終生Well-being 熟年期にやるべき事

不安をダブルで抱えた熟年世代

■不安をダブルで抱えた熟年世代

アフターコロナ、世界的大不況の時代、ますます先行き不透明の時代。
熟年層は、これからの世の中をどう渡って行けばいいのでしょうか?

日本の就労者の8割はサラリーマンですが、全員、必ずやってくる定年により、仕事環境が激変します。

そして、定年後の人生をどう過ごしたいか?
そして、希望通り過ごせるのか?
まだまだ不透明な熟年層が圧倒的に多いのです。
ほとんどと言ってもいいかもしれません。



人生100年時代といわれます。
(2007年に日本で生まれた子供の半数が107歳より長く生きる)

現在の男女平均寿命を、おおよそ84歳として、その現在の84歳の方の平均余命は、
男女とも90歳を超えているのです。
平均ですから、10年後に、90歳後半まで生きる方は珍しくなくなります。

平均寿命も余命も毎年、順調に伸びてますから、現在の熟年層(45歳〜69歳)が、
84歳に達する頃、その平均余命は95歳を超えているかもしれません。

そうなると、現在は長寿の花形とされる100歳超えの方は珍しくなくなります。
現在の熟年層の方で、自分は100歳まで生きると考えている人は、多分いないでしょう。

しかし、現在の熟年層の方々の半分は、これから100歳すぎても「死ねない」のです。
まさに、現在の熟年層から「人生100年時代」が始まるのです。

熟年層のサラリーマンは、現在、最も不安を抱えていると言われます。
それは、主に終身雇用が崩れたからですが、その波に揉まれず無事、定年まで勤め上げた方でも、
その後40年も残る人生です。

退職金、年金のみで生き抜いて行ける人生設計ができる方は、
ごくごく一部でしょう。

退職金の額は、その後の平均余命に関係ありません。

エリクソンの発展段階説


■エリクソンの発展段階説

発達心理学者エリクソンの発展段階説によると、人生は8つの段階に分かれます。

いわゆる「熟年期」は、エリクソンの区分の「壮年期」と「老年期」に重なります。

※エリクソンの発展段階説
エリクソンの発達段階説1:乳児期
エリクソンの発達段階説2:幼児前期
エリクソンの発達段階説3:遊戯期
エリクソンの発達段階説4:学童期
エリクソンの発達段階説5:青年期
エリクソンの発達段階説6:初期成人期
エリクソンの発達段階説7:壮年期 40歳~65歳
エリクソンの発達段階説8:老年期 66歳~

壮年期は、40歳~65歳であり、熟年期
(45歳〜69歳)の大部分に重なります。

その壮年期の課題は
「次世代育成能力」か「停滞」。

「次世代育成能力」は、
前の世代の文化を引き継ぎ、新たな創造を加え、次の世代に伝えることを意味します。

壮年期は、子どもが成長して手がかからなくなり、少しずつ時間にゆとりが出てくる頃です。
習い事を始めたりして、生涯学習をスタートさせる人もいます。

しかし、次の世代に何か伝えることに興味がなく、自分のことだけを考えていると
「停滞」と呼ばれる状況に陥ってしまいます。

次世代に何かを残そうとする生き方ができていないと、最後の「老年期」で、
自分の存在意味を見いだせなくなってしまいます。

老年期は66歳以上であり、人生の最終局面。


老年期の課題は
「自己統合」か「絶望」。

老年期になると、多くの人が退職し、子育てを終え、老後の生活が始まります。
老年期の人生の総決算とも言える課題は「自己統合」。

宇宙・地球・人間のように大きな歴史の流れのなかで、自分の人生の意味を見いだすことです。

壮年期までの課題をクリアしていれば、老年期で「賢さ」を獲得できます。

なかなか思うようにいかなかった人生だったとしても、
「人生は山あり谷ありだからおもしろい」など、うまく納得できる境地です。

自分が存在した意味を感じるには、世代間のつながりのなかに、自分を位置づけるのが良いそうです。

すでに亡くなった親や師匠から大切に伝えられたことと、
現在の自分を改めて関連付け、次世代に何かを伝えていくことを、日々意識する。
次世代に希望を託しつつ、安らかに死を受け入れていく。

しかし、前の世代から受け継いだものも次世代に残せるものもないと、
自分が存在した意味を確認できず、絶望に陥ってしまうとのことです。

もし壮年期で「停滞」すると、老年期では「絶望」してしまう、大きな危険があるのです。

恐ろしいのは、もし老年期で「絶望」に陥った場合、それが30年以上、続くのです。

確実にやってくる定年を前にして、壮年期、すなわち熟年期に「停滞」をどう避けるかが、
人生のキャリア作りの大きなポイントになります。

老年期で、前の世代の文化を引き継ぎ、新たな創造を加え、
次の世代に伝える役割に徹することができるようになるために、熟年期をいかに過ごすか。

いうまでもありません。老年期までまったく何もせず、突然、そのような役割ができるわけではありません。

熟年期のうちから
「前の世代の文化を引き継ぎ、新たな創造を加え、次の世代に伝える役割」を始めることです。

まだ45歳になっていてもなっていなくても、
そのような役割が果たせそうでしょうか?

※熟年
1978年、作家の邦光史郎は、サラリーマンが定年退職した後の
セカンドライフを自ら充実させる必要性を主張するにあたり、
45歳から69歳(または65歳)までの間を「成熟した年齢」として「熟年(層)」と名付けた。

 

次回ブログ「終生Well-being 熟年起業の薦め」
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