のひとつに、自分の「強み」探しに悩み、発見できないので、
「資格漁り」してしまう方が多いことです。

知識や技能を習得すること自体は素晴らしいのですが、
ビジネスという観点に結びつけるのなら、
授業料よりも貴重な「時間」を使ってしまうことが、
ほとんどマイナスになります。

「強み探し」ではなく、まず「違い」を揃えましょう。
そこから「強い違い」へ。

さらに「強み発見」に「違い発見」を加えても、落とし穴があります。

それは、「強み」ばかりを探し、また「違い」を探しても、
「弱み」はどんどん無視するか切り捨ててしまうからです。

「弱み」の発見

■「弱み」の発見

「弱み発見」も大事です。

実は「強い弱み」が「強い強み」に転化できる場合があるのです。

それは「リフレーミング」というもので、枠組み、つまり、定義、解釈、観点を変えることで、
短所を長所に転換することができます。

最初から「強み」を探すのでなく「違い」発見から入り、
そしてさらに「強い違い」を探すのですが、
その違いのなかに「弱み」を発見し、それを強みに転化できれば、
結果的に多くの「強み」を揃えることができます。

ほとんどの場合、いきなり「強み」のみ探すのはお勧めしません。
悩むことが多いからです。
しかし「あなたの弱みを言ってください」
と言われたら、話せるのではないでしょうか。

自分の弱みがわからない場合は
「あなたの悩みを言ってください」と聞かれたと想定してください。
その悩みの中に、弱みの種を見つけることが出きます。

誰でも必ずいくつかの悩みや問題を持っているものです。
すでに克服した事柄を含め、書き出してみます。

赤面症、引きこもり、いじめられていた、人前で話すのが苦手、なまり、どもり、
頭が悪い、太っている 振られてばかり、、

そういった状態に悩み、感じ、見つめた経験の中に、強みビジネスの原石がある場合があります。

あなたが何かの悩みや問題を抱えていて、誰かに助けてほしいとしたら、
同じ悩みを持ち、それを克服してきた人と話をしてみたいと思わないでしょうか。

「弱みとコンプレックス」を書き出す項目

1 これだけは人に話したくないこと
2 思い出しただけでも怒りがわいてきたり、悔しくなること
3 思い出しただけで悲しくなつたり、不安になること
4 人を見て拒否反応を起こしたり、嫉妬心がわくこと

「弱み」も「悩み」もまったく思いつかない人は、「強み」みだらけの自信家です。

その場合、強みが弱みになってしまうこともあるのでご用心です。

「普通」に出来た事を見つける

■「普通」に出来た事を見つける

しかし、ここで「強い違い」も「弱み」も見つからない時はどうするか?

この時は、一度、周囲との違いを捜す、比較はやめます。
「弱み」判定も周囲との比較の結果です。

自分の中の「普通」を考えてください。
それは普通に「できること」「できたこと」です。

そして、努力しなかったことであることが大事です。
努力した結果ではないですよ。
「努力しなかったことが大事」とはあまり聞かないでしょう。

努力して、何かができるようになり、
人から秀でたら、すぐ「強み」として認識できます。

しかし、さして努力しなかったのに、普通にできてしまったことはありませんか?
普通なんだから「強み」にならないと思うでしょう。

社会で競争力を持った「強み」は、かなり努力して磨かれたものですので、
正確には、普通に簡単にできたことは
「強みの種」といった方がいいかもしれません。

何も努力しないのに普通にできることは、天性の才能です。
その普通が、まったくできない人もいるのです。
その普通にできてしまったことに取り組めば、
どんどん強みに進化させていくことができます。

「強みの種」は
「努力しなくても、出来たこと」。
そしてまた、周囲との比較に戻ります。
「努力しなくても、他人より出来たこと」です。

人を見て「どうしてこんなことができないのだろう?」
と不思議に 思つたことはありませんか?

「周囲との比較」を意識するのは、メンタル管理では良いことではないとされますが、
ビジネスではライバルと比較するのは普通です。

ほとんどの小学校教育から、スイスイできる長所を伸ばすのに時間を割くより、
弱点を補強することを重視します。
(私立の特別教育は別です)

平均的で確実な人間を育てるためです。
親や教師は、簡単にできたことを褒めはしますが、
できないことに取り組ませることの方が多いのです。

努力の大切さを教えることも大事なので、スイスイできたことばかりさせるのは、
本人のためにならないと考えてしまうのです。

そして周囲から、できなかったことを努力してできるようになり「凄い!」と言われると、
本人も嬉しいものです。

しかし、何も頑張らないのに、できたことを褒められても「ポカン」としてしまいます。

努力の結果ができたことは、周囲も本人も感動します。
努力の結果でないものに、周囲も本人も感動しません。

そんな複数の理由で、本人が普通に簡単にできたことは、意識の表面に登りにくいのです。
意識してみましょう。

ただ、努力の結果できたことに価値がない、それは「強み」ではないということではありません。
もちろんそれも「強み」です。
そしてそれは、結構、簡単に発見しやすいということです。

棚卸しを終えていれば、その文章中から、
これまでの人生で自分がうまく簡単に出来たことをピックアップして書き出しましょう。
何気ないことでいいのです。

・お母さんの料理を見ているだけで覚え、すぐスイスイ自主的にやるようになった
・なぜかいつも宴会の幹事をやっていて、毎回盛り上がった
・ヤバくなった時、最後に必ず誰かが助けてくれた

マインドマップ

■マインドマップ

「強み」多く見つかった方がいいのですが、この段階で、「強み」「弱み」「違い」
「普通にできる」ことなどが、多くピックアップできているかもしれません。
そのままではなく、最終的にどれも「強み」に発展させていき、できないものは捨てないとなりません。

現在の「強み」「弱み」「違い」「普通にできる」ことの、おのおのの関係性を整理し、
「弱み」を「強み」に変えたり、「違い」を「強み」に変え、リフレームさせていくのには、「マインドマップ」が便利でお勧めです。
自分の円を中心に書き、そこから周囲に、家族、友人、仕事、趣味、サークル活動、性格などの円を書いてつなげ、
またおのおのの円から、いくつかの要素をまた枝分かれさせて行きます。

自分が多くの「強み」を持って、どう関わっていくのか視覚化でき、明確になるでしょう。

未来の強み

■未来の強み

それでも強みが見つからない場合です。

これまでの「強み」探しは過去からでした。過去になければ、、
未来に作りましょう。

未来の自分の強みとして、絶対に今できないことを、未来にはできるとして自分の強みとします。
未来にはできている、それが、自分の強みだ!
そう考えることができるのが、自分の強みと考えるのです。

そして、やりたいことが、1年から3年後の未来にできているとして
今はどうあるべきか。

ただ、今できなくても、未来にできることは、寝ても覚めてもやりたいことか?は大事です。
ボンヤリ、「そうなったらいいな」程度の思いでは「未来の強み」になりません。

実現計画発見方

■実現計画発見方

時間がかかりますが、強み発見の精度が高い方法があります。

半年後や一年後における計画を書き出します。
目標ではありません。計画です。
たくさん書き出すのが、たくさん「強み」を見つけるコツです。

目標は、漠然とした希望を含みますが、計画はそこに向けての行動スケジュールを「未来の事実」として記録します。
旅行計画表と同じです。
半年後に、ヨーロッパ旅行に行くと決めて、チケットを予約し、細かいスケジュールが決まったら、
もはや「ヨーロッパ旅行は私の夢です。目標です」とは言いません。
まだ、出発は先なのに、「ヨーロッパ旅行は私の夢でした〜」と過去形になります。

もともと夢、目標だったものが、計画を終え、申し込んだ時点で、
内面では目標がかない、事実化されてます。

そして、書いた計画は半年後や一年後以降に開いて読んでみます。
多く計画してあれば、その中で計画通りに実現していることと、していないことがあるでしょう。

実現していることが強みです。

強みを外から見つけてもらう方法

■強みを外から見つけてもらう方法

棚卸し含め、これまでのやり方は、自分一人でデスクに向かう時間が長いので、もっと早い方法があります。

人に聞くことです。

(棚卸しの「ジョハリの窓」は人に聴きますが例外)

多方面フォーカスチェンジ

多方面フォーカスチェンジ

身内以外から方から、個性、特徴をヒアリングし、ポジティブフィードバックをもらいます。

棚卸しで、数値化された、実績、経歴、職歴、学歴などはありませんか?
もし数値化していなかったら、まとめてみてください。
他人の目から見て驚かれる数字はありませんか?

またそれまでに仕事をしていれば、
意識して「努力」していないのにお客さんに「よく褒められた」ことはありませんか?

また、多くの人に「他の人には難しいのに、私が簡単できているように見えることはなんですか?」
と聞いてみます。
これで、数多く言われたものが、強みである可能性が高いです。
数が必要なので、30人~50人にはインタビューします。
数が多いですが、これは、家族、友人はもちろん、
初めて会って話した人まで含むのでなんとかなるのではないでしょうか?

初対面の方からの、第一印象の有利確認は、とても大事です。
ただ、お世辞かどうか、見極めなければなりません。

コーチングを受ける

コーチングを受ける

コーチングは、その本人に新しいスキルを授けるのではなく、
本人に眠る能力を引き出します。
強み発見に、一人で考え悩むよりはるかに早いです。

アドバイスへの注意

アドバイスへの注意

ポジティブフィードバックにしても、コーチングにしても、人からのアドバイスですが、
注意しなくてはならないのは、聞いた時に素直に受け入れられない場合が多いことです。

それは、自分にとって、普通で平凡で当然のことを、強みと言われても感動しないからです。
本当にそんな程度のことが、自分の強みなんだろうか?

しかし、ひとりで、強み発掘作業をしていると、
自分で無視してしまうことを言ってくれるのだから、貴重です。

また、自分でコンプレックス、弱みだと思っていたことが、強みと判定される場合もあります。

しばらく受け入れられないのは、やむおえないかもしれませんが、最終的に、素直に受け入れましょう。

「強み」をウェルビーイングに

■「強み」をウェルビーイングに

一般に出回るシンプルで定番化された「強み発掘法」より、
多くの方に役立てていただけそうな観点を、多数提示しました。

「強み」を生かしたビジネスで成功し、多くの人たちのやくに立ち、喜んでもらのが、
人にとって最も幸福であり、ウェルビーイングです。

棚卸しに続いて「強み」を発見し、活かすのに、役立てていただけたら幸いです。

 

関連ブログ
強みで切り開く「天職」を見つける10の質問
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ビジネスに最大効果を発揮する自己棚卸し

前回のブログで、人生キャリアと再構築するための「半生記」棚卸しをお勧めしました。

今回は、人生キャリア形成や、家族への「遺言」的な意味を持つ、「半生記」棚卸しではなく、
いかに具体的にビジネスに展開できるかの棚卸し紹介です。

棚卸しのために、長文を書くことが苦手な方にも適した自己棚卸しです。

シンプル自己棚卸し

■シンプル自己棚卸し

即、リアルに早く、仕事で役立てたい場合の自己棚卸しです。

「半生記」では、以下のような事柄を、まとめてわかりやすく整理しては、書いてはいないでしょう。
直接ビジネスで使いそうなデータとして、別途まとめておけば便利に活用できるでしょう。

以下できるだけ複数を書き出してください

・経歴、学歴、仕事面で何をしてきたか?

 幼少期
 学生時代
 社会人20代
 社会人30代
社会人40代

・ブライべー卜面で何をしてきたか?

 幼少期
 学生時代
 社会人20代
 社会人30代
社会人40代

・そこで得た「経験、理論、能力」は何か?

 幼少期
 学生時代
 社会人20代
 社会人30代
社会人40代

・これらを利用して「誰に」「何を」提供できるのか?
・あなたのどこに人は興味をもつと思うか
・幼少期✖️学生時代✖️社会人を組みわせて新しいことが生まれないか?
・20代✖️30代✖️40代を組みわせて新しいことが生まれないか?

以上、書き出してみましょう。

新規事業の86%は、既存事業の拡張といわれてます。
やってきた様々な仕事を組み合わせることで、何か新規事業が開発できるかもしれません。
さらに過去、現在の仕事である程度、キャリアを積んでいたら

以下を整理して書き出してください。

・資格試験を通して学んできた内容
・ビジネススクールで学んできた内容
・前職のブランドカ
・スポーツや芸術分野での受賞歴
・資格や認定の質と量
・出版 メディア掲載
・ブログランキング・ 閲覧数
・メディア掲載
・HPの閲覧数
・YouTubeのチャンネル登録者数
・YouTube再生回数
・Facebookの友達の数
・Facebookいいね!数
・Instagramのフォロワー数
・Twitterフオロワー数・
・顔出ししているコミュニティの友人・知人
・コンテスト入賞歴
・セミナー実績
・メルマガリスト数
・既存客のリスト
・友人・知人のリスト
・会社員時代の友人・知人
・会社員時代の取引先
・残している名刺で使えそうな人脈

ビジネス50の質問

■ビジネス50の質問  自己棚卸し

50の質問に答える形式の、書きやすい棚卸しテンプレートです。

これは、ブログではありますが、読む方が「そのまま棚卸しできる本格的な

「自己棚卸しテンプレート」です。

特徴は、ポジティブマインド、ネガティブマインド、過去への質問に加え、
未来に向かっての質問まで網羅しているので、白紙に向かって回想するよりも、ビジネスに役立つ強み、弱みを発掘できる可能性が高いという事です。

興味のある方は、ぜひ「自己棚卸し」にご活用ください。

「自分を見つける50の質問」 

基本項目

●名前  

●生年月 

●出生地

1 生まれる前の家庭環境はどうでしたか?

A.

2 生まれたときのエピソードはありますか?

A.

3 あなたの名前の由来は何ですか?

A.

4 あなたのニックネームは何でしたか?

A.

5 父親はどのような性格をしていますか?

A.

6 父親にはどのような生い立ちがありますか?

A.

7 母親はどのような性格をしていますか?

A.

8 母親にはどのような生い立ちがありますか?

A.

9 両親はどのようにして出会いましたか?

A.

10 その当時、父親はどんな仕事をしていましたか?

A.

11 その当時、母親はどのようなことをしていましたか?

A.

12 父親から一番学んだことは何ですか?

A.

13 母親から一番学んだことは何ですか?

A.

14 あなたが記憶している中で、最も古い両親の記憶は何ですか?

A.

15 祖父母の思い出はありますか?あれば書いてください。

A.

16 祖父母からどんな影響を受けましたか?

A.

17 兄弟姉妹はいますか?いる場合、詳しく記述してください

名前

あなたとの関係

どんな性格

受けた影響

名前

関係

性格

受けた影響

18 家族以外に身内で影響を受けた人はいますか?

A.

19 具体的に、どんな影響を受けましたか?

A.

20 ペットはいましたか?

A.

21 ペットの名前はなんですか

A.

22 ペットのどんな思い出がありますか?

A.

23 生まれ育った故郷はどんな所でしたか?

A.

24 故郷で一番の思い出はなんですか?

A.

25 故郷は、あなたの人格形成にどのような影響を与えましたか?

 (環境)

 (人々)

26 あなたが好きなこと、好きだったことは何ですか?それはなぜですか?

A.

27 これまでの仕事の中で、ワクワクして心が躍ったことは何ですか?

 それはなぜですか?

A.

28 あなたが心から感謝した出来事は何ですか?

A.

29 あなたが自身や誇りを持てたことは何ですか?

A.

30 親からよく言われていたことは何ですか?

A.

31 小さな頃に思い描いていた夢は何ですか?

A.

32 社会人に成り立ての頃に描いていた未来像は何でしたか?

A.

33 あなたがこうなりたいと思う人は誰ですか?(複数可)

 また、その理由は何ですか?

A.

34 あなたが憎しみ、怒り、悲しみを感じたことは何ですか?

A.

35 あなたが心の中で感じているコンプレックスは何ですか?

A.

36 あなたの人生の逆境は何ですか?病気、失業、プライベートの大失敗など。

A. 

37 どのように、その逆境から立ち直ったのですか?また、そこから何を学びましたか?

A.

38 あなたの人生を変えた出来事は何ですか?それはあなたにどのような影響を与えましたか?

A.

39 あなたが本気で助けたい、役にたちたいと思うのは、どのような人ですか?

 それはなぜですか?

A.

40 絶対に成功すると分かっていたら、何に挑戦しますか?それはなぜですか?

A.

41 あなたは、なぜ今のビジネスを行うのですか?

 (これから始める場合は、始めようとしているビジネス)

A.

42 そのビジネスをしようと思うに至った原体験となる出来事・ストーリーは何ですか?

A.

43 あなたがこの世からいなくてっても、他の人に引き継がれるような「志」は何ですか?

A.

44 あなたの詳しい業績・知識・ノウハウは何ですか?

A.

45 そのバックボーンとなる体験・知識・ノウハウは何ですか?

 (具体的に数値で)

A.

46 あなたがこれまで多くの時間を費やしたことは何ですか?

A.

47 自覚している長所は何ですか?

A.

48 自覚している短所は何ですか?

A.

49 他人から何と言われて褒められてますか?

A.

50 他人から何と言われて注意されますか?

A.

 

「棚卸し」関連ブログ

幸福人生・Well beingに向けての自己棚卸し
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幸福人生・Well beingに向けての自己棚卸し

自己棚卸し

■自己棚卸し

「棚卸し」というビジネス用語があります。

一般的には企業の在庫資産を調査、把握し、価値を評価することです。
この用語は、さらに個人に使われることがあります。

「自己棚卸し」です。

企業が従業員個人に「自己棚卸し」を課すとか、従業員が自主的に行なうのは稀です。

キャリア再構築、ほとんど個人が「起業」を前提に、
自分が独立して競争力のあるビジネスを展開していくにあたって
競争力を上げる「強み」を探すために最初に行います。

これは個人の現金や有価証券、固定資産などの「金融資産」の棚卸しではなく、
仕事のキャリア、社会活動、趣味歴、英語やパソコンスキル、隠れた性格、人脈など、
目に見えない能力「スキル資産」や「マインド資産」といった
「無形の資産」といわれるものの棚卸しになります。

もちろん、「金融資産」の棚卸しもやったほうがいいのですが、
財物は使えば無くなるもの。

経験や能力といった「スキル資産」は、使っても無くならなく、
逆に増えていくので「スキル資産」を優先して、確認、評価することが重要になります。

「無形の強み」発見の自己棚卸し

■「無形の強み」発見の自己棚卸し

なぜ「無形の資産」の自己棚卸しをした方がいいかというと
「強み」につながる経験のほとんどを忘れてしまっている場合と、
自分が「強み」と思っていない事が多いからです。

自分の強みや才能を見つけるには、これまでに経験してきたこと、
体験してきたことなどを全て洗い出します。

生まれてから現在に至るまでのことを全て棚卸ししていきます。

強みや才能について、こう考える人は多いでしょう。

「自分には強みはない」
「自分には才能はない」
「成功している人と同じ能力はない」

自分の強みが見えない人は、自分を基準にして周囲と比べてしまうからです。

そんな時にフォーカスチェンジをしてください。
自分からみた自分でなく、周囲から見た自分です。

例えば、あなたのことを10人の人が見ているとしたら、
10人から別々の違う人に映っています。
あなたの経験や体験、考え方は10人の人が見れば
10通りの強 みに変えることができます。

強みや才能は、自分の価値観で決めるのではな く、
将来の顧客から見た時に、強みとなるかを見ていきます。

そうすることで、これ まで弱みや弱点だと思っていた要素も、
強みへと変換することができるようになるのです。

あなたには必ず「強み」があります。
まだ自分が気付いていないだけです。

その「自己棚卸し」を行い「強み」を知ることで「差別化」が強力になります。

自分の主観を手放し、客観的な視点で自分と向き合つていきましよう。

企業内の「自己棚卸し」の勧め

■企業内の「自己棚卸し」の勧め

自己棚卸しは、起業前提が多いと書きましたが、
そうでない従業員にも、自己棚卸しは有益です。

従業員が、仕事で「ワーク・エンゲージメント」状態で働くために
「得意な仕事」に就くことが条件とされてます。

しかし、得意な仕事が自分がわからない場合、
より良い仕事をするためには「自己棚卸し」をしたほうがいいのです。

また、企業側が従業員の「得意な仕事」を把握しており、
本人もその気になっていても、あえて企業が支援して、
自己棚卸しをするよう促したしたほうがいいでしょう。

さらなる+αの強みを発見できるかもしれないからです。

強みを生かした「得意な仕事」は、
何より「ワーク・エンゲージメント」を促し、
企業の業績に貢献します。

また何よりも従業員本人が幸福になります。

人間は、自分の好きなこと、強み、得意な能力を生かして、
多くの人、組織に貢献し、喜んでもらい、感謝してもらうことが最も幸福です。
「フロー」状態で恍惚と仕事に没入する至福の時です。

そういった幸福感を周囲に伝播するので、組織全体が幸福になっていくのです。

ということで、改めて一般従業員の方にも自己棚卸しはお勧めです。

例えば、40歳という平均寿命の折り返し年齢で、
全従業員が行うとか制度化してはいかがでしょうか。
もちろん、30歳でも構いません。

50歳になってしまった方は、すぐにやってみたほうがいいですね。

人生キャリアを作る「半生記」の勧め

■人生キャリアを作る「半生記」の勧め

まず、自分の「半生記」を書いてみます。

過去を全部振り変えるのです。じっくり回想して書きましょう。

書く際の注意点をあげます

「客観的に表現」する
「具体的に表現」する
くだらないと思ったことも良し悪しを判断せずに書き出す

過去の人生を振り返って、どんな実績があるのか、
どんな子供時代を、
どんな学生生活を、
どんなサラリーマン生活を、
どんな家庭での生活をしてきたか、

どんな失敗と挫折をし、どんな成長をしてきたのか、振り返ります。

子供の時に大人になったら何をやりたいと思ったか?
社会人になった時、どんな夢を持っていたか?
どんな人物に憧れ、なりたいと思っていたか?
身近な人でも歴史上の人物でも構いません。

文字数は多いほうがいいです。3万字以上書けたらいいですね。

10万字まで行くと、本になります。

無理だと思ったら、1万字でもいいです。
(書かないよりはるかにいいので)

大抵は、すぐ思い出せる素敵な出会い、楽しい思い出、
仕事や趣味の実績を書くことが多いですが、
失敗、挫折、コンプレックス、逆境、恥ずかしい思いでを
優先して書いたほうが、発見があり、
また人を感動させるストーリー紹介に役立つことが多いです。

もちろん、活躍した実績は加えてください。

基本的に、ビジネス成功に向けた目的の場合の自己棚卸しは、
「強み」発見が目的ですが
「弱み」でもそれを「強み」に転嫁できる場合もあるので、あまりこだわることはありません、

書き方は、「記録」としても大事なのですが、
自分のその時の感情に焦点を当ててください。

感情が大きく揺れた事柄が大切です。

感謝した、喜んだ、泣いた、怒った、憎んだ、苦しんだ、など。

ただ、文章では、ひたすら感情をぶつけて書くのではなく、
どうしてそう感じたのかを客観的に振り返って書いてください。

感情が大きく動いた内容が、心からやりたい事、仕事に結びつくことは多いです。

できたことの確認はもちろん、その時できなくても、
これから「できること」へのヒントにするのも大切です。

自分の軸を見つけましょう。
自分の価値観を確認しましょう。

そうでないと、生涯、環境と他人と自分の感情に左右され、
振り回され続ける人生になってしまいます。

「人生の棚卸し」これは、人生キャリアへの自己理解です。

やってみると意外と 忘れていた経験や、喜びを感じた瞬間を思い出し、
また新たな自分が発見できにるかももしれません。

また、新規事業への種子が見つかるかもしれません。

自分の半生を振り返り、
「これをやらないと悔いが残ること、やり残したこと、やりたいことは何なのか」
考えてみてください。

「半生記」は、起業では様々なビジネスに活かす材料の宝庫になります。

また起業にかかわらず、地域へ貢献活動、ボランティア活動を決めるきっかけにもなります。

また、家族やプライベートライフのSOsへの伝言にもなります。

SOsというのは、英語でsignificant others
(通常は配偶者のこと、さらに自分の人生でとても大切な人々のことを意味)

と言いますが、彼らや家族への伝言も残したいものです。

普段、ご家族、子供、孫に話していなかったエピソードが多く含まれることになり、
自分の人生の生き様を残すことにもなります。

次世代人に 自分の経験を伝えてゆくことも、大事な人生の仕事です。

自分の「人生キャリア」の記録、「キャリア」とは、
ビジネスの実績で使われることが多いですが、
この言葉は、人生作りのため、人生全般にも使われるべきでしょう。

どう仕事をしていくかよりも、どう生きていくかです。

もちろん生き方が、そのまま仕事になっていいわけです。

これは「プロティアン・キャリア」と呼ばれるキャリア形成です。

企業がどうして、従業員のプライベートライフのキャリア形成の
支援をしなくてはならないのかと、思う方もいるかもしれません。

本ブログのテーマは「Well being」なのですが、
「Well being経営」としてみた場合、
企業は従業員の幸福を、仕事中のみでなく私生活まで面倒をみるのが理想です。

企業が従業員の幸福を真剣に考えるならば、そうでなくてはいけません。

そのような会社に対して、従業員はどのような思いを抱くでしょうか?

ジョハリの窓

■ジョハリの窓

できれば、人生の棚卸しや自己理解は 1人で書くのではなく、
あなたを理解している人と対話しながらやってみるのがいいです。

心理学の有名な自己理解マトリックスに「ジョハリの窓」があります。

(添付図)

自分にわかっている自分
自分にわかっていない自分
他人にわかっている自分
他人にわかっていない自分

の組み合わせマトリックスで、最終的には、自分も他人もわからなかった自分
「未知の窓」を発見することが理想です。

他の人に説明すると、さらに何かを思い出し、発見するかもしれませんし、
その人から、自分では気づかなかった強みや実績を教えて貰えるかも知れません。

当時の状況、気持ち、感情に対して、質問してもらうのもいいです。
質問を受けると人間は、A4で30Pの量の記憶をスクロールするそうです。

脳科学では自分のことは7%しか知らないとされてます。

過去の自分の中に新しい自分を発見できることがあります。
忘れていたこと、含め、とにかく文字化しましょう。

対話を通じて、「ジョハリの窓」をすべて埋めたいものです。

年表と感情曲線・モチベーショングラフ

■年表と感情曲線・モチベーショングラフ

最後に自分の年表を書きます。

生まれてから、入学、卒業、就職、結婚、出産など、
主だったできごとを年表に書き込みます。

成功、失敗、嬉しかった出来事、悲しかった出来事も
全て書き込みます。

そのときの、やる気、モチベーションの高さを
折れ線グラフにしてみましょう。

自分の感情の気分の上下、感情曲線です。

どういうときにやる気が出て、
どういうときに落ち込むか、
見えてきます。

また気分だけでなく、
人生の中でイケてたと思う時期、

イケてなかった時期の、
プラスマイナス、上下の波曲線を描いてください。

自分個人の経済曲線もいいですね。

どういった事柄、出来事、イベントが有ったときに、
それらの曲線がどう上下したか見えてきます。

そして、こらからの人生でその曲線群をどう伸ばしていくか?
そのためには何が必要か見えてきます。

そして、歩んできた自分の人生ともに、
これからの人生が視覚化できるのです。

起業棚卸しにあたって家族への手紙

■起業棚卸しにあたって家族への手紙

起業にあたって、人生キャリアの「半生記」を作る場合、
家族への遺言的な要素も含むため、過去のことだけでなく、
現在、つまり「起業への気持ち」のメッセージも残しましょう。
ビデオメッセージでもよいです

ご家族が知りたいのは、事業内容より「動機」です。
なぜ多くの人がリスクがあると考える起業を選択したかということです。
親しいようですべては話していない家族に向けて、起業前の気持ち伝えましょう。
本気度が上がります。

過去の失敗の吐露という、自己棚卸し含めた、将来への思い、正直な感想を述べます。

それを読んだ人が、感動して後から「伝記」を書いてくれるかもしれません。

私の弟は起業する前に、父母や私当てに、起業をしたいむねの長い手紙をくれました。

いかに起業のため長い間準備してきたかと、その強い思いを長文で書いており、
何か許可を求めるような書き方だったので、
どうして起業にあたって、妻ならともかく、
親や兄弟の許可を得ようとするのかが不思議だったのですが、
本気度をあげるためだったのかもしれません。

今回は一般的なビジネス構築に向けての自己棚卸しというより、
理想の人生全般の幸福化に向けた自己棚卸しの紹介でした。

次回は、ビジネスに絞り込んだ自己棚卸しを紹介します。


「棚卸し」関連ブログ

ビジネスに最大効果を発揮する自己棚卸し
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プロティアンキャリア形成・「無形資産」の棚卸し
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仕事のワーク・エンゲージメント能力とは?

ワーク・エンゲージメントを促進する5つの要素

ワーク・エンゲージメントを促進する5つの要素

過去のブログで、ビジネスに没入する感覚を「ビジネスフロー」と呼称してきました。
そして、似た概念として「エンゲージメント」があるとご紹介しましたが、今回はそのエンゲージメントの解説をさせていただきます。

正式には、ワーク・エンゲージメント(Work engagement)といいます。

ワーク・エンゲージメントの第一の特徴は
「私は働きたい」(
I want to work
ということです。

「私は働かなければならない」(I have to work)と認知する
ワーカホリックとは区別されるとされます。

「フロー」も自発的なものですから、共通してます。

第二の特徴は「生産性が高い」ということです。
「フロー」は、高い生産性を促しますから、これも共通してます。

この二つを実現させるための、モチベーションとして、

5つの要素が挙げられます。

・お金
・自分自身
・チーム間のメンバーシップ
・習得
・ミッション

このアプローチはマズローの自己実現モデルと似ています。

上から下に発展していくのです。

まず、「お金」

基本は給料の保証。当然かもしれません。
マズローの理論で言えば、安全安心欲求でしょう。

「自分自身」

これは、自分を生かせる仕事だと思います。
自分の「強み」を生かして良き影響力を、周囲に、社に、社会に発信していく。

「チーム間のメンバーシップ」

ビジネスは個人ワークではなく、良き仲間との人間関係、協力体制があってこそ発展できます。
マズローの理論で言えば、所属欲求、承認欲求にあたる階層でしょうか。

「習得」

これは、自分を高いレベルに押し上げるスキル習得でしょう。
自分の「強み」を生かせる仕事を、チームメンバーの協力、支援を得ながら、
スキル向上させていく。次の段階の「ミッション」を実現するためです。

「ミッション」

「天命」をみつけ、その仕事に捧げること。
マズローの理論で言えば、「自己実現」に当たる段階かもしれません。

この5つの中で、注意しないと、まったくワーク・エンゲージメントを起こせない重要な要素があります。

それは、「自分自身」です。

ワーク・エンゲージメントを起こすには、「本人の得意な仕事」でなければいけないことがわかってます。

「得意な仕事」「強み」で生産性6倍

「得意な仕事」「強み」で生産性6

ギャラップ社は、過去10年以上にわたって世界の1000万人以上を対象に、エンゲージメント調査を行ってきました。

その結果、次の項目に対して「非常にそう思う」と答えたのは、3分の1でした。

「仕事をするうえで、自分の最も得意とすることを行う機会を毎日持っている」

残り3分の2は、毎日、得意な仕事ができていないということになります。

得意な仕事でなければ、「私は働きたい」(I want to work)とは思わないので、
生産性の高いワーク・エンゲージメントではないということになります。

実際、
「まったくそう思わない」
「そう思わない」

と答えた人のうち、
仕事に意欲的で生産的な人はひとりもいなかったのです。

自分は最も得意なこと、つまり自分の「強み」に専念する機会のない人の仕事へのマイナスは、大きいのではないでしょうか。

対照的に、毎日「強み」に取り組む機会がある人は、
ない人よりも、6倍も意欲的かつ生産的に仕事に打ち込む傾向があり
「生活の質がとても高い」と述べる傾向が
3倍以上にのぼる
ことがわかっています。

得意な仕事をまかされた場合、生産性が6倍になるのです!

フロー状態になった場合の生産性アップ予想は6.5倍なので、近似値です。

実はフロー状態になるためには、好きで得意な仕事に取り組んでこそ、の前提条件があります。
なので、条件も数値が合うことになります。

またワーク・エンゲージメントには、フローと同じように「没頭」の条件もあります。


シャウフェリら研究者の定義

「ワーク・エンゲージメントは、仕事に関連するポジティブで充実した心理状態であり、活力、熱意、没頭によって特徴づけられる

そのエンゲージメントは、特定の対象、出来事、個人、行動などに向けられた一時的な状態ではなく、
仕事に向けられた持続的かつ全般的な感情と認知である」。

得意な仕事を任せられたら、フローのような状態になるのです。

「強み」を生かせないのは

「強み」を生かせないのは

職場で抱く仕事への意欲や生産性は、強みを活かしている人に比べてその6分の1にということですが、
強みを発揮できないと、次のような状態になってしまいます。

仕事を前向きに考えられない
創造的でない
•日々の達成率は低調
•仕事へ行くのが不安
•同僚とは消極的にかかわる
•顧客をないがしろにする
•勤務先がいかに悲惨かを知人に語る

「強み」の領域にいないと、仕事だけでなく人間関係や健康にも深刻な影響が及びます。

逆に、強みを生かした仕事をしている人は、自信と希望にあふれ、
他人を思いやる余裕も生まれることが、ギヤラップ社の調査から明らかになっています。

しかし重要な問題が二つあります。

ほとんどの人が自分の、また周囲にいる人たちの強みを知らないか、知っていても説明できないこと。
また、わかっていても管理職が組織の事情を優先させて「強み」を生かした業務に就かせないこと。

3分の2の従業員が「強み」を生かした仕事に就けずくすぶっているのは、理由があります。
社会は、人や物事の「問題点」「欠点」を探す方向で発展してきたからです。

1960年代、強み心理学の父であるドンクリフトンは、人の悪いところを表現する言葉」は、
すでに数えきれないほどあることに気づきました。

心理学には「DSMIIVJという、アメリカ精神医学会が定義した精神障害の分類と診断のマニユアルがあります。

ビジネスの世界では多くのコンピテンシーモデル(高い業績を生み出している人が持つ特徴的な行動特性)が指摘されているが、
大部分、何がうまくいっていないかを説明することに重点を置いています
それらは「改善すべき分野」として分類されています。

「改善すべき分野」は、問題点、つまり欠点、弱みとしてばかり取り上げるのではなく、業績、長所、強みの方にポイントを変えることです。

「強み」への支援

「強み」への支援

以下の「強み」調査が行われた結果、職場で日常的に自分の強みに着目してくれる人がいると、
従業員にとてもよい影響を及ぼすことも明らかになっています

従業員が周囲に悪影響を与える確率

「上司が従業員を無視する場合」    40%
「上司が従業員の弱みに着目する場合」 22%
「上司が従業員の強みに着目する場合」    1%

この結果から、部下を無視する上司が、部下の弱点に着目する上司より、多くの弊害をもたらしていることがわかります。

しかし、注目するべきは、部下の強みに着目する上司が、部下を悲惨な状態に追い込む確率を激減させていることです。
99%、従業員はおかしくはならないのです。

自覚した「強み」の仕事に打ち込む以外に、上司からもその「強み」を認められ、支援されてこそ、
高いワーク・エンゲージメントが発揮されるのでしょう。

これまで、企業は各個人のマイナス面しか目を向けてこなかったのですが、これからは、プラス面にも目を向けて対策する必要があります。
対策を施すほどに、企業の生産性は上がり業績が向上します。

「Well-Being経営」

Well-Being経営」

働くことへのをモチベーション高めるには
 認知的
 感情的
 身体的
3要素に関与します。。

Well-Being経営」は、

従業員の、心と体の両方を良好な状態を整備します。

「心が良好な状態」は「幸福」、「幸福」は感情。
「体が良好な状態」は「健康」、「健康」は身体。

そして、本人の好きなこと得意なことたる「強み」を生かした就労環境を施すのが、「認知」の支援です。
この3要素が十分に整えば、ワーク・エンゲージメント達成の準備は十分整ったということになるでしょう。

最後に資料として、ワーク・エンゲージメントを向上させる変数をあげておきます。

5つの要素、お金、自分自身、チーム間のメンバーシップ、習得、ミッションに加え、
さらにワーク・エンゲージメントを向上させる
2つの重要な変数が特定されてます。

  • 業務支援: ワーク・エンゲージメントは、同僚からのソーシャルサポート、上司の業績フィードバック、コーチング、ジョブコントロール、タスクの多様性、学習・向上の機会、トレーニング施設などといった業務支援と正の関係がある。これらの支援は、業務上の要求によってストレスを受ける影響を減らすのに役立つだけでなく、仕事の目標を達成するのにも役立ち、学習、個人の成長、発達を促すものである。業務支援によって仕事意欲が向上されるケースでは、それが高い要求がなされる仕事を受けた場合に、特に顕著であるというこが発見されている。
  • 個人的資源楽観主義自己効力感レリジエンスなどの個人的資源は、環境コントロールに効果を発揮し、ミッションを成功に導きうる。さらにエンゲージされた従業員には、あまりエンゲージでない従業員と差が見いだされる、いくつかの個人的な特徴がある。たとえば、外向性、良心性、感情的安定性などである。心理的資本もまたワーク・エンゲージメントに関連しているようである。

    「ワーク・エンゲイジメントに注目した個人と組織の活性化」
     島津 明人 東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野

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魔法の人生に誘う「フロー」

フローの「発見」

■フローの「発見」

「フロー」の概念を広く提唱したのは、 シカゴ大学行動科学部の心理学教授であった、
ミハイ(マイク)・チクセントミハイです。

創造的プロセスの研究しているときに「発見」しました。

「フロー」とは、自分が行っていることに完全に浸り、集中し、没頭し、のめり込んだ精神的な状態を表す、チクセントミハイの造語です。
調査対象の人々への多くのインタビューで、精神状態が流れていくような境地が聞き取れたからです。

スポーツ選手が使う「ゾーン」、ビジネスマンの「エンゲージメント」、ミュージシャンの「ジャックイン」、
画家の「美的恍惚」、宗教的な「エクスタシス」もほとんど「フロー」と同じ状態だと言われています。
他に、ピークエクスペリエンス、無我の境地、忘我状態とも呼ばれます。

「フロー」の命名があるまでは、各ジャンルで別々に使用されていたため、
どのような状態であるのか、公に認知されてきませんでした。

これは、チクセントミハイの大きな功績です。

誰にでも、絵を描くことや、文章を書くこと、釣り、ゲーム、ネットサーフインなど、
何かに夢中に没頭するあまり、時間が経つのをすっかり忘れてしまった経験があるでしょう。

チクセントミハイは、研究開始の最初をこのように書いてます。

「私の最初の研究対象は数百人の「熟達者」芸術家、競技者、音楽家チェスの名人、
それに外科医言葉を換えれば、自分が本当に好きな活動に時を費やしている人々であった。

活動している時に、どのように感じているかについての彼らの説明から、
私はフローの活動に深く没入しているので、他の何ものも問題とならなくなる状態、
その経験それ自体が非常に楽しいので、純粋にそれをすることのために、
多くの時間や労力を費やすような状能、という概念に基づく、最適経験の理論を作りあげた」
『フロー体験喜びの現象学』

チクセントミハイは、当初、作業に没頭している画家たちにインタビューをし、
彼らを観察しているときに、その、作品制作の背後にあった内発的動機づけに衝撃を受け、心を打たれ、強い興味を覚えました。

その画家たちは、作品が完成したときの作品の出来や称賛、金銭報酬への思惑から絵を描くのではなかったのです。

絵を描くプロセス自体が報酬であるとみなしてました。

製作に取り組み、うまくいっているときには、飢えや疲れ、不快感を忘れてました。

他、ロッククライマー、チェスの名人、ダンスの名手、外科医、その他 大勢の人とインタビューし、
導き出された特徴が、私たちが現 在「フロー」としているものです。

それはすべて「やらされている状態」ではなく、自発的に喜んで挑戦する精神状態でした。

フローはもちろん、 昔から人類に存在してましたが、チクセントミハイの慧眼によって、
その状態に名前がつけられ、表現され、再現され、あらゆるジャンルにおける研究が行われたきたのでした。

この理論が世間的に注目されるきっかけがあります。
1993年のスーパーボウルの テレビ中継です。

チクセントミハイ博士の著書『フロー体験喜びの現象学』が、
ダラス・カウボーイズのコーチに大きな影響を与えたと報じられたことだったのです。

フローの自発性

■フローの自発性

フロー状態は、基本的にやらされる事柄ではなく、自発的に引き寄せます。
仕事や遊びなど、さまざまな種類の活動において経験できますが、自発的な活動から体験されます。

自分がすべてコントロールしていると実感し、そのチャレンジは嫌なものではなく意欲的に取り組め、楽しい行為と思えます。
自分が強くなったと感じ、能力をフルに発揮できている感覚をもち、他のことをには無感覚、無意識的になるとされています。

ただ、それをやりたいために、やっているような境地です。
やらされてない、やる、やりたいという感覚です。

なので、子供の勉強で、自分で興味を持った内容には、無限のような集中力を発揮できますが、
やりたくない強制された宿題は、余程スキルと課題のバランスが取れてないと、フローの状態を生み出すことはありません。

フローが起きる時

■フローが起きる時

多くの心理学者の研究から、フローが最も起こりやすいのは、スキルとチャレンジする課題とが、最適な均衡状態にあるときだと定義されました。

一方で、取り組もうとした活動が、自分に取ってレベルが低く挑戦しがいのないものならば、フローは起こりません。
フローとは、低レベルで退屈な課題と、ちょっとレベルが高く、少し不安を感じる課題との間の、
ちょうどいい場所でチャレンジをするときに起こるものです。

なので、程よい緊張感とストレスがあり、決してレジャーのような喜びを感じものではありません。

重要なことは、どんな領域の初心者であれ、挑戦する課題、または与えられた課題が、
その人のスキルにふさわしければ、フローが起こります。
なので、小学生にでも起こるのです。

難しすぎる課題は、レベルが低すぎる課題と同様、フロー状態になりません。

注意点は、その人のスキルが向上すれば、それまでフローが起きた課題解決に、フローが起きなくなることです。

一度マスターしてしまうと、目の前の作業が努力が必要なものではなくなり刺激的なものではなくなってしまうからです。

しかし、チャレンジのレベルが上がるということであり、改めて
高いレベルに取り組んで進歩発展できる機会になるので、素晴らしいことといえます。
つまり、ビジネスにおいてフローの中毒になり、いつもビジネスフロー状態で仕事をしたくなれば、
仕事の質は限りなく高いレベルに進歩していく
のです。

自分がやっていることからフロー体験を引きだすには、適切なチャレンジを見つけ るという能力にが大事になります。
なので、フローの状態を維持できるようにするために、さまざまなスキルを伸ばし、チャレンジする機会、活動をたえず試すことが必要です。

それは、つねに努力して成長し、より熟練した存在になろうとすることを意味します。

最後に、フローとは、高度な創造行為であるように思われてしまいますが、実はどんなに単調で退屈に思える活動でも、
ほとんど自分のチャレンジ意欲いかんで、工場の流れ作業の、単純反復組み立てラインであっても、フロー体験をすることはできます。

「それは子供が、これまでよりも高く積み上げた積木の塔に、ふるえる手で最後の積み木を乗せようとする時、
水泳競技者が自己記録を破ろうとする時、バィオリニストが複雑な楽節を弾きこなそうとする時に生じる。
だれもが自分自身を拡大する挑戦の機会を無数にもっている。」
『フロー体験 喜びの現象学』

つまり、どんな年齢の、どんな人でも、どんな仕事でも、フローによる幸福を得ることができるということなのです。

「フロータイム」のコントロール

■「フロータイム」のコントロール

フロー中の時間の流れ

フロー体験の間、何かに無心に没頭している人にとっては、時間が速く経過します。

注意力はその活動そのものに集中するので、社会的な周囲との関係性を持った自分の感覚は失われ、
自己の内部に没入しきった鮮烈なフローを体験する時間です。

多くの人が簡単にフロー状態になる、テレビゲームや麻雀の時間も、時間が早く過ぎます。

面白すぎるせいで、すぐにフロー状態になり、どんなに長時間をこなしても疲れが少ないのですが、
それは雑念が少なく、脳内のコンビネーションが良く、集中力が高いおかげです。

また逆に、時間を遅く解釈してしまう場合もあります。

「フロー」の状態でビジネスをしていると、集中力が高いので、ダラダラしながら
「ノンフロー」で仕事をしている時より、質量とも遥かに高い仕事の成果を出すことができます。

時間感覚はあっという間だったのですが、終わった後、結構な仕事量をこなすことができ、
こんなにできたのだから、結構時間をかけたのだろうと思って時計を見たら、
たいした時間がたっていなかったというのは、フロー後ならよくある体験です。
つまり凝縮した能率の高い時間を過ごしたのが理解できないと、実際にかかった時間より長く解釈してしまうということです。

仕事は様々な雑事が付きものなので、いつもフローでいることはできません。

なので、仕事では「ノンフロー」状態と「フロー」状態の時の、成果の比較は用意にできます。

しかし、大好きな遊びの場合は、ほとんどすぐに「フロー」になるので
「ノンフロー」と比較できなく、成果の比較ができません。

なので、遊びでのフロー時間は、純粋なフロー状態特有の、あっという間に時間が過ぎてしまう感覚になります。

幼少時のフロー時間を回復しよう 

時間は、過去から未来へと、一定速度、方向で機械的に流れます。

1分は60秒、1日は24時間、1年は365日

誰にでも平等に与えられた公平な時間のはずですが、実際は、小学生の時、たとえば10歳と時と、
還暦の60歳の時での1年間は、まったく流れの速さの感覚が違います。

10歳 の時の1年間は人生の10分の1、60歳の時は60分の1。

60歳では10歳と比べ、6 倍のスピードで時が流れてしまう感覚と推測できます。

同じ1年間の中で、10歳 の時の1年間は、本当にいろんな体験、経験をした気がしませんか?
60歳の時の1年間は、子供の時と比べて何もたいしたことをしないで過ごしてしまう気がします。
それは年齢のせいだけでしょうか?

無我夢中、フローの時間を過ごすのは、子供の時が遥かに多いでしょう。
昆虫採集に夢中になったり、コミックや絵本、児童小説に夢中になったり、
映画やテレビやゲームに夢中になったり、何かスポーツに夢中になったり。

フロー状態時は、あらゆる雑念が飛び、忘我、無我になって集中するので、そのやりこむ物事への関与が高いのです。

成果や学習能力が、ダラダラやっている時より、異常に高く、
そのフローを体験する時間が多い、子供の時の方が、
フローが少ない大人の同じ時間より、はるかに豊かな時間を過ごせるのではないかと推測できます。

子供の時の学習の方が、大人になっての学習の方が、はるかに能率が高く思えるのも、
脳の記憶力の違いだけではなく、フローを過ごす、時間の長さの違いにもあるとと推測できます。

人生、後半になっても、子供の時のような豊かな時間を過ごすためには、
「フロー」の時間を、子供の時のように頻繁に体験することが大事です。

チクセントミハイは
「幸福な人生というものは、フローによって、、つくられる」と述べてます。
(後述)

そのためには、仕事中ばかりではなく、休日もなるべく「フロー」になるような時間を過ごすことです。
そうすれば、仕事中にも「フロー」になりやすいのです。

人生をウェルビーイング、真に幸福にするため、余暇も仕事も「フロー」で満たしたいものです。

フローの楽しさ

■フローの楽しさ

その時間は、非常に楽しいものだという言い方をされることがあります。

チクセントミハイもそのように述べてます。

「その経験それ自体が非常に楽しいので、純粋にそれをするということのために多くの時間や労力を費やすようになる心の状態」
『楽しみの社会学』

しかし、レジャーのような娯楽のような、リアルな楽しみではありません。
何かを成し遂げようとチャレンジしているので、軽い緊張感、ストレスが伴ってます。

フロー中、行為の大きな進捗を感じた瞬間に、ワクワクする感覚を得ることはありますが、
基本的に集中しているので、しみじみとした喜びを意識して感じる暇はないのです。

終わった後に、充実感を感じ、快感だったとか、楽しい時間だった、幸福な時間だったかもしれないと述懐します。

「フローの目的はフローを継続することで、頂上や楽園をさがすことではなく、 フローのなかにいることなんです。それは上に登ることではなく、絶え間なくフローを続けること です。つまり、フローを続けるためだけに上に登るんです」。 『フロー体験とグッドビジネス』

フローと幸福

■フローと幸福

チクセントミハイは、素晴らしい人生、幸福な人生というものは、フローによって、
つまり「自分がやっていることに完全に没頭する」ことによってつくられると主張しています。

つまり、フローの時間を増やすことが、幸福な人生につながると言っているのです。

チクセントミハイのいう通り、フローは、幸せになるために素晴らしい効果をもたらします。

先述した通り、フローの時間の中では、幸福感はあまり感じません。
しかしそれは、夢中になっていて、そんなことを考えている暇もないからです。

打ち込むことによる充実感は十分感じており、長続きするほど喜びが増します。
単純で快楽的な喜びを与えるものは、虚しく喪失感を感じことがありますが、
フローは自然な、自発的永続的高揚感を与えてくれます。

創造的かつポジティブで、コントロールの喜こびを感じる経験であり、
自分や社会に対して、いっさい罪悪感や恥ずかしさなどをもたらすことはありません。

フローの状態は生産性の高い実りあるものでもあり、自然にそれを繰り返したくなるものでもあります。

フローは最良の瞬間です。

「最良の瞬間は、普通、困難ではあるが、価値のある何かを達成しようとする自発的に努力する過程で、
身体と精神を限界にまで働かせ切っている時に生じる。」
『フロー体験 喜びの現象学』

またフローは「楽しい」時間ではありますが、単なるレジャーと違い、無形の将来への投資の時間にもなるのです。

「 一度フローが起こると、すぐに精神が成長する。
長期にわたってフローを体験すると、人をたぐいまれで必要不可欠な存在にする。
楽しみは精神的な資本の構築に相当し、喜びは消費に相当すると考えることができる。」

「資本とは、将来のより大きなリターンを期待して、目先の消費を抑制することで生まれる資源のことをいう」
『フロー体験とグッドビジネス』

また幸福を追うよりも、フローに熱中する方が大切だとも述べてます。

「人生にすばらしいことをもたらすのは、幸福というよりも、フローに完全に熱中することである。 」

「フローを体験している時、われわれは幸福ではない。
なぜなら幸福を体験するためには、自分の内面の状態に集中しなければならず、
それは注意力を仕事や手元から遠ざけることになるからで ある。 」
『フロー体験入門』

フローの時間が、幸福な時間だったとしても、本人は自分が幸福だと思っている暇はない、ということでしょうか。

これらのチクセントミハイの記述は、フロー体験はいかに素晴らしい時間なのか、納得させてくれます。
積極的に意識できるようになれば、人生にさらに高い関心をもち、活動を楽しみ、
物事をコントロールしているという感覚をもち、強い自信を感じるようになるでしょう。

フロー体験のおかげで、豊かさやと心地よい緊張感がもたらされることにより、
人生は素晴らしい意義あるものとなり、その人生に、豊かな幸福感が花開きます。

フローがもたらす幸福度ははかりしれないものがありますが、フローを、幸福の第3の形態だという主張も出てきました。

もともと、古代ギリシャ以来、幸福というのは「快楽」と「意味」の2つの意味付けでした。

「快楽」は、五感を通した心地よさや気持ちよさで得られる幸福。
「意味」は、生きがいや自己実現を感じることで得られる幸福。
そこに第3の幸せとして「時を忘れて没頭する」という幸福が現れたということです。

フローな感覚は、古代ギリシャどころか、それ以前、原始時代からあったと思われますから、
3番目の幸福への定義化ということでしょうか。

人生を、豊かに実りある幸福なものにするために、「フロー体験」は欠かせないものと言えるでしょう。

究極のフロー、ゾーン

■究極のフロー、ゾーン

フロー体験をの特徴のひとつに、自分をコントロールできている感覚があります。

日常生活においては、高圧的な上司の命令、乱暴なドライバー、いうことを聞かない子供など、どうにもならない事柄に囲まれてます。

それにたいして明確な自分の領域である、フロー活動の世界では、チャレンジを通し、
それに見合うスキルを伸ばしていくかぎり、周囲のストレスに対処できる見込みがあります。

チクセントミハイがインタビューした、あるチェスプレーヤーは、対戦相手まで自由にコントロールできたという経験を述べてます。

「他の人間の運命をしっかりとつかんでいるような、はかり知れないほどの強さを感じる」とまで言ってます。

他人をコントロールできる感覚を得たと主張するアスリートは、多くはないのですが、それは、あるといわれてます。

高度なアスリート同士の戦いだと互いに「潜在意識下」で勝負しているといわれます。
無意識である「潜在意識」での戦いなので、相手をコントロールしているとは、意識できないのかもしれません。

すべてのフロー状態が「潜在意識」での作用だということではありませんが、
フローのさらに奥に、「潜在意識」への没入があるのかもしれません。

ビジネスの作業や、画家、小説家の創作は一人で行いますが、
競技はほとんど対戦相手がおり、フロー状態を「ゾーン」と呼んでます。

フローとゾーンは、同じものとされてます。

しかし、もしかしたら「ゾーン」は、競技で相手と「潜在意識下」で戦う、
個人的なフローより、さらに奥深い世界なのかもしれません。

なので、個人的作業の「フロー」の奥に、さらに潜在意識にまで没入するレベルがあるのならば、
それを改めて「ゾーン」と呼んで区別するとわかりやすく、面白いでしょう。

「ゾーン」とは、マズローのいう「至高体験」なのか「自己超越」なのか。

いずれにしろ、人類が到達できる最高の境地なのかもしれません。

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脳科学が証明する幸福社員の有能度

脳科学の観点

■脳科学の観点

他ブログで、幸福な社員が仕事ができる、3つの心理的理由を説明しました。

今回は「脳科学」の観点から、同じ説明をいたします。

人間が幸福を感じているとき、三つの脳内物質が分泌されるのがわかってます。

セロトニン、オキシトシン、ドーパミンです。

ホルモンだったり、神経伝達物質だったりですが、これらが分泌されると、人は、仕事の成果に結びつくような行動を取るのです。

神経伝達物質の詳しい資料は、本編の最後に添付しておきます。

本説明は、資料を参照しながら呼んでいただきたいのですが、資料を見なくても、
本説明を読むだけで、幸福脳内物質がいかに良い仕事がで見る行動に結びつくか、ご理解いただけるかと思います。

幸福をつかさどる脳内物質が、どうして仕事に貢献する作用を及ぼすのかといった
化学的根拠を知りたい場合は、巻末資料をお読みください。

では、各物質のそのポジテイブな作用だけピックアップしてみましょう。

セロトニン

セロトニン

① 怒りを抑えられる
② 快楽依存を抑えられる
③ ボジティブな気持ちでいる
④ ストレスが減る
  朝の目覚めが良い
⑥ 背筋が伸び若々しい
⑦ 痛みがコントロールできる

以上、7つの効果は、幸せを感じて脳がセロトニンに満たされた時の状態です。
不幸な人は、この真逆としたらこうなります。

① 怒りを抑えられない
② 快楽に依存する
③ ネガティブな気持ちでいる
④ ストレスだらけ
  朝の目覚めが悪い
⑥ 猫背で老けていて表情が暗い
⑦ あちこち痛みを抱えている

さあ、どちらがの状態の方が、仕事ができると思いますか?

大事なセロトニンが不足する原因は

・ストレス
・日光の欠乏
・運動不足
・スキンシップの欠乏

こういうことになってしまう生活の典型は、便利極まりない、スマホ生活です。
太陽の下で運動、そして人間同士の触れ合い。
一見何気ない、ささやかな幸福感のイメージの生活が、良い仕事を促す刺激をもたらしていたのです。

セロトニンの増やし方も資料にあります。

① 大豆食品や乳製品を食べる
② 腸内環境を整える
  太陽の中を歩く
  ガムを噛む
  グルーミング

食生活、行動、習慣など、全て特別なことではありません。
仕事に追われ、ストレスに追い込まれると、不足してしまうことばかりかもしれません。

オキシトシン

オキシトシン

その効果として

・社交性を高める
・不安や恐怖心を和らげる
・ストレス軽減
などがあります。

セロトニンほどの多くはないですが、十分、仕事に役立つ作用ばかりです。
オキシトシンの増やし方は、セロトニンと共通してますね。
スキンシップと、人にやさしくするということです。

ドーパミン

ドーパミン

ドーパミンは生活に必要なやる気を促します。
学習能力や仕事能率のアップさせ、

達成感、快感、喜び、感動などをもたらします。

快感物質ですから、人はその快感を得るため、同じ行動、

すなわち良い仕事を繰り返す、正の循環になるのです。

ドーパミンを増やすには

(1) チーズや大豆食品を食べる
(2) 小さな目標やタスクを達成する
ということでした。

会社の福利厚生で、セロトニン活性の取り組みをする会社が増えてます。

もともと人間は太陽が出ると自然に起きて、食料を探すために自然の中を歩いて、身体を動かして、人と触れ合って生きてきました。

業務時間外であっても、これからの企業は、従業員に対して「Well Being経営」の観点の延長、
また従業員幸福度、「EH」向上推進のため、セロトニン、オキシトシン、ドーパミンという、
セルフの素晴らしい薬を出せるような生活スタイルを、ぜひ推奨する活動をするべきではないでしょうか。

幸福な社員が仕事ができる理由を、脳科学の観点から説明させていただきました。

【資料 幸せ脳内物質について】

資料 幸せ脳内物質について

幸せ脳内物質3種

セロトニン

オキシトシン

ドーパミン

【セロトニン】

【セロトニン】

セロトニンは、元気を心と身体に与えてくれる、体内で作られる万能薬のようなものです。

不足するとさまざまな不調が現れて、心のバランスを保つことが難しくなります。

適切な量が出ていると、頭が覚醒して、心のバランスが取れ、自然に物事への意欲が出てきます。

本来は誰もが、起きている間はずっと一定量を分泌しているもので加齢により減りますが、普段の生活パターンが重要になります。

セロトニンの作用

セロトニンの作用

① 怒りを抑える

  ノルアドレナリンの暴走を抑えて、怒りを抑えます。

  ノルアドレナリン 怒りや逃避の気持ちを促進させる

② 快楽依存を抑える

  ドーパミンの暴走を抑えて、快楽依存を抑えます。

  ドーパミン  快感物質で、アルコール・麻薬の多くは
                          ドーパミンを活発にする。

③ ボジティブな気持ちにする

意欲や心のバランスに関わる領域である、大脳辺縁系に
セロトニンが分泌されると、ポジティブな気持ちがわき起こり、
逆に分泌されない場合はネガティブな感情になります。

④ ストレスが減る

  セロトニンは以下2種類の自律神経を整えます。

 交感神経:活発な時間帯に優位になる

 副交感神経:寝ているときなどリラックスしている時間帯に優位になる

セロトニンが分泌されていると、二つの自律神経のバランスが整い、精神が安定します。
気分の浮き沈みが少なくなることにより、ストレスやイライラが軽減されます。

血色がよくなって、不定愁訴(原因のわからない体調不良全般)もなくなります。

    朝の目覚めが良くなる

夜寝ているときは副交感神経が優位です。

朝目覚めてセロトニンが分泌されると、交感神経が優位に切り替わって、血圧や代謝が上がるなど、身体が活動に適した状態になります。
しかしセロトニンが分泌されなければ、身体がいつまでも眠くだるい状態です。

⑥ 背筋が伸び若々しくなる

起床すると、セロトニンの姿勢筋、抗重力筋

(重力に対して姿勢を保つために働く、まぶたや首や背中などの筋肉)

への働きかけが行われます。

背筋が伸び、目がパッチリして、顔が引き締まり、若々しくなります。

不足すると、背中が丸まったり、どんよりした暗い表情になってしまいます。

⑦ 痛みのコントロール

セロトニンには痛みの感覚を抑制する働きがあるので、欠乏すると些細なことで痛みを感じやすくなります。

セロトニンが不足すると

  セロトニンが不足すると

・慢性的なストレス過多になり、うつ病を引き起こす可能性があります。
・不眠になり、寝起きが悪くなったり、昼間も眠いままだったりします。

・些細なことで痛みを感じやすくなります。

・背中が丸まったり、どんよりとした暗い表情になってしまいます。

3  セロトニンが不足する原因

・ストレス

ストレスを感じると、どんな人でもセロトニンの分泌は悪くなります。
ただ、ストレス自体は取り除くことは難しいので、普段からセロトニンがしっかり出る生活をすることが大切です。

・日光の欠乏

・運動不足

・スキンシップの欠乏

生活の一番の原因は、パソコンとスマホ。

起きると、カーテンを開けずに真っ先にスマホを見て、通勤中もスマホ。

会社ではパソコンの前に座って身体を動かさない。

ランチタイムもスマホを見ながら一人で食べて、家に帰ってもスマホ。

こういう生活を長い間続けていると「セロトニン欠乏脳」になるのは当然です。

セロトニンの増やし方

4  セロトニンの増やし方

① 大豆食品や乳製品を食べる

セロトニンの原料のトリプトファンが豊富に含まれてます。

トリプトファンが多い食材

トリプトファンが多く含まれている食材は主に、豆腐・納豆・味噌・しょうゆなどの大豆製品、
チーズ・牛乳・ヨーグルトなどの乳製品、米などの穀類などです。

その他、ごま・ピーナッツ・卵・バナナにも含まれています。

また、肉や魚にもトリプトファンが多く含まれますが、動物性たんぱく質に含まれるBCAAというアミノ酸は
トリプトファンを脳へ取り込みにくくするため、植物性たんぱく質から摂ることをおすすめします。

ただし、動物性たんぱく質も「炭水化物(穀類、いも類、果物など)」と「ビタミンB6*」を一緒に摂ると、
血糖が上昇してBCAAが筋肉に作用するため、脳内でのトリプトファンの合成が促進されます。

つまり、バランスよく主食・主菜・副菜を揃えて食事をすることで、必要とされるトリプトファンは摂取できます。

*ビタミンB6・・・鮭、さば、さんまなどの魚類、鶏胸肉やささみなどの脂身の少ない肉類、酒粕や抹茶、ごまなどに豊富に含まれています。

トリプトファンはどのくらい摂ればいいか

摂取量の目安は、体重1kgあたり2mg程度。体重が60kgの方の場合は120mgとなります。

食品中のトリプトファン含有量(可食部100gあたり)→ 別図

食品中のトリプトファン含有量(可食部100gあたり)

白米

82mg

玄米

94mg

パスタ(乾麺)

140mg

そば(乾麺)

170mg

250mg

カツオ

310mg

マグロ赤身

270mg

豚ロース

280mg

鶏むね肉

270mg

木綿豆腐

98mg

豆乳

53mg

上記以外でも、牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品にも含まれています。

② 腸内環境を整える

「第二の脳」とも呼ばれている腸の働きによって生成されている幸せホルモンが「セロトニン」です。

セロトニンのおよそ90%は腸内で生成されています。

食物を、セロトニンのもとになる物質に変化させるのが腸の役割です。

それは血液を通って脳に取り込まれます。

腸内環境が良くないと、トリプトファンをうまく変換できず、セロトニンが生成されにくくなってしまいます。
そのため、腸内環境を整えることが大切です。

・発酵食品や食物繊維を摂取
・腹筋運動
・腸マッサージ

  太陽の中を歩く

日光を浴びながらの適度な運動は、セロトニンが分泌されます。

よく眠るための睡眠ホルモンである「メラトニン」は、セロトニンと繋がっています。
人間の身体は、日中に体にストックしたセロトニンを材料に、夜暗くなると「メラトニン」を作るので、
昼間にセロトニンが出る生活をしていないと、夜に熟睡できないのです。

熟睡したかったら、ウォーキングなどのリズム運動をすると、セロトニンが出て、そのまま睡眠薬となります。
太陽のない、暗くなってからでもやる価値があります。

  ガムを噛む

嚼むことで、脳の中のセロトニンが活発になり、緊張やネガティブな気分が改善します。

  グルーミング

動物の毛づくろいの意味のですが、ここではスキンシップを指します。

グルーミングは動物のストレス解消行動と言われていて、「オキシトシン」という
ストレスを癒す物質が分泌されていることがわかっています。そしてこのオキシトシンが、
セロトニン分泌を誘発します。なので、ペットを可愛がったり、子供や恋人と触れ合ったりといった
スキンシップはもちろん、仲のいい友人とゆっくりおしゃべりをするとか、
家族団らんを楽しむといった心の触れ合いも、セロトニン活性に効果的です。

日常、会社の仲間やお客さんと、笑顔で元気にお話しし、相手が喜んでくれて、
自分も喜びを感じられるのであれば、グルーミング行為の一種になります。
人間は誰かを喜ばせたり、誰かの役に立つことで自身も幸福感を得られます。ボランティアなどの社会奉仕活動もおすすめです。

注意したいのは、寝る前にスマホなどをいじらないことです。
ブルーライトの刺激を網膜に受けると、脳は朝が来たと判断して「メラトニン」の分泌を抑制します。

朝早く起きて、意識的なリズム運動をし、寝る2時間前にはパソコンもスマホもやめる。
そうすることで自然にセロトニンが活性化されて、メラトニンも増え、結果、朝スッキリと起きられるようになります。

会社の福利厚生で、セロトニン活性の取り組みをする会社が増えてます。

もともと人間は太陽が出ると自然に起きて、食料を探すために自然の中を歩いて、
身体を動かして、人と触れ合って生きてきました。

業務時間外であっても、これからの企業は「EH」推進のため、
セロトニンというセルフの素晴らしい薬を出せるような生活スタイルを推奨する活動をするべきでしょう。

【オキシトシン】

【オキシトシン】

・幸福感を与える

・社交性を高める

・不安や恐怖心を和らげる

ストレス軽減や免疫力アップが期待できるといわれています。

オキシトシンは、母乳分泌の促進など「出産・育児の際に分泌されるホルモン」です。
赤ちゃんが乳首をくわえると、母親の体内のオキシトシンが増え、母乳の分泌が促されます。
そのためオキシトシンは、母子間の触れ合いで生まれるホルモンと認識されていました。
研究を進むと、母子間以外でのスキンシップによっても、オキシトシン分泌されることがわかってきました。
そのため、オキシトシンは恋愛ホルモン、抱擁ホルモン、思いやりホルモンなどさまざまな言われ方をしています。

オキシトシンの増やし方

オキシトシンの増やし方

(1)スキンシップ

オキシトシンは、スキンシップで分泌が促されます。

配偶者や恋人、好意を持った人とのスキンシップ、家族とのだんらんや、心を許せる友人との食事や会話、
ペットとの触れ合いなどでも、オキシトシンを分泌させることができます。

(2)人にやさしくする

オキシトシンは「思いやりホルモン」と呼ばれます。

相手を思って何かを与えたり、助けたりすることで分泌されるからです。

2017年にイギリスの研究チームによるチンパンジーについての研究論文が発表されました。

基本的に食べ物を分け合う習慣のないチンパンジーですが、まれに分け与えることがあります。

食べ物を分け与えた直後のチンパンジーの体内では、オキシトシン量が増加していたことがわかりました。

この結果は人間にも当てはまり、人に親切にしたり、助け合ったりすると体内のオキシトシン量は増加します。

スキンシップであるマッサージには、思いやりによる効果も期待できます。

マッサージは受けている人よりも、施術している人の方が、多くのオキシトシンが分泌されます。

これは「相手を癒やしたい」という思いやりの心を持ってスキンシップをするので、
よりオキシトシンが増加するためと考えられています。

幸福感が足りないと感じたら、人にやさしくすることで良い効果が期待できます。

【ドーパミン】

【ドーパミン】

生活の中で、目的達成や危険回避のために「やる気」を出さなくてはいけません。
ドーパミンは生活に必要なやる気を促し、幸福感をアップさせるホルモンです。

また、仕事や学習などに必要な情報を、一時的に記憶・処理する能力である「ワーキングメモリー」にもドーパミンは影響があります。
ドーパミン分泌が活性化されると、学習能力や仕事能率のアップも期待できるのです。

ほかにも、達成感、快感、喜び、感動などをもたらします。
そのため、ドーパミンが不足すると「やる気が起きない」「記憶力や作業能率の低下」
「無関心・無感動」などが起き、幸福感の低下につながります。

ドーパミンの増やし方

ドーパミンの増やし方

(1) チーズや大豆食品を食べる

ドーパミンの原料となるのは「チロシン」というアミノ酸で、最も多く含んでいる食品は乳製品です。
乳製品に含まれている「カゼイン」と呼ばれるたんぱく質からチロシンは多く摂取できます。

乳製品の中でもチーズは特におすすめです。

チーズは乳製品を濃縮したものといえ、効率よくカゼインを摂取できる食品といえます。

そのほかの食材として、大豆の煮豆、豆腐、納豆、枝豆、おから、きな粉など、大豆食品にも多く含まれます。

ドーパミンを増やすために、チーズなどの乳製品と大豆食品を積極的に食べることをお薦めします。

(2) 小さな目標やタスクを達成する

ドーパミンは何かを達成していくことで活性化されます。

仕事やプライベートで、目標を達成していくことで、ドーパミンが分泌されます。

ポイントは「達成しやすい小さな目標を設定する」ことです。
達成しやすい小さな目標を設定することでドーパミンを継続的に分泌できます。

大きな目標を設定する場合は、細分化して小まめに達成感を得ていきます。
「この目標を達成したら旅行に行こう」など、ご褒美を設定することで、ドーパミンの活性化につながります。

 これら三つの幸せホルモンは、日常の心がけで増やすことができます。

・ストレスでイライラしがち
・楽しいことがない
・やる気が起きない

もし、このような気持ちに悩んでいるのなら、幸せホルモンが不足している可能性があります。
不足している状態が続くと、うつ病などの精神疾患になりかねません。そうなる前に、
「幸せホルモンの増やし方」を日常生活にとり入れてみてはいかがでしょうか。

 

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幸福な社員が仕事で優秀な3つの理由

「Well Being経営」の目的

■「Well Being経営」の目的

「Well Being経営」は、就業員に幸福になってもらうことにより、生産性を上げる経営です。

しかし、それを聞いて、疑問に思われる方がいるかと思います。

幸福だから、仕事ができるのか?

逆ではないか?

特別不幸ではなくても、普通の社員が、仕事ができるようになったから、幸福になったのではないか?

どっちが先なのだ!?

確かに一部には、あらゆる仕事の困難、苦難を乗り越えて、不幸を吹っ飛ばし、競争に打ち勝ち、
実績を上げ、仕事ができるようになり、やっと幸福になった!
という方もいるでしょう。

しかし、そのような心身とも、ランボーのようなタフネスが必要な道のりを全従業員に課すのは、
非常に無理があるのではないでしょうか?
ほとんどの方は離脱してしまうでしょう。

苦しい仕事、嫌な仕事、辛い仕事は、長く続かない。
何より能率が上がりません。

「Well Being経営」は、最初から幸福感を持って仕事に当たるような環境を整備します。

それでは、なぜ幸福な社員の仕事の成果が高いかに関して説明します。

3つの心理的な観点からご説明します。

1つ目は、「心理的な意欲」の観点

2つ目は、「心理的な印象」の観点
3つ目は、「心理的な認知バイアス」の観点

心理的な意欲

■心理的な意欲

では、1つ目の「心理的な意欲」の観点から。

とある実験で、2万8千人を対象に「今、どんな気分ですか?」というシンプルな質問を行った結果が報告されています。

その中で「今の気分はいまいちです」と答えた人は、その数時間後にどのような行動をとったかと思いますか?
散歩や気晴らしに時間を使っていました。

散歩や気晴らしが、悪いというわけではありません。

休養は大事です。

しかし一方で、「今の私はハッピーです」と答えた人は、その数時間後、
「大変で、面倒くさくても、大事なこと、やるべきこと」
に時間を使っていたのです。

つまり、幸福度が高い人は、面倒でも自分を変革するような、チャレンジングな行動をとるようになるのです。

人が積極的に挑戦するには「精神的な原資」が必要であり、その源になるのが幸福なのです。

このようなことが長年続いていけば、幸福な人、幸福でない人との、仕事の成果が広がっていくのは明らかです。

心理的な印象

■心理的な印象

では、2つ目「心理的な印象を説明をします。

ビジネスを成功させるには、相手からの信頼獲得が欠かせないのですが、
いつも幸せそうな表情をしている人は、信頼されやすくなるというニューヨーク大学の研究結果があります。

以下のような報告例があります。


・人は「幸せそうに見える人ほど、信頼する」

・「幸せそうな表情で、幸せそうなしぐさで、幸せそうな話をする」人ほど、
「この人は信頼できそう」と思われる。

・人は「怒った表情の人」ほど「この人は信頼できなさそう」と思う。

一般的に、人は相手に信頼を寄せるまでには、ある程度時間がかかるのに対し、
相手の印象は、会った瞬間の0.1秒くらいで決めてしまっている、ということが明らかになってます。

幸福な表情が、一瞬で信頼感を獲得できる確率は高いのです。

実験で、被験者がたくさん見た写真から、幸せそうな表情をしている特徴として

・眉が軽く上がっている
・口角がかすかに上がっている

 ということがわかってます。

自分が「あれをやっているときって、幸せだな」という瞬間を思い出すことで、自然と自分の表情も変化します。

自分が楽しい気分でいて、相手が「この人は幸せそうに見えるな」と思ってもらえれば、
その後のビジネスがうまくいく可能性が高まります。

毎日楽しそうに過ごしている人は、仕事の結果も軽やかに出し続けている可能性が高いと無意識に思われ、
その人の周りに人と情報が集まり、ビジネスチャンスが増えます。

このように、他人から「幸せに見える」ということは、ビジネスで結果を出すために重要なことなのです。

営業マンが、見込み客や顧客と、オンラインや対面で商談するビジネスの場合、営業が相手から信頼されないことには成功しません。

信頼獲得のため「幸せな表情」は欠かせないのです。

この研究結果は「幸せそうな表情」と表現しているので、必ずしも幸福な人とは限らないということではあります。

しかし、実際に幸せな人は、幸せな表情をしていると思われますので、幸せな人が、
信頼を獲得して、仕事の成果に結びつけることができる、見事な例になってます。

心理的な認知バイアス

■心理的な認知バイアス

では次、3つ目は「心理的な認知バイアス」の観点です。

人は、大概、困難に遭遇した時に、気分が悪くなりますが、それを転換する行動をしようとせず、
あれこれ不幸感覚で悩み抜き、考え、堂々めぐりの話をしてストレスを、どんどん増やしてしまいます。

悩みがあり、休日に家でふさぎ混んでいるときは、気分がよくなってから、
そのあとで、陽の光を浴びながら散歩をしようと思ってしまって、あえて気分が明るくなる行動を先送りしてしまう人は多い。

つまり、最初から、仕事で成果を出し成功した状態の気分で対処しないと、成功には遠回りになるということです。

実績のない不幸なマインドの人と、実績を上げた幸福なマインドの人は別人です。

つまり、不幸なマインドのまま実績をあげようというのは、
別人になろうということであり、意識しなければできることではありません。

家でのふさぎ込みの例でいえば、結果を出し成功するためには、その結果が出る前に、
先に成功した幸福な気分になるよう努めるということです。

最初から幸福感の高い社員は、その仕事中に別人になる必要がなく、効率的に結果を出すことができるのです。

幸福な社員が仕事ができる理由を、心理的な三つの観点から説明させていただきました。

 

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幸福・フローアップのビジネス奇跡的効果

「Well Being経営」

■「Well Being経営」

「Well Being経営」という企業経営の形態があります。

Well Beingとは持続的幸福。

つまり会社が、その従業員全体に対し、仕事を通じて持続的な幸福になるようにマネジメントする経営のことです。

企業が従業員に「幸福」を提供すると聞いて、「ハテ?どういうことか?」と疑問に思う方は多いでしょう。

そもそも「幸福とは何か」というテーマは、ひとそれぞれで、明確になってません。

また、企業が幸福という曖昧な概念を、どうして従業員に提供しなければいけないのかという、疑問も浮かぶでしょう。

大部分の経営者の方は「仕事を通じた幸福?それは、仕事で実績を上げて昇進し、
給料をあげるという本人の努力にかかっているだろう!」と思われるでしょう。

会社は従業員に、膨大なコストとして、給料と福利厚生を提供しているのだから、
そのなかで、自力で幸福になってくれればいい、と思うのはある意味、自然です。

しかし、その投入した給料と福利厚生のコストの費用代効果は出ているのでしょうか?

生産性は満足に上がっているでしょうか?

例えば、サラリーマンとして昇進し、会社から高い給料をもらっている、
課長、部長クラスでも、うつ病に悩んでいる方がたくさんいるのです。
そうなってしまうと、高い生産性など、望むべくもありません。

離職者はもちろん、自殺者さえ出ています。

そうなると、会社は、何のために高いコストを負担してきたのか?

これは、昇進や高い給料が必ずしも、幸せにつながらない、そして生産性アップにつながらないということを示しています。

「そうであっても、幸せかどうか感じるのは本人の心がけ次第。
企業は社員が幸福かどうかなど、面倒を見ている余裕などないから、
例え不幸であっても、歯をくいしばって頑張り、根性を出して生産性をアップさせて欲しい」とお考えになる方は多いかと思います。

会社員時代

■会社員時代

私もかつてそうでした。

私のサラリーマン時代のある職場は、目標数字の達成が全て。
できない人間は管理職の前か会議で、大声で罵倒されるのは普通の風景でした。

ある課長は、仕事中に自分の席で倒れ、運送先の病院で亡くなりました。
それまでの労働時間から判断して過労死は明らかでした。
だって、私の席の隣であり、毎晩毎晩、互いに夜12時まで働いていましたから。
しかし、翌日の朝礼で、そのことは一切触れられない、無視されるというブラックな社風でした。

私も管理職として、部下を怒鳴りつけてしまった苦い記憶があります。

その職場では、まず社員の幸福追求からなどと言ったら、即、左遷されるのは間違いなかったでしょう。
うまく話せたとしても、そのためには、まず、目先の目標数字を、継続して達成してこそです。

現状、日本企業の多くは、まず目標利益額を稼ぎ続け、盤石の財務体質ができたならば、
その時にやっと社員の幸福を考慮してあげてもいいか、という姿勢かもしれません。

それでは、どうして一部の企業が「Well Being経営」を取り入れ出したのか?

それらの企業は、従業員の幸福感は先送りし、ひたすらムチを打って働かせ、
高収益の体質がやっとできたので、初めて経営に「Well Being」(持続的幸福)を取り入れたのでしょうか?

実はそうではありません。

過酷な労働環境で高収益をあげたきた企業は、その経営の仕方でないと高収益を維持できない
社内システムになっているため、自力で転換していくことは困難です。

すでに高収益を上げている以上、経営モデルを転換するのはリスクと考えます。

「Well Being経営」をしている企業は、ほとんどの場合、創業者が、
創業時からそのような経営がベストと判断して実行してきたか、
とにかく社内のモチベーションと生産性が低く、経営者が悩み抜いて調べた結果
「Well Being経営」がベストと判断して取り入れた例が多いのです。

「Well Being経営」は、社員の幸福と企業の繁栄を同時に目指す経営です。

そんなことが可能なのか?と思う経営者の方は多いでしょう。

幸福な社員の仕事能力

■幸福な社員の仕事能力

実は、幸福な社員は、創造性が高く、生産性が高く、売り上げも高いという素晴らしいデータがあります。

本当か?と思いますか?

幸福な社員は、仕事に手を抜いて、余暇を楽しんで、勝手に幸福感を味わっていると思ってますか?

それでは、ある社員がいるとします。

その同じ人が幸福な状態である時と、不幸な状態である時では、生産性はどちらが高いでしょう?

即、結論ですが、幸福な状態の方が、不幸な状態の時より131%高いそうです。

生産性3割増しということです。企業経営に取って、これは凄いことです。

ちなみに売り上げは、137%増大だそうです。

経営指標でわかりやすい、売り上げ数値です。この増大も凄くないですか?

さらに、創造性ですが、これは幸福な状態の方が、不幸な状態の時より300%高いそうです。


創造性が3倍高くなる。これは凄過ぎるのではないでしょうか。

イノベーションは、社員に豊かな創造性がなければ絶対に生まれません。

なんと、社への忠実度は1000%というデータもあります。

もうこれは「凄い」という単語を使いすぎたので、表現不能です。

これは、アメリカのイリノイ大学心理学部のエド・ディーナー名誉教授の論文にあります。ポジティブ心理学の大家です。

他に、幸福な社員は、リーダーシップが高い、利他的、欠勤率が低い、離職率が低い、
健康、メンタルの問題がないなど、社員として素晴らし過ぎるデータが揃ってます。

どうですか?

そういった幸福な社員は、平均的、一般的に企業内の2割いるそうです。

もっと多い企業、少ない企業もあるでしょう。

その2割の幸福社員を3割、4割、5割と増やしていくことが、「Well Being経営」の目的のひとつです。

ところで、ここまでは「Well Being経営」を扱う書籍などによく出てくる内容です。

フロー状態の奇跡

■フロー状態の奇跡

実は、これまで、凄い凄いと書き続けてきましたが、もっと凄いデータあるのです。

それは「フロー状態」になった時の仕事能力です。

「フロー」がわからない方のために、ここで「フロー」の説明を挟みます。

実は「Well Being経営」は、各社目的は同じであっても、手法、プログラム内容、皆違います。
統一したプログラムがあるわけではありません。

私の推奨する「Well Being経営」は、従業員が「フロー」状態で業務できるようにマネジメントすることです。

「フロー」とはアメリカの心理学者、チクセントミハイが「発見」した、
物事に忘我で没入する状態をさし、チャレンジとスキルが絶妙に釣り合う状況で発揮されます。

その「フロー」の間は、特別に安堵な幸福感は感じていず、ひたすら無心、夢中の状態ですが、充実感と心地良さは感じてます。

終わってから、あの時間は快感だった、幸福だったと思える不思議な時間帯です。

スポーツの場ではゾーン、仕事ではエンゲージメントとも言いますが、私は仕事の時に起こるフローは「ビジネスフロー」と呼んでます。

その「ビジネスフロー」のとき、単なる幸福感とはまた、別次元の能力アップが発揮されることがわかってます。

アメリカ、国防高等研究計画局とアドバン スド・プレイン・モニタリング社の神経科学者は、
被験者がフローを生み出したとき、最高490パーセントも早く、複雑な 問題を解決したり新たな技術を習得するのを確認しました。

コンサルティング会社マッキンゼーが、多くの企業について10年にわたり世界規模の調査を行った際、
トップ・エグゼクティブたちは、フロー状態になると生産性が、500パーセント上がると報告しました。

また、シドニー大学で行われた実験で、フロー状態になった被験者グループは、
創造的な問題解決能力を測るためのナインドット・パズルを受けると、通常の8倍にもなる結果を出しました。

つまり、これらの「フロー報告」では、フロー状態だと、

問題解決力500%アップ
生産性500%アップ
創造力800%アップ

することが確認されたのです。

これらの報告は、被験者が幸福な人だったか、不幸な人だったかはわかりません。

しかし、幸福であっても不幸であってもフローになれば、このような能力増大が起こると思われます。
(ちなみに不幸な人がフロー状態になる確率は低い)

不幸な時に比べて幸福になれば

生産性131%アップ
創造力300%アップでした。

フローになれば

生産性500%アップ
創造力800%アップなので、、

不幸な人が幸福になり、さらに「フロー」状態になると、

生産性655%アップ      →  生産性6.5倍
創造力2400%アップ    →  創造力24倍

ということになります!

もちろんこの数値は、実験結果を組み合わせた推論でしかありません。

しかし、この数分の1の結果が出るだけでも素晴らしいことではないでしょうか。

企業内で「ビジネスフロー」を起こすメソッドは、数多くあります。

ぜひ、日本中に広めたいです!

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Well Being経営と従業員幸福度

従業員満足度(ES)と従業員幸福度(EH)

■従業員満足度(ES)と従業員幸福度(EH)

従業員満足度(ES:Employee Satisfaction)という指数があります。

給与や労働時間など、待遇、人間関係、設備など、労働環境などに対する、満足度を数値で表すものです。

従業員のモチベーションアップや、定着率の向上に繋がると言われてきました。

その向上に向けた取り組みは日本国内において積極的に行われてきました。

これは、その先から行われていた、顧客満足度(CS:Customer Satisfaction)の追求が、
各企業、当然のようになり、それだけでは競争に打ち勝てないとされ、始められたものです。

ESが高いと、CS向上に貢献し、業績の向上に結びつくと言われてきました。

しかし、ESを向上させても、業績に寄与するのはほんの一時的なもので、すぐに効果が落ちてしまう企業が増えてきました。

そこで新たに提示された指数があります。

従業員幸福度 (EH:Employee Happiness)です。

従業員の幸福度を、数値化する試みです。

アメリカでは、CHO(Chief Happiness Officer)という従業員の幸福度を高める役職を設置し、
企業の業績を上げようという会社が増大しており、CHOコンサルティング導入後、生産性向上、
社員の離職率ダウン、定着率がアップした会社が続出しています。
このわずか3年以内に従業員の健康と幸福投資増額予定と答えた企業は(3881%)と2倍以上になりました。

現在、日本ではSDGsと並び、「働き方改革」が企業経営のメインテーマの一つになってます。

従業員の労働時間短縮が大きな課題になり、生産性を維持しながらそれをどう実現するのか、悩む企業は多いことでしょう。

そんな中、従業員の幸福度をあげましょう、と言われたら経営者や人事担当者はどう思うでしょうか?

一般的には、反発が予想されます。

しかしそれは従業員幸福度(EH)アップが、生産性向上に、密接に結びつく理解が広がってないことによります。

実は、生産性を高めるには、従業員幸福度(EH)をあげなければいけないことがわかってきたのです。

従業員幸福度を上げる経営、それは「Well Being経営」と言われます。

日本国内ではまだまだ浸透しているとはいえませんが、ここ数年、非常に関心が高まっているのは確かです。(図)

それでは、なぜ、従業員満足度の追求では不十分であり、なぜ、従業員幸福度追求が必要なのかを解説していきます。

従業員満足度(ES)とは

■従業員満足度(ES)とは

これまで取り組まれてきた、従業員満足度追求とは、どれだけ働く環境の整備ができているかに注目し、
従業員の満足度を向上させようというものです。

その向上のために、何が行われてきたのか観てみましょう。

満足度向上のために必要なことは、まず先にマイナスを減らすことからです。

それは、健康管理からです。

診療所を作り、健康診断を定期的に行い、特定保険指導など行います。

メンタルヘルス維持のために、産業心理カウンセラーを導入して、
ストレスチェックを行い、調子が悪ければ産業医と面談したりします。

これは、心身の健康を維持することに企業が取り組んできたことであり、
戦前の職場の劣悪な環境と比較したら、素晴らしい進歩ではあります。

さらに汚い職場をあちこち清潔にしたり、電話機、パソコンなどOA機器を増やし、
社員食堂のメニューを増やし、味を向上させたりして、企業は、従業員の満足向上のために頑張ってきました。

大企業は、関連会社をたくさん作り、社長や部長、課長を激増させ、
なるべく多くの社員に肩書きを与えることで、満足感の維持に努めてきました。

当然、給料やボーナスを上げるのも、その施策のひとつです。

労働条件、給与や職場の設備など、わかりやすく、数値や文字で目に見える
「客観的指標」を基にして数値化を行うので、その労働環境が、理想とされる状況の数字と、どれだけ近いかわかります。

しかし、現実には、その環境に対して従業員がどのように考えているのかという視点がなく、
実際の従業員の満足度が測れていないのではないかと、疑問視されるようになってきました。

そこで登場したのが従業員幸福度(EH)という新たな指標です。

従業員幸福度(EH)とは

■従業員幸福度(EH)とは

従業員満足度は、労働環境の充実度を表したものですが、従業員幸福度は、従業員自身の心の幸福度を表してます。

仕事環境は整っているのに、従業員の生産性が向上しないどころか落ちてしまうことがあります。

例えば、精神的なストレスが高い労働環境で、仕事内容がつらいと感じ、生産性が落ちていても、
給与が高いと従業員満足度は高いと、評価されてしまう場合があります。

そこに従業員満足度の限界があります。

実は、従業員満足度とは、ほとんどが外部的な職場の環境と、労働条件の整備度であり、
真の意味での従業員「満足度」を保証したものではなかったのです、

実際にその環境において、従業員が心の中でどのように感じているのか、
「従業員満足度」政策だけでは測れないことがわかってきました。

満足とは、心が少しでも満たされることなので、会社設備や給料、役職だけで心が充実できるとは限りません。

仕事に、楽しさや、やりがいを感じることが出来ているのか?

単純なことですが、意外に企業は従業員のその点を、あまり考慮してません。

会社側としては「給料を払っているのだから、嫌なことでも真剣に取組むのは当たり前」
という姿勢であり、従業員も嫌々ながらも納得して仕方なく従う。
しかしそれでは、労働は行われても生産性は上がらないのです。

幸福度が増えれば、仕事に対してのモチベーションが上がります。
モチベーションが上がることで、積極的に工夫し業務改善を行い、パフォーマンスの向上につながります。

楽しさや、やりがいがあれば、欠勤や離職が減ります。
幸福度が上がれば、従業員は積極的な気持ちで仕事に取り組むことができ、さらに幸福度が上がっていきます。

アメリカの研究結果で、幸福度が高い従業員の創造性は、
そうでない従業員に比べて3倍も高く、生産性も31%高いという結果が出ています。

笑顔で楽しそうに仕事をしている人が増えてくれば、他の人にも広がります。

幸福感は伝染することがわかってます。

2種類の幸福度

■2種類の幸福度

幸福学の定義で、2種類の幸福感があるとされてます。

単純にいえば、長く続く幸福感と、長く続かない幸福感です。

それは、会社においては「地位財」「非地位財」と分類される、会社で得られる「財」への幸福感です。

「地位財」とは、役職、給料です。

従業員はこれが高くなれば、もちろん喜びを感じるのですが、自分より高い人がすぐ気になり、
その状況に慣れてしまうと、すぐに「上」を求めるので、その喜びは長続きしない傾向にあります。

「非地位財」とは、心の満足、幸福感です。

ここでは、家庭の幸福というより、職場の人間関係や仕事の内容で得られる幸福感です。

高い役職や給料とは関係がありません。

「地位財」は、他人との比較で得られる幸福感。

「非地位財」他人と比べなくても喜びを感じられるものです。

「地位財」は長続きしづらく、「非地位財」は長続きする幸せと言われます。

友人が自分と同じように職場での人間関係がよくても、それと比較して自分の幸福度が下がることはありません。

つまり、従業員満足度は、「地位財」を従業員に与えるものだったのです。

そして、従業員幸福度は、「非地位財」を従業員に与えるものです。

従業員満足度は、従業員のモチベーションアップの維持には不足であり、
従業員幸福度追求こそ、モチベーションアップの維持に不可欠であることがわかります。

あるGoogleの例をあげましょう。

業績トップの従業員たちに、ドルで数百万レベルの額のボーナスを支給していました。
すると、従業員にお金をもっと稼がないと思わせてしまい、報酬目当てで働くようになりました。
報酬目当てで働くのは、普通はおかしなことではありません。

しかし、もともとGoogleは、社員に幸福になってもらうために高い報酬を出したのに、
従業員の幸福度はなかなか上がらないのに注目しました。

方針を変更し、高い成果を挙げた管理職に、報酬として、魅力的な「人生の経験」」を与えることにしました。

優秀な社員仲間と伴に過ごす、豪華なバカンス旅行です。
その仲間との親密な時間は、素晴らしい幸福な時間となりました。

Googleの副社長、CHOのラズロ・ポックは「社員仲間と共に過ごす経験は、
その費用の10倍の金額をボーナスとして支給した場合よりも、貴重で素晴らしい価値でした」と述べました。

これは、従業員にお金ではなく、幸福経験を「支給」する方が遥かに素晴らしいということです。

地位財」の支給ではなく「非地位財」の支給です。

そして、従業員幸福度アップは従業員満足度アップより、遥かにコスト効率がいいともいえます。

モチベーションアップのためにも、そしてコスト面でも、従業員幸福度アップを進める方がいいことずくめです。
しかし、実は、従業員満足度アップでも十分なタイプの従業員もいるのです。

「追求者」と「満足者」

■「追求者」と「満足者」

幸福学で、人を「追求者」と「満足者」に分ける考え方があります。

「満足者」という表現は、ピッツハーグのカーネーメロン大学の教授などをしていた
ハーバード• A •サイモンという経済学兼社会学者により、1950年代に考案されたものです。

「満足する」というのは、目先の納得のいく選択を、完璧でなくてもするということです。
とりあえず満足できるズボンを買うか、それとも数千本あるズボンの中から完璧なジーンズを探すのに時間を費やすか?

「満足者」が今の状況に満足する傾向が高いのに対し、反面「追求者」は自分の状況を常により良くしようと努力します。

コホート研究によると、「追求者」が賃金やキャリア、物質的なものについてなど、
生きる上で長期的な事柄について常に状況をよくしようとするのに対して、「満足者」は完璧でない事柄にも満足しようとしがちです。

つまり、「追求者」か一時的に物質的なもので満足しても、長期的な進歩を求めるので、精神的な充実も求め始めます。
しかし、「満足者」は、目先の物質に妥協して満足します。
つまり、「満足者」にとっては、従業員満足度アップの施策でもいいということになります。
しかし、企業にとって「満足者」タイプばかりの人材が揃うことが本当にいことでしょうか?

いずれにしろ、これからの企業経営は、CS追求、ES追求、EH追求の流れ、
つまり「Well being経営」になっていくのは必然であり、取り入れないと生き残れないと言ってもいいでしょう。

「Well being経営」を取り入れる企業が増えてくれば、企業の業績アップ、
日本全体の生産性アップへの貢献はもちろん、毎年さがり続けている
「世界幸福度ランキング」の日本の順位を、逆に向上させることができるのではないでしょうか?

 

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Well beingとは何でしょう?

「Happiness」と「Well being」

Happiness」と「Well being

Well being(ウェルビーイング)という単語を、ご存知ですか? 

早くいえば「幸福感」を表す言葉の一種です。

近年、幸福感に興味のある方、また企業経営に興味のある方に広がってきました。

しかし、日本国内では、この単語を多くの人が聞いた事はあっても、その意味はまだまだ広まっていない感じです。

しかし、粛々と、その概念を広めようという動きはあります。

与党、自民党内において、ウェルビーイングに満ちた世界を、政策に実現するために
「日本ウェルビーイング計画推進プロジェクト」の活動が行われています。

日本国憲法第13条に、幸福追求権が述べられています。

幸福を追求するのは、国民の権利なのですが、政府がそれを支援するのは当然ともいえます。

実は、日本語の「幸福」は、英語ではおおよそ「Happiness」と「Well being」の二つの意味に分かれます。

「Happiness」

Happiness

Happiness」は日常、楽しい時に、気楽に何気に「ハッピー!」と笑いながらつぶやくような、気軽な感覚です。

例えば、好みの異性とデートした喜び、素晴らしい風景に出会った感動、試合やゲームに勝って嬉しい、スポーツ後の爽快感、、、。

これらは、とても素晴らしいものです。

さらに、マッサージされて気持ちがいい、美味しいものを食べた、お酒に酔って気分がいいなど、刹那的なものが含まれます。

実は、英語「Happiness」の感覚は、後者の要素が大きいのです。

つまり、どちらかといえば、瞬間的な快感です。

なので、ずっと探していた公衆トイレを、限界ギリギリで見つけることができ、
無事、放出し終えた後の、快感、充実感、安堵、安心感も含まれます。(笑)

それでは、「Happiness」と「Well being」とは、どう違うのか?
(以降、ハピネス、ウェルビーイングと表記します)

「Well being」

Well being

ウェルビーイングは、日本語では単語化されていず、一般的に「持続的幸福感」と訳されます。

ウェルとは、「心地よい前向きなマインド」

ビーイングは、「あり方」と行った感覚ですが、

ウェルビーイングになると「持続的」になるのです。

そうすると、ハピネスは「短期的幸福感」ということになります。

一般的に「虚しい」といわれる、刹那的な快感も含まれます。

「持続的幸福感」というと、時間軸だけで捉えてしまいそうですが、将来の不安がない安心な幸福感、
人生トータルの満足感も含むので、健康面の安心、豊かな人間関係、一定の経済的安定を満たすことが必要になります。

毎日、お酒を飲んで、その時は「ハッピー!」。

でも、内臓の病気でいつも調子が悪いとか、友達がいなく、家族とは険悪とか、
貯金ゼロ、失業しているとかでは、とても「持続的幸福」ではないわけです。

実はアメリカでは、ハピネスは刹那的なものなので、それを求めるというのは低レベルであり、
ウェルビーイングを目指そうというのが一般的です。

なので、幸福になりたい日本人が、もしアメリカ人に
「私の人生の目標はハピネスです」と言ってしまうと、そのアメリカ人からは
「この人の人生観はレベルが低い」と、呆れられかねないのです。

ウェルビーイング、「持続的幸福」は周囲の人を長期的に巻き込み、高い社会貢献を実現します。

先に書きましたとおり、日本語の「幸福」は、ハピネスとウェルビーイングを両方含んだものです。

これから普段「幸福」を、何気なく聞いたり、使ったりするときに、
「はて、これはどちらの意味なのかな?」と考えてみて、極力、自分の周囲の人たちにも、
ウェルビーイングの方向に促していくことが、本当に大事です。

ポジティブ心理学におけるウェルビーイング

ポジティブ心理学におけるウェルビーイング

これらの研究は日本では「幸福学」、アメリカでは「ポジティブ心理学」「幸福理論」などで、取り扱われてます。

どちらも「刹那的な快感」の研究というより、ウェルビーイングの研究を深めてます。

ここから、やや学問的な考察になりますが、もし真に、ウェルビーイング「持続的幸福」を求めたいと思うなば、ぜひ読んでください。

もちろん日米だけでなく、世界幸福度ランキングで上位国を頻出する北欧各国でも盛んに行われています。

世界幸福度ランキングで1位になったことがある、デンマークの幸福研究所の、マイクヴァイキング氏は、
ウェルビーイングを以下のように定義づけてます。

「個々、人に得をした感覚、前向きになる勇気、行動力と人生の喜びを与えてくれるような幸福を表す言葉」

ここでは「持続的」な要素は出てきませんが、刹那的な喜びだけでなく、
「人生の喜び」を与えてくれるのだから、長期的な幸福感を表しています。

ウェルビーイングの5つの要素

ウェルビーイングの5つの要素

アメリカのペンシルバニア大学教授、マーティン・セリグマン氏は「ポジティブ心理学」の創始者のひとりです。
「ポジティブ心理学」は従来の「幸福理論」を発展的に深めた研究を行なってます。

セリグマン教授は、その著書「ポジティブ心理学の挑戦」の中で、ウェルビーイング理論をは5つの要素に分けてます。

「ポジティブ感情」
「エンゲージメント」
「意味・意義」
「関係性」
「達成」

ポジテイブ感情

ポジテイブ感情

ここでの「ポジティブ」は、一般的な日本語訳の「積極性」という意味でなく
「心地よい人生感覚・満足感」で使われます。現在の主観的な感覚です。

エンゲージメント

エンゲージメント

自分にとって時間が止まり、自我も思考も感情もなくなり、ひたすら仕事に没入する感覚。

これは「フロー」と同じ感覚です。
また「ゾーン」も同じ感覚ですが、「ゾーン」は主にスポーツ時に使われ、
「エンゲージメント」は仕事中、「フロー」はすべてにわたって使われます。

後から振り返ると不思議な「快感」であり、「あの時は幸福な時間だったかもしれないなあ」
と思うので、回想した過去の感覚です。これも主観的感覚です。

以上、ポジテイブ感情、エンゲージメントの二つは、幸福感の基本です。

しかし、統計的、学問的に分析するならば、どちらも全く主観的な感覚であり、そこには、客観的な尺度がありません。

なので、過去、幾多の哲学者が「幸福とはこういうものだと思う」という論評は残してはいますが、
幸福という概念を、学者が学問として研究するということは、
20世紀までなかったのでした。

主観的感覚を統計化しようという試みで、幸福学は始まったのですが、
周囲からの客観的な指標を幸福研究に入れようという試みが、以下の三つです。

意味.意義

意味.意義

自分の生き方、生き様の評価です。

自分の感覚だけではなく、自分よりも大いなる何かに、自分が実際にどれほど属し、仕えているかが問題となります。

また、自分からの主体的な価値評価のみではなく、他者からの評価が含まれます。

自分では「くだらない人生だった」と思っても、周囲からは客観的に「素晴らしい人生でしたね」
と評価されることがあるということです。

例として、深刻な憂うつ質だったリンカーン大統領の例が挙げられてます。

「リンカーンは絶望のどん底で、自分の人生を無意味だと判断したかもしれない。
だが傍から見れば、彼の人生は意義深いものであったと判断する。」

ポジティブな関係性

ポジティブな関係性

この解説は少なくシンプルです。

「今日では、他者とのつながりや関係性が、人生に意味や目的を与える ものであることは誰もが認めるところだからだ。」

達成

達成

「ポジティブ感情」「エンゲージメント」「意味・意義」「関係性」は、
結果的に具体的に得るものがなくても、そのものの良さのために追求されます。

しかし、「達成」は文字通り、何かの達成を目指す。

自分が成し遂げたことに対する、自分自身への誇りだけではなく、
自分が実際に目標を達成したかどうかに加え、それらの目標が、
自分が気にかける人々や世界に対してどれほどインパクトを与えたかが問題となります。

つまり他者からの評価も必要です。

その「達成」とは一時的な形での「達成」と、その拡張した形である「達成の人生」、
つまり究極の人生目標を掲げることの、二つがあります。

何かの達成を目指す人生を送っている人は、多くの場合に自分がやっていることに没頭し、
夢中になってフローの時間を過ごし、勝利を得ると、束の間でもポジティブな感情を得ます。

その過程で、達成度が少ないと、主観的「不幸感」に見舞われることもあります。

しかし、それは「意味・意義」と同じで、他者からみれば素晴らしい人生を送っているのかもしれません。

以上、おさらいですが、「意味・意義」、「ポジティブな関係性」、および「達成」は、
客観的かつ主観的な
構成要素を持つので、自分がどう感じるかだけではなく、
自分に関係のある人々が、自分についてどう感じているかが問題となります。

以上が、セリグマン教授の、ウェルビーイング理論です。
シンプルに私たちが学べる考え方をまとめます。

「ウェルビーイング感覚は、自分個人の主観的判断で喜んだり、悲しんだりするのではなく、
他者からの判断、周囲からの評価も考慮した、総合的なものなのだ」ということでしょう。

ウェルビーイングは「気分」だけで決めない

ウェルビーイングは「気分」だけで決めない

従来の幸福理論は、主観的な幸福をどう測定するかの研究だったのが、ポジティブ心理学は
それに「客観測定」を加えたということは」前に述べたとおりです。

また注意しなければならないのは、周囲の目を意識しすぎると、そちらが行動基準、価値基準になってしまい、
振り回されて、不幸になってしまうことです。

ご用心です。

また、セリグマン教授は、多くの「幸福度・ウェルビーイング調査」への注意として、以下をあげてます。

「人々が報告する人生の満足度とは、質問されたまさにその瞬間に
「自分がどれくらいよい気分でいるか」に左右される、ということだった。

多くの人に平均して見られることだが、人生の満足度をどう報告するかは、
その
70パーセント以上が、そのときどきの気分で決まるのであり、
頭で「判断」する割合は30パーセントにも満たない。

実に気分こそが、昔の人が俗悪と考えた幸せの形だった。、、

幸せを気分で考える見方は

「ポジティブ感情度の低い」世界の50パーセントの人々をものすごく不幸」 だと決めつけることになる。
気分の沈んだ世界の半分の人々は、たとえ陽気でなくても、
快活な人々よりもっと充実した、
有意義な人生を送っているかもしれないのだ
」。

まさに、ウェルビーイングは、その時の瞬間的な気分で判断してはいけないかという指摘です。

ウェルビーイングを補強する「強み」

ウェルビーイングを補強する「強み」

5つの要素は、ウェルビーイング向上に不可欠な基本でしたが、これらを補強する要素が、他に多くあげられてます。

・自尊心
・楽観主義
・レジリエンス
活力(バイタリティー)
・自己決定
・親切心
・社会的知能
・ユーモア
・勇気
・正直さ
  などです。

そして、さらに最も大事なのは「強み」だと述べてます。

「人は、自分の最高の強みが、目の前に現れる最高の挑戦課題とかみ合うときにフロー状態となる。
強みがエンゲージメントにとどまらず五つの要素すべてを支えている」。

何が自分の強みなのか?

自分の強みを見つけようとは、よく言われることですが、大抵の場合には、競争力のあるビジネス構築のためです。

もちろんそれは正しいのですが、実はその奥に、
「最高のウェルビーイング達成のため」という意義があったのです!

「ポジティブ心理学の挑戦」では、「健康」はあげられてませんが、
世界的にウェルビーイングに健康は大事な要素だと認められてます。

ウェルビーイングの「新しい繁栄」

ウェルビーイングの「新しい繁栄」

また、ウェルビーイングの最終目的として
「富とウェルビーイングとを組み合わせるもので、私はこれを「新しい繁栄」と呼ぶ」 とセリグマン教授は述べてます。

従来、GDPとウェルビーィング との間には大きな相違がありました。

個人ならば、豊富な富は人生の満足度には直結しますが、ウェルビーィングには直結しません。
国民全体ならば、国のGDPが増えても、幸福度、ウェルビーィング向上に必ずしも直結しません。
個人的な富の増大をウェルビーィング向上に結びつける理論は、比較的容易かと思いますが、
国家のGDP増大を、そのまま国民全体のウェルビーィング向上に結びつけるのは、容易ではないでしょう。

具体的な施策はこれからですが、「新しい繁栄」は、目指すべき「達成」であることは、間違いないことです。

セリグマン教授の理論は、学者として精緻に体系づけられていて、ハードルが高いと思う方もいるでしょう。

しかし、とても素朴なウェルビーイングへのエクササイズを提示してます。

「他人に親切にすることが、ウェルビーイング度を一時的に向上させる唯一最も信頼できる方法だ」。

私の「ウェルビーイング」

私の「ウェルビーイング」

最後に、私個人のウェルビーイングへの心構えを述べてみます。

基本は、セリグマン教授のいうよう、人に親切にしてその悩みを解決し、苦しみをやわらげる。
    ↓
自分も相手も幸福になる。
    ↓
自分の強みを見つけ、その強みで相手の強みを発見し、多くの才能を育て、長続きする関係性を育てる。
    ↓
それが世間に意義深い貢献をすると信じる。
    ↓
それが持続的な幸福となる。

というものです。

「ウェルビーイングブログ」いかがだったでしょうか?
少しでも、人生のウェルビーイングに役立てば幸いです。

 

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